第1回早大競技会 4月28日 織田幹雄記念陸上競技場
暑い日差しが降り注ぐ夏日となった中、早稲田大学幹雄記念陸上競技場にて第1回早大競技会が行われた。男子3000メートルでは、山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)が終始トップを独走し、8分16秒91のタイムでゴール。男子5000メートルでは、タイムに悔しさを残した一方、工藤慎作(スポ2=千葉・八千代松陰)が2着、吉倉ナヤブ直希(社1=東京・早実)が3着に入るなど奮闘を見せた。
3000メートルには、山口竣、川端春叶(スポ2=北海道・北見北斗)、鈴木翔瑛(人1=群馬・富岡)が出場。東洋大の選手にピタリとつかれてスタートした山口竣だったが、1000メートルを2分42秒で通過すると、徐々に後続を引き離していく。終盤単独走となった山口竣は、その後もスピードを落とさぬまま1着でフィニッシュ。関東学生対校選手権(関カレ)5000メートルにもエントリーされた期待のルーキーは、その強さを申し分なく発揮した。一方鈴木翔の方も、第2集団につき1000メートルを2分49秒で通過する好走を見せる。しかし、ラスト1周を手前に少しずつ足取りが重くなり失速。前半のペースが良かっただけに、後半のレース内容に悔しさを残す結果となった。
レースを引っ張る山口竣
5000メートルには工藤、吉倉、草野洸正(商4=埼玉・浦和)の関東学生対校選手権(関カレ)メンバーに加え、小平敦之(政経2=東京・早実)や瀬間元輔(スポ1=群馬・東農大二)ら15名が出場。「強めのポイント練習」という位置づけで臨んだ工藤を筆頭に、吉倉、草野らがその後を追う形でスタートした。3000メートルを通過後、一時は草野が工藤や東洋大の選手を交わし集団を引っ張る。惜しくもラスト1000メートルでは工藤に先頭を譲ったものの、積極的なレースを垣間見せた。その後工藤が後続と徐々に差をつけ、迎えたラスト1周。工藤の100メートル程後ろに位置し、遅れをとっていた吉倉が前方の草野を捕らえ、驚異のスパートを発揮する。工藤はラストの直線で吉倉とそのスパートに反応した久保田琉月(東洋大)と競り合い、吉倉には辛勝するも、久保田に先を越され2着でゴール。その後に続いた吉倉は3着、草野は14分32秒38の好記録を出し5着でフィニッシュした。
スパートをかける工藤
日体大長距離競技会の次の日に行われた早大競技会だったが、出場した選手の多くは、連日ともに暑さに左右され、思うようにいかないレースとなったようだった。ここでの課題を洗い出し、2週間後に行われる関カレや次のレースにおいて、長距離陣の強さが光る試合を見せてほしい。
(記事 草間日陽里、写真 飯田諒)
結果
▽男子3000メートル
山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖) 8分16秒91(1着)
鈴木翔瑛(人1=群馬・富岡) 8分55秒30(5着)
川端春叶(スポ2=北海道・北見北斗) 9分10秒67 (7着)
高橋優喜(スポ2=静岡・浜松北) 棄権
▽男子5000メートル
工藤慎作(スポ2=千葉・八千代松陰) 14分27秒96(2着)
吉倉ナヤブ直希(社1=東京・早実) 14分28秒43 (3着)
草野洸正(商4=埼玉・浦和) 14分32秒38 (5着)
小平敦之(政経2=東京・早実) 14分33秒59 (6着)
瀬間元輔(スポ1=群馬・東農大二) 14分35秒06(7着)
藤本進次郎(教3=大阪・清風) 14分38秒71 (8着)
門馬海成(政経3=福島・会津) 14分58秒69(13着)
日野斗馬(商4=愛媛・松山東) 15分05秒17 (14着)
栗原周平(創理2=栃木・真岡) 15分06秒43 (15着)自己新
増子陽季(人2=栃木・大田原) 15分11秒07(17着)
髙尾啓太朗(商2=千葉・佐倉) 15分12秒17(18着)
安江悠登(法2=埼玉・西武文理) 15分17秒84 (20着)
辻陽介(スポ1=愛知・岡崎) 15分22秒10(21着)
船生颯太(先理1=静岡・韮山) 15分38秒04 (23着)
浅川京平(スポ1=東京・早実) 途中棄権
コメント
工藤慎作(スポ2=千葉・八千代松陰)
――今日の目標を教えて下さい
関東インカレ(関東学生対校選手権)に向けた練習の一環で強めのポイント練習という位置づけでした。
――タイムはどのくらいを目標にされていましたか
14分10秒くらいを目標にしていたのですけど、暑さもあってなかなか動かなかったです。
――記録会後も練習をされていましたが、出し切らないのが今回のテーマだったのでしょうか
そうですね。関東インカレの目標ということで、後半の練習はスピードを上げてやりました。そちらの方はかなりいい練習が積めたのでトータルで考えた時に大丈夫なのかなと思います。
――続いてレースを振り返っていかがですか
自分で(レースを)作っていければと思ったのですけど、きつくなっても前に出てくれる人がなかなか出てこなくて。ペースが下がり続けてしまったのかなと思います。
――最後に関東学生対校選手権の目標を教えて下さい
昨年は6位だったので、それ以上の結果を出せればと思います。