4日間にわたる熱戦が閉幕 男女共に総合5位と悔しさが残る結果に/関東インカレ3・4日目

陸上競技

第103回関東学生対校選手権3・4日目 5月11日・12日 東京・国立競技場

 関東の大学ナンバー1を決める関東学生対校選手権(関東インカレ)。国立競技場にて、4日間にわたって行われた熱戦が幕を閉じた。最終日の400メートル障害では男女合わせて3人が表彰台入りを果たすと、若いメンバーで挑んだ4×400メートルリレーでは女子が4位、男子が3位と健闘。長距離種目も、各種目で1人ずつ入賞を果たした。一方で男子はトラック総合で目標だった連覇を果たしたものの、トラック総合では女子が5位に、総合得点では男女共に5位に終わり悔しさの残る大会となった。

(記事、写真 飯田諒)

 

 

★山口智が2年連続の入賞も悔しさにじます(男子5000メートル)

兵藤ジュダ(東海大)とゴールまで競り合う山口智

 

 男子5000メートルには石塚陽士(教4=東京・早実)、昨年この種目で3位入賞の山口智規(スポ3=福島・学法石川)、山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)の3選手が出場した。山口智は先週の日本選手権1万メートルからの連戦で疲れがある中でも4位に入り、2年連続の入賞となった。石塚は13位、山口竣は15位でフィニッシュした。

 レースがスタートすると、山口智は集団前方、石塚と山口竣は集団のやや後方に位置する。1000メートルを2分44秒で通過すると、1200メートルを過ぎたところでシャドラック・キップケメイ(日大)が先頭に立つ。1600メートル過ぎにはそこに2選手が続き、早大の3選手は大きな4位集団でレースを進める展開となった。レースが大きく動いたのは残り4周となったところだった。岡田開成(中大)が一気にペースを上げ集団から飛び出すと、集団前方にいた山口智もすぐさま反応。先頭集団から脱落した選手を追い抜かし、15人ほどの3位集団を形成。残り1周となり鐘が鳴ると、今度は兵藤ジュダ(東海大)がスパートをかける。山口智は兵藤を必死に追い、ラスト100メートルからは3位入賞を懸けた一騎打ちに。山口智はスパート合戦にわずかな差で敗れ表彰台には及ばなかったが、4位でゴールし入賞を果たした。石塚は懸命に3位集団に食らいついたものの入賞争いに絡めず13位。山口竣は15位でレースを終えた。

 山口智は「最低入賞で日本人トップを取りたいと思っていた」と、惜しくも今レースの目標を達成できず悔しさをにじませた。それでも、「連戦で心も体も疲れていた」というコンディションの中でエースの意地を見せた。6月には全日本大学駅伝対校選手権予選会が控えている。石塚、山口竣も含めた主力の3選手がいかに復調できるかがカギとなるだろう。

(記事 沼澤泰平、写真 西本和宏)

 

 

★伊福が最後の関東インカレで5位入賞!(男子ハーフマラソン)

周回コースを走る伊福

 

 最終日に行われた男子ハーフマラソンには、伊福陽太(政経4=京都・洛南)、菅野雄太(教4=埼玉・西武学園文理)、宮岡凜太(商3=神奈川・鎌倉学園)のロードを得意とする3人が出場。昨年同種目で26位と悔しい結果に終わった伊福が、序盤から前方の集団につき5位入賞を果たした。菅野は10位、関東インカレ初出場となった宮岡は11位。惜しくも入賞を逃したが、3人の平均順位は全大学の中で一番高く、ハーフ陣の強さを見せつけた。

 ハーフマラソンは東京・国立競技場発着で約1キロの明治神宮外苑周回コースを19周するコースで行われた。レース開始直後、いきなり集団から飛び出したのは山梨学院大のブライアン・キピエゴ。昨年の関東学生対校選手権(関カレ)同種目でも優勝した実力者は、後ろの集団を突き放し差を広げた。伊福はその後方2位集団の中程に位置づけ、様子を伺う。菅野、宮岡は序盤2位集団の後方に位置していたものの、宮岡は周回コースの3周目、菅野は5周目ほどで集団から遅れ始めた。「前半は落ち着いて先頭集団が見える位置でレースを進めようとしていた」という伊福は、言葉通り集団に食らいつき、自分のペースを保って走る。レースが動いたのは15キロ手前。東洋大の梅崎蓮が仕掛けた。伊福は自身のコンディションを鑑みてその仕掛けにはついて行かず、淡々とペースを刻む。入賞圏内を維持したまま競技場内に飛び込み、5位でのフィニッシュ。昨年からジャンプアップした順位で入賞を果たした。続いて菅野、宮岡が連続でフィニッシュ。10位、11位と惜しくも入賞を逃した。

 伊福は5位入賞という結果に、「最低限入賞できて良かったが、悔しさも残る」と貪欲な姿勢を崩さない。今季、延岡西日本マラソンで優勝するなどロードで盤石の強さを持つ実力者にとって、今回の入賞はまだまだ中間地点だ。また、出場した3人全員が好成績を残し、チームとしての強さを証明。6月に行われる全日本大学駅伝対校選手権の予選会に向け、弾みがつくレースとなった。

(記事 會川実佑、写真 廣野一眞)

 

★優勝ならずも、男女合わせて3人が表彰台に(男女400メートル障害)

表書式後に笑顔を見せる盛岡(写真左)と渕上

 

 400メートル障害(ヨンパー)に出場した6人のうち4人が2年生以下の若いメンバーで挑んだ今大会。女子はルーキー千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)が3位に輝いた。また男子では盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)と渕上翔太(スポ1=東福岡)がそれぞれ2位、3位に入りダブル表彰台を達成。男女合わせて3人が表彰台に上った。

 千葉、大川寿美香(スポ3=東京・三田国際学園)、内藤香乃(スポ2=兵庫・北摂三田)が出場した女子400メートル障害。内藤は3位に輝いた走幅跳に重点を置いて練習してきたこともあり、予選敗退に終わった。一方、千葉と大川は予選を着順で難なく通過すると、準決勝では千葉が着順、大川がタイムに拾われ決勝へと駒を進めた。翌日に行われた決勝。4日間で7レース目となった千葉は、序盤から落ち着いた入りを見せ得意の後半に備えた。「プラン通りに進められた」という千葉。しかし、「勝ち急いでしまった」ことで歩数が乱れてしまう。その結果、ラストの直線で差し切ることができずに3位でゴールした。大川は序盤から他選手に離される苦しい走りになり、8位でレースを終えた。

  男子に出場したのは、盛岡、渕上、平田和(スポ2=鹿児島・松陽)の3人。予選を盛岡と渕上は着順で、平田はタイムに拾われ突破した。準決勝も、後半から徐々に順位を上げる走りで盛岡と渕上は余裕を持って通過。一方で平田は全体9番目のタイムに終わり、惜しくも決勝進出を逃した。迎えた翌日の決勝。序盤から法大の井之上駿太が飛び出すかたちでレースが始まった。しかし2人の戦略はあくまで後半勝負。前半、井之上をはじめとする他選手に先行されても、焦ることなく冷静にレースを進めた。9台目を跳んだ時点で渕上は4番手、盛岡は5番手。すると、ここから2人が驚異的な追い上げを見せる。10台目を越えると前方の2人を交わし、2位争いは渕上と盛岡の一騎打ちに。「意地でした」と語るようにゴール直前で渕上を追い抜いた盛岡が先輩の意地を見せ準優勝、盛岡とわずか0秒08差の49秒92で自己新を記録した渕上が3位に入った。

 近年のヨンパー陣を牽引(けんいん)してきた、田中天智龍(令6スポ卒=現エイジェック)、川村優佳氏(令6スポ卒)を始めとする主力たちが今春、多数卒業。さらに昨年、日本学生対校選手権(全カレ)3位に入った金本昌樹(スポ4=東京・日大桜丘)を欠いた中で、苦戦が予想された今大会。それでも若い力が台頭し、早稲田の『お家芸』の健在ぶりを改めて知らしめた。全カレではヨンパー陣がさらに強さを磨き、2021年以来の出場した男女全てが決勝に進出する『6枚残し』を達成するとともに、表彰台の頂点でエンジが輝く姿を期待したい。

(記事 飯田諒、写真 草間日陽里)

★草野が初の決勝の舞台で6位入賞と躍動!(男子3000メートル障害)

ハードルを越える草野
 

 関東学生対校選手権(関カレ)3000メートル障害(サンショー)にて3連覇を成し遂げたサンショーの絶対的エース、菖蒲敦司(令6スポ卒=現花王)が卒業してから約2ヶ月。同じ決勝の舞台に草野洸正(商4=埼玉・浦和)が挑んだ。昨年初出場した同大会では歯が立たずに予選敗退。しかし、ラストイヤーを迎え一皮むけた草野は、予選を4着で終えて決勝に駒を進めると、決勝では8分56秒12と、自己記録を更新し見事6位入賞を飾った。

  3日目に行われた男子3000メートル障害予選。2組目に出場した草野は、スローペースとなったレースの中で着順を意識しレースを進めた。中盤から積極的に仕掛けると4着でフィニッシュ。昨年果たせなかった決勝への切符を掴んだ。

 予選の翌日となる、最終日に決勝が行われた。「実際に緊張か分からないのですが、夜に寝れなくて少し不安がありました。」(草野)というものの、聖地の歓声や景色で「アドレナリンが出たのかスイッチが入った」という草野。レースがスタートすると、集団の最後尾で落ち着いたレース運びを行う。1000メートルを2分56秒のペースで刻む集団の中で通過すると、集団の中で位置を徐々に前にあげる。しかし、2000メートル手前で、村尾雄己(順大)が率いる先頭集団が5人に絞られると、そこからはわずかにこぼれてしまい、単独走となる形に。前方集団を懸命に追うも、その差はなかなか縮まらなかった。ラスト1周の鐘が鳴ると、7番手を走っていた山学大の選手が草野を射程圏内に入れ猛追。草野も負けじとスパートをかけ、最後の直線は両選手の意地の戦いとなった。そんな抜きつ抜かれつのレースに最後の最後で終止符を打った草野は、見事6着でゴール。ラストは入賞圏内確定の中、順位やタイムにこだわり白熱の戦いを繰り広げた。

 菖蒲をはじめとする偉大な先輩たちの卒業により、どこか、もの寂しさを感じさせていた早稲田の3000メートル障害。しかし、「去年の先輩方とどうしても比べられるところがあったので、そこは一つ結果で見せることができたのかな」(草野)と振り返るように、今回の入賞によりその寂しさは払拭(ふっしょく)されつつあるだろう。そんな草野が見据えるのは、3000メートル障害での活躍と駅伝メンバーに仲間入りして戦っていくこと。大学生活最終章でどこまで飛躍を遂げてくれるのか、注目したい。

(記事 草間日陽里、写真 田島凜星)

 

★混戦状態を脱せず、無念の3位に(男子4×400メートルリレー)

レース後渕上(写真左から2番目)を労うマイルメンバー
 

 『絶対的エース』眞々田洸大(スポ4=千葉・成田)の、400メートルでの雪辱を果たすべく、そしてチームが目標とする頂点の座へ。昨年、対校戦のマイルメンバーだった金本昌樹(スポ4=東京・日大桜丘)や森田陽樹(創理2=埼玉・早大本庄)を欠きながらも、眞々田と新進気鋭の選手たちで4×400メートルリレー(マイル)に挑んだ。予選は順当な走りで決勝進出を果たす。迎えた決勝では、3走まで混戦の中トップを死守するも、法大や東洋大にラストでかわされ不本意の3位。表彰台で選手達が抜群の笑顔を見せることはなかった。

  予選、決勝ともに、1走に眞々田、2走に髙須楓翔(スポ2=千葉・成田)、3走に権田浬(スポ1=千葉・佐倉)、4走に渕上翔太(スポ1=東福岡)のオーダーで出場。髙須は4×100メートルリレー(4継)にも出場し主戦場を200メートルとする選手であり、初エンジをまとった権田や400メートル障害で3位に輝いた渕上は1年生ながらの出走ということで、挑戦の意を込めた試合となったようだった。しかし、予選では1走の眞々田からトップに出ると3走の権田まで先頭をキープするなどフレッシュさを感じさせない走りで躍動。惜しくも筑波大に先を許したが、ラストのスパートで魅せた渕上は2着でゴールし決勝に駒を進めた。

 エンジの戦士たちが戦い抜いた4日間。最後を飾った男子4×400メートルリレー決勝の舞台に、早大は予選からオーダー変更をせずに臨んだ。会場が息を呑んで見守る中、男子マイルリレー決勝がスタート。1走の眞々田は、圧巻の走りで先頭に立ち、2走の髙須へバトンを渡した。髙須は力走を見せるも、最終コーナーを控え徐々に後ろから差を詰められる。しかし、ラストは粘りの走りでトップを譲らずに3走の権田へ。権田はバックストレートで東洋大の選手に先を越されたものの、ラストの直線で東洋大の選手を抜き返すとまたもやトップに躍り出た。『早大男子リレーダブル優勝』が観客の脳裏によぎる中、バトンを託された渕上。期待を背に勢いよく走り出すが、バックストレートで法大の選手が飛び出した後、後方の集団に飲まれてしまう。後半、混戦状態の中「展開として一番やってはいけなかった」と振り返った渕上は、思うような走りができずに、最後の意地のスパートでなんとかフィニッシュ。悔しさにじむ3着となった。

 レースを終えた眞々田は、より『勝つレース』にこだわる姿勢を示した。現に眞々田は2022年日本選手権リレーのマイルリレーで1走を務め、日本一の景色を見ているのと同時に『勝つレース』を身をもって経験しているからなのだろう。日本学生対校選手権(全カレ)こそは王者奪還へ。眞々田率いる早大マイルメンバーの挑戦は続く。

(記事 草間日陽里、写真 會川実佑)

 

★オーダー変更がありながらも、女子マイルの強さを見せ4位入賞(女子4×400メートルリレー)

先頭でバトンを渡す山本と受け取る清水奈
 

 女子4×400メートルリレー(マイル)は、新鮮な面々で頂を狙った。下級生の時からマイルメンバーの一翼を担っており、400メートルで3位表彰台を飾った清水奈々子(スポ3=北海道・札幌南)や、今大会で1年生ながら8レースに出場し、400メートルでは4位入賞、400メートル障害では3位表彰台に輝き、鮮烈な印象を残したルーキー、千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)らの活躍が光った女子マイル。予選は序盤から決勝進出圏内でレースを進め、2着で決勝への切符を手に入れた。一方次の日に行われた決勝では、メンバーや走順変更が要される展開に。各々が懸命に走り切ったものの、表彰台に届かず4着に終わった。

  予選は、1走から山本真菜(スポ2=三重・伊勢)、大川寿美香(スポ3=東京・三田国際学園)、千葉、清水奈のオーダーで出場。今シーズンからマイルメンバー入りをした山本は序盤から勢いよく飛び出し、スピードを落とさずに1番手で2走の大川にバトンを渡した。その後の大川や千葉は前半こそ好走を見せたものの、後半、最終コーナーを前に徐々にスピードを落とす。一方で2番手でバトンが渡ったアンカーの清水奈は、余裕を持った走りで終始その位置を維持しフィニッシュ。決勝進出を決めた。

 迎えた決勝、予選時からオーダーを変更し挑んだ早大。1走に山本、2走には予選でアンカーを担った清水奈、3走は初エンジとなった正木紗(スポ1=岡山朝日)、4走に千葉の走順で決勝に臨んだ。緊張した面持ちでスタートした山本は、早稲田の応援を背に安定した走りを見せる。最終コーナーを過ぎると、少しスピードを落としたものの最後まで粘り、法大とほぼ並んで先頭でバトンを2走の清水奈へ。すると、清水奈は「絶対に正木にいい位置でバトンを渡したい」(清水奈)という思いで、序盤から果敢に攻め法大の選手を突き放しトップに出た。後半、法大の選手に差を縮められはしたものの、伸びのある走りを見せ3走の正木へレースを託す。続いた正木は、初エンジらしからぬ堂々とした走りで法大を追う。しかし、前半に飛ばしすぎたせいか終盤大幅に失速。法大や筑波大に先を越されるとともに青学大にもかわされ、早大チームの結果はアンカーの千葉に委ねられた。千葉は序盤に後ろから来た日体大の選手に先を譲ったものの、前を行く青学大を猛追する。ラストの直線では一つでも前の着順を狙って青学大の選手と競り合い、0.02秒差で辛勝。メンバー変更がありながらも4着でゴールし、女子マイルの強さを見せた。

 レース後のトラックでは、清水奈が何度もメンバーを抱擁し言葉を投げかける様子が伺えた。直前のオーダー変更があったものの、清水奈を中心にそれに臆することなく走り切った本レース。今大会こそ4位だったものの、400メートルでは『3枚残し』を達成するなど、女子マイル優勝は目前といえる。日本学生対校選手権(全カレ)に向け、選手たちは鍛錬を積んでいく。

(記事 草間日陽里、写真 會川実佑)

 

結果

▽男子

▽200メートル

予選(5組2着+6)

寺澤大地(スポ3=京都・洛南)  21秒26(1組3着)(-1・0)準決勝進出

千田杜真寿(スポ4=茨城キリスト教学園)  21秒64(3組6着)(-1・7)

島田開伸(スポ4=静岡・浜松湖東)  21秒45(4組2着)(-1・5)準決勝進出

準決勝(2組3着+2)

寺澤大地(スポ3=京都・洛南)  21秒46(1組8着)(+0・7)

島田開伸(スポ4=静岡・浜松湖東)  21秒23(2組6着)(+0・1)

▽800メートル

予選(5組2着+6)

立迫大徳(スポ1=鹿児島城西)  1分52秒09(1組1着)準決勝進出

岩下和史(スポ2=神奈川・神大附)  1分53秒07(4組2着)準決勝進出

筒井航佑(スポ4=愛知・時習館)  1分54秒32(5組3着)

準決勝(2組3着+2)

岩下和史(スポ2=神奈川・神大附)  1分55秒98(1組7着)

立迫大徳(スポ1=鹿児島城西)  1分53秒55(2組4着)

▽5000メートル

決勝

山口智規(スポ3=福島・学法石川)  13分50秒12(4着)

石塚陽士(教4=東京・早実)  13分58秒82(13着)

山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)  14分03秒71(15着)

▽ハーフマラソン

決勝

伊福陽太(政経4=京都・洛南)  1時間3分54秒(5着)

菅野雄太(教4=埼玉・西武学園文理)  1時間4分35秒(10着)

宮岡凜太(商3=神奈川・鎌倉学園)  1時間4分39秒(11着)

▽400メートル障害

予選(4組3着+4)

渕上翔太(スポ1=東福岡)  51秒49(1組1着)準決勝進出

盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)  51秒30(3組1着)準決勝進出

平田和(スポ2=鹿児島・松陽)  51秒70(4組4着)準決勝進出

準決勝(2組3着+2)

盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)  50秒19(1組1着)決勝進出

渕上翔太(スポ1=東福岡)  50秒57(2組2着)決勝進出

平田和(スポ2=鹿児島・松陽)  51秒39(2組5着)

決勝

盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)  49秒84(2着)

渕上翔太(スポ1=東福岡)  49秒92(3着)自己新

▽3000メートル障害

予選(2組5着+2)

草野洸正(商4=埼玉・浦和)  9分04秒58(2組4着)決勝進出

決勝

草野洸正(商4=埼玉・浦和)  8分56秒12(6着)自己新

▽10000メートル競歩

決勝

高橋優喜(スポ2=静岡・浜松北)  42分33秒40(9着) 自己新

▽4×400メートル

予選(2組3着+2)

早大(眞々田ー髙須ー権田ー渕上) 3分08秒57(2組2着)決勝進出

決勝

早大(眞々田ー髙須ー権田ー渕上) 3分08秒10(3着)

▽三段跳

決勝

棚井将輝(スポ3=埼玉・大宮北)  14メートル51(-0・4)(19位)

▽やり投

決勝

鶴澤元基(スポ3=東京・富士森)  62メートル00(13位)

梅澤祥吾(スポ3=神奈川・金沢)  59メートル89(17位)

▽女子

▽200メートル

予選(4組3着+4)

鷺麻耶子(スポ4=東京・八王子東)  25秒02(1組3着)(+0・5)準決勝進出

山越理子(人3=東京・富士)  25秒35(3組4着)(-1・2)準決勝進出

中村真由(政経4=東京・早実)  25秒47(4組4着)(+2・6) 準決勝進出

準決勝(2組3着+2)

中村真由(政経4=東京・早実)  24秒86(1組7着)(+1・1) 自己新

鷺麻耶子(スポ4=東京・八王子東)  24秒58(2組5着)(+1・1)

山越理子(人3=東京・富士)  25秒35(2組8着)(+1・1)

▽800メートル

予選(3組2着+2)

武田亜子(スポ1=静岡・日大三島)  2分14秒45(1組4着)

新田望(スポ3=神奈川・法政二)  2分13秒39(2組5着)

鈴木翼沙(スポ2=東京・日大桜丘)  2分13秒08(3組3着)

▽400メートル障害

予選(4組3着+4)

大川寿美香(スポ3=東京・三田国際学園)  60秒72(2組2着) 準決勝進出

千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)  60秒68(3組2着)準決勝進出

内藤香乃(スポ2=兵庫・北摂三田)  64秒65(4組6着)

準決勝(2組3着+2)

千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)  59秒87(1組2着)決勝進出

大川寿美香(スポ3=東京・三田国際学園)  60秒48(2組4着) 決勝進出

決勝

千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)  58秒02(3着)

大川寿美香(スポ3=東京・三田国際学園)  60秒38(8着)

▽4×400メートルリレー

予選(2組3着+2)

早大(山本ー大川ー千葉ー清水奈) 3分46秒32(2組2着) 決勝進出

決勝

早大(山本ー清水奈ー正木ー千葉) 3分43秒21(4着)

▽三段跳

決勝

長谷川沙良(商1=広島・舟入)  11メートル02(+1・9)(16位)

 

コメント

伊福陽太(政経4=京都・洛南)

――今日のコンディションはいかがでしたか

正直に言うとベストコンディションではありませんでした。去年ほどではないものの寝れたり寝れなかったりとあまり睡眠がしっかり取れていなかったり、体重減少があったりと、練習は積めてもなかなかその疲労が抜けきらない感覚がありました。

――レース前に立てていた目標を教えてください

調子があまり良くなかったため、前半から積極的に前でレースを進めるということはできる自信がありませんでした。先頭集団が見える位置でレースを進め、落ちてきた選手を拾いながら後半前の方にいけたらと思っていました。最低限入賞はしたい、しなくてはいけないと思っていました。

――走り始めてからのレースプランはどのように考えていましたか

先ほどと同じく、前半は落ち着き、後半に落ちてきた選手を拾いながら順位を上げていくつもりでした。

――序盤から終盤にかけて2位集団についていたと思いますが、ペースや走りやすさはいかがでしたか

先頭に出る選手が結構な頻度で変わるなどしたので若干の上げ下げはありましたが、自分は一定(のペース)を刻むつもりでずっと内側を走っていました。カーブが急なところがあるので走りやすかったわけではないです。

――中盤では2位集団を引っ張る場面もありましたが、なにか意図はありましたか

前に出てレースを動かそうというよりかは、給水地点でたまたまポンっと前に出された感じでした。

――2位集団から遅れたのはだいたいどのくらいの地点でしたか。またその時の身体のコンディションはいかがでしたか

15キロ手前くらいで東洋の梅崎蓮がペースを上げた時に反応できませんでした。できなかったと言うよりもしなかったです。あそこで無理すると今の状態では残りの数キロで失速しそうな気がしていました。

――レース全体を振り返っていかがですか

最低限今できる走りはできたかなとは思いますが、悔しさは残るレースでした。終わったから言えることですが、梅崎がレースを動かした場面で無理してでも付いていってみればよかったかなとも思っています。とはいえ、15キロくらいでの余裕度があまりなかったのも事実で、そこに関しては完全に力不足です。

――5位入賞という結果になりましたが、今回のご自身のタイムや順位についてはどう感じていますか

最後の関東インカレだったので、最低限入賞はできてよかったとは思います。タイムはあまり気にしていません。3位との差もそこまでなかったので悔しさは残ります。

 

草野洸正(商4=埼玉・浦和)

――予選についてお伺いします。中盤から積極的なレース運びをされていましたが、意識されていたことはありますか

意識していたところは、とりあえず着順です。レースの展開的に(タイムで)拾われる可能性が低いなと思っていました。個人的にラスト1周になるとスプリント的に他の選手に負けるかなという部分もあったので、早めに着いてこれない人たちを振り落とすというところで積極的に仕掛けました。

――決勝進出は最低限という位置付けだったのでしょうか

最低限というよりかは、まずは決勝だねと監督(花田勝彦駅伝監督、平6人卒=滋賀・彦根東)と話していました。決勝に行ったことがなかったので、決勝は目標としていました。

――決勝進出時の率直な感想を教えてください

いざ走ったら決勝に行った実感は無かったのですが、決勝に行ったからには入賞することに気持ちを切り替えました。

――予選と決勝のレースで意識して変えていたところはありますか

予選は着順で、決勝は実力的にもチャレンジャーだったので、一つでも上の順位というところを意識していました。順位を狙うところでは、(2つのレースで)変わっていないと思うのですが、(決勝の方が)より質の高いレースになると思っていたので、そこは気持ちを切り替えて挑みました。

――決勝時のコンディションはいかがでしたか

実際に緊張か分からないのですが、夜に寝られなくて少し不安がありました。しかし、スタートラインに並ぶところでは歓声も聞こえましたし、景色が広がっていて、そこでアドレナリンが出たのかスイッチが入ったので割と集中して走れたと思います。

――タイムに関して目標はありましたか

自己ベストを出したいなと思っていましたし、加えて花田さんからは一応8分50秒が日本選手権標準で、そこも頭の片隅にと言われていました。8分50秒は切れなかったのですが、自己ベストは狙っていました。

――走りを振り返っていかがでしたか

途中で入賞はできるなというところは確信したので、順位を考えていました。前の5人は速かったので、最後に(後ろから)誰か来るだろうなということは考えていたのですが、案の定1人来たので、絶対に負けないと思ってフィニッシュしました。

――入賞されたことについて感想をお願いします

率直に嬉しいなと思います。それに加えて、去年までの先輩方とどうしても比べられるところがあったので、そこは一つ結果で見せることができたのかなと思っています。

――最後に、今後の目標を教えてください

3000メートル障害に関しては、全カレ(日本学生対校選手権)に出るなら入賞したいです。ここからはチームとして駅伝に向かっていくところで、まずは全日本(全日本大学駅伝対校選手権)予選に自分も走る可能性があるので、そこに向けてやっていきたいです。夏以降は、駅伝メンバーとして走っていくところを目標としています。

 

眞々田洸大(スポ4=千葉・成田)

――静岡国際から1週間での関カレでしたが、疲労具合はいかがでしたか

疲労という疲労は全くなくて、冬季から対校戦で戦うことを意識してやってきたので、そこに対する不安もなく、やってやろうという気持ちでした。

――400メートル決勝を振り返っていかがですか

豊田兼(慶大)が圧倒的だというのはわかってました。ただ全カレ(日本学生対校選手権)で優勝した分、ここでも勝たなければいけないということで、挑戦するレースにしなければならないと思いました。チームに最大限の得点を持って帰るレースにするべきだと自分でも思っていましたし、コーチ陣も含めてそういうのが望ましいということで、攻めた結果、あのような最後まで持たないレースになってしまいました。実力不足のレースになってしまったかなと思います。

――決勝ではタイムも準決勝から落ちる結果となってしまいました

予選、準決勝では余裕を持って自分のレースをつくり上げることができました。決勝では、ある程度前半からチャレンジして、350(メートル)で豊田に並んで競って勝つことを目標にしてました。自分の走りがあまりできなかったという大きな反省点があって、クオリティの低さが出てしまったかなと思います。

――修正していきたいところはありますか

今シーズンのレースプランは全て決まっているので、質を高めていくということと、決勝では最初の入りが21秒8だったのでそこの質をしっかりと高めて、後半24秒を切って帰ってこれるようなレースにしたいと思います。

――4×400メートルリレー(マイル)の走りを振り返って

1年生も2人いて、本当に若いチームなのでいい意味で挑戦するレースにしようというのはチームの中で話し合ってました。3位というメダルを取れたのは良かったですし収穫でもあったと思いますが、やはり勝てるレースではあったと思うので、そこの悔しさは大きいかなと思います。

――マイルリレーでは惜しい結果が続いてますが、眞々田選手から見て優勝するのためにもう一歩必要な部分はどこでしょうか

今は全体的に走れる人数も少ないですし、マイルもギリギリの状態で進めていて、ヨンパー勢や200(メートル)勢の力も借りてのレースでしたので、まずは400(メートル)勢でマイルを走れるようにするということと、後はしっかりと勝つレースを体験しておくべきだなと思うので、勝つことを意識した練習をしていかないといけないと思います。

――男子はトラック優勝を飾りましたが、副将としていかがですか

昨年に引き続き連覇することができたのは、すごいうれしいです。主将(池田海主将、スポ4=愛媛・松山北)などケガで出られない選手がいた中で、出場した選手だけの結果ではないと思っています。補助員にまわってくれたり、サポートとして4日間朝から夜まで働いてくれたりしたマネジャーやスタッフ陣に感謝してこその結果だと思います。

――今後の目標をお願いします

個人的な目標としては、日本選手権でしっかり決勝に進出することと、早稲田記録を更新して45秒台を目指しています。マイルでは今回悔しい思いをしたので、日本選手権リレーや日本インカレで必ず優勝を達成することが目標です。

――チームとして全カレの優勝に向けて、一言お願いします

今回は取りこぼしが目立ってしまったというか、勝てる選手が勝ち切れなかったので、全員がベストを狙って出せるようにすることと、チームの一体感という部分では今回の関カレがいい流れでできたと思うので、9月の日本インカレでも深めていきたいなと思います。

 

清水奈々子(文構3=北海道・札幌南)

――今回の関東学生対校選手権(関カレ)を通したコンディションはいかがでしたか

コンディションはかなりいい状態で臨むことができました。

――まず、400メートルについてお聞きします。予選、準決勝はどのようなプランで勝ち抜こうと考えていましたか

やはり決勝で戦うために、ある程度ゆとりを持って入りました。

――決勝で定めていた目標やターゲットとした順位を教えてください

まず二つ目標があって、54秒台を出すこと、また表彰台にのぼることでした。9レーンで自分がレースを作るということだったので、前半からしっかり飛ばして入りました。

――3位入賞という結果になりましたが、この結果についてはどうお考えですか

タイムとしてはまだまだというところはありますが、レースに勝てたことはすごく自分の中で大きな収穫だったと思います。

――次に、4×400メートルリレーについてお聞きします。チームとして定めていた目標を教えてください

直前でメンバー交代などもありましたが、優勝を狙っていました。

――昨日の予選とはメンバー変更や走順変更がありましたが、チームとしてどのようなレースプランを考えていましたか

1走、2走でしっかり先行することを考えていました。今回初めて正木(紗、スポ1=岡山朝日)をマイルに使いましたが、正木で耐えてもらって、最後千葉(史織、スポ1=宮城・仙台一)が抜くというプランを想定していました。

――決勝では、ご自身の役割についてどのように考えていましたか

絶対に正木にいい位置でバトンを渡したいという思いがあったので、前半からしっかり飛ばして後半耐えるというレースプランでした。

――決勝でのご自身の走りを振り返っていかがですか

前半で自分の中では力感なくスピードを上げて入りましたが、それが結果として後半の伸びにつながったと思います。

――チームとしては4位という結果でしたが、この結果をどう受け止めていますか

自分の役割をしっかり果たした上でのこの順位だったので、次の全カレ(日本学生対校選手権)に向けて確実にいい経験となったと思います。

――チームメンバーに対してかけてあげたい言葉はありますか

初めてエンジを背負う選手もいますし、 今回が8本目のレースという選手もいましたが、各々がしっかり自分の役割を果たして走ってくれたことは本当に感謝しかないです。

――最後に、今後の目標について教えてください

次は日本選手権ですが、今回マイルラップで初めて53秒台を出せて、個人の400メートルに対してもいい感覚を掴めたので、日本選手権でしっかり自己ベストを出して決勝まで行けるように、これからもう1段階、2段階上げていきます。

 

盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)

――初日の110メートル障害を振り返っていかがですか

自分の中で力がすごく入ってしまいました。スタートから固い状態で入ってしまって、ハードルでのリズムに戻せないまま、5台目で転倒してしまいました。点数を求められていた分、悔しい走りになってしまいました。

――そこから400メートル障害への切り替えはいかがでしたか

最初は結構きつかったのですけど、振り返っても仕方がないので、400メートル障害では必ずチームに貢献しようと自分の中で切り替えることができました。

――予選、準決勝は余裕を持って通過されましたがそれぞれに位置づけがあれば教えてください

予選は自分がするレースを再現して余裕を持って通過すること、準決勝は決勝を想定した動きをすることでした。

――改めて準優勝という結果についてはいかがですか

優勝したかったのでそこは悔しかったです。ただ大学に入ってから大きな大会に出場する機会があまりなくて。初めての関東インカレ(関東学生対校選手権)で2位入賞できたのは、自分のやってきたことが間違ってなかったと確認することができました。このまま信じて練習を積んで、全カレ(日本学生対校選手権)ではもう一つ上の順位、優勝できるように頑張りたいです。

――決勝のペース配分はどのように考えていましたか

前半は行かれるという覚悟のもと、行かれたとしても焦らずに後半につなげる自分のレースをするということを意識して臨みました。

――実際に法大の選手が飛び出したかたちとなりました

最初から行かれるというのは覚悟していたので、(最初は)焦りというのはなかったです。ただ想像以上に速く前に出られてしまいましたので、焦りそうになったところをしっかり抑え込むことはできました。1位には届きませんでしたがその意識はできたのでよかったです。

――9台目を跳んだ時には5番手でしたが2位までは抜かす自信があったのでしょうか

正直結構きつかったです。後ろから見た時に自分以外の選手がハードルを跳んだ時に減速していたので、抜くなら10台目だと思っていました。でも(10台目を跳んだ時に)結構(抜かせるかが)怪しくて。意地でした(笑)。このまま終わったら面白くないなというのが強かったので、攻めることができました。

――渕上翔太(スポ1=東福岡)選手とダブル表彰台になりました

渕上強いなとつくづく思います。1年生で49秒台のタイムを持っていてそれでも強い選手なのに、こういう大きい大会で自己記録も更新して。自分は自己ベストを更新できなかったので。こんな強い選手が後輩にいていいプレッシャーになってくれるので、お互いにアドバイスをしあいながら高め合えたらと思います。

――今大会の男子400メートル障害では盛岡選手が最上級生でした。3人を引っ張るプレッシャーはあったのでしょうか

そこのプレッシャーはなかったです。引っ張っていくというよりは、渕上に負けない、平田(和、スポ2=鹿児島・松陽)に負けないという、自分が最高順位でゴールすることを目標にしていました。

 

山口智規(スポ3=福島・学法石川)

――今日のレースの目標を教えてください

優勝したかったのですが、最低入賞で日本人トップを取りたいなとは思っていました。

――先週の日本選手権1万メートルからの連戦となりましたが、コンディションはいかがでしたか

日本選手権で追い込み切れなかったので、ちょうどよく走れるかなと思ったのですが、連戦で心も体も疲れていたのかなと思います。

――レース前半はどのようなことを考えて走っていましたか

余裕があったので、欲を言えば留学生に付いていきたかったのですが、1本前のレースが悪かったのでしっかりまとめようと思って走っていました。

――中盤あたりで日本人選手と4位集団で走っていましたが、意識していたことはありますか

斎藤将也(城西大)と兵藤ジュダ(東海大)の動きはちゃんと見ながら走っていました。

――ラスト1周にスパートをかけられていましたが、振り返っていかがですか

本来なら残り3周くらいでいきたかったのですが、5000メートルのレースが(今シーズンで)1本目だったので、レース勘というところでまだまだダメな部分がでてしまったなと思っています。ラスト1周で勝負をしてしまったところが反省点です。

――最後に今後の意気込みをお願いします

全日本(全日本大学駅伝対校選手権)予選と日本選手権に出ることができればそこも狙っていきたいと思っています。エースらしい走りで、結果を見据えていけるように練習から頑張っていきたいと思います。

 

 

千葉史織(スポ1=宮城・仙台一)

――4日間で400メートル、400メートル障害(ヨンパー)、4×400メートルリレー(マイル)とレース続きでしたが、力の入れ具合などいかがでしたか

結構ハードなスケジュールになるということは覚悟して臨みました。マイルまで力が残っているかは分かりませんでしたが、とりあえず目の前の一本一本のレースで全力を出し切ることだけを考えて、後のことは考えずに出し切りました。

――連戦による疲労などはありましたか

疲れはあるにはありましたが、認めてしまったら動かないと思って、疲労はないと言い聞かせてやりました。

――400メートルでは目標はどのくらいでしたか

決勝に残ることが目標でした。それを考えると入賞も果たせて良かったですが、最後あそこまで行ったら表彰台に上りたかったなと思います。

――400メートル障害について目標はどのくらいでしたか

目標は自己ベストを更新することと、あと入賞したいなと思っていました。

――そのような中でご自身の走りを振り返っていかがですか

予選から準決勝、決勝までだんだんとやりたい走りの流れはつくれました。決勝もだいぶ想定通りの流れで行けたのですが、最後勝ち切るというところができなかったので少し悔しさがあります。

――ハードル9、10台目のラストスパートはいかがでしたか

私は後半型なので、そこで追いついて離していくというイメージでいて、プラン通りに進めることはできたかなと思いますが、少し勝ち急いでしまったという感じがあります。10台目で歩数が乱れてしまった部分もあったので、そこで冷静に行って勝ち切ることにこだわってこれからやっていきたいです。

――3位という順位に関してはいかがですか

表彰台というのは狙っていましたが、レースを走った後の感覚としては、1位もいけたなという部分もありますし、優勝したかったというのもあります。3位というのはうれしさもありますが、1位を取りたかったなと思います。

――マイルリレーでは決勝で走る順番が4走になりました

みんなの体の状態とか、いろいろ踏まえて今のベストのかたちとしてコーチ陣が考えてくださって、直前の判断にはなりましたがあのようなかたちになりました。

――決勝ではアンカーを務められました

出し切ることを意識してやりました。自分が走りたいように走っていいよという風に言われたので、最後接戦になりましたが、ヨンパーで勝ち切れなくて悔しかった分、チームのために粘りました。

――最後に今後の目標をお願いします

目標は、勝ち切る選手になることです。あと日本記録を出すことです。

 

渕上翔太(スポ1=東福岡)

――まずは400メートル障害について伺います。400メートル障害の目標を教えて下さい

今回の目標としては表彰台というところを目標にしていました。もちろん自己ベストを更新して、優勝したいとも思っていました。

――その中で表彰台に上りました

そこに関しては自分のレース展開ができたというのは一つ自信にもなりました。タイムに関してもわずかではありますが、自己ベストを更新できたので良かったです。ただラストの詰めが甘かったのでそこは修正していく部分として、全体的にレベルアップできるかなと思います。

――決勝のレースプランはどのように考えていましたか

最後の走りまでしっかりつなげることです。全体的に前に行かれても焦らずにしっかり後半の100メートルで出るというのは、プランとしてありました。

――法大の選手が序盤から飛び出されましたがそこについてはいかがですか

プランとしては抜かすことも考えていましたが、さすがにあの差は難しかったです。

――続いて4×400メートルリレーについて伺います。3位という結果をどのようにとらえていますか

3走までトップで運んできてくれたので、3位になったのは自分の走りの問題だと思います。チームに申し訳ないというか、すごく迷惑をかけてしまいました。

――1位でバトンを受け取るのは想定内でしたか

眞々田(洸大、スポ4=千葉・成田)さんが流れを作るだろうなと思っていたので、想定内でした。

――実際にバトンを受け取ってからレースプランはどのように考えていましたか

全体を通して前に出る、出られたとしても最後に抜くというプランで考えていました。

――法大の選手に抜かれてから他大の選手に囲まれて走りづらそうな印象を受けました

スピード感的に前に出させてはいけなかったです。前に行かせたことで囲われた状態になってしまったので、展開として1番やってはいけなかったと思います。

――マイルの決勝まで、2日間で4つのレースに出場されていました。疲労感はいかがでしたか

なくはないですけど、許容範囲でした。走り方の問題というか自分のプランが悪かったです。

――最後に今後の目標を教えて下さい

個人に関しては日本選手権までにしっかり走りを仕上げて、世界ジュニアにつなげることです。リレーに関しては、もしもう一度走らせていただく機会があれば、そのときは絶対前に行かせないように先頭でゴールします。