【庭球部】早慶戦7連覇を達成! 圧倒的な強さを見せつける

庭球女子

第115回早慶対抗試合 6月13日・14日 神奈川・慶大蝮谷テニスコート

 早慶対抗試合(早慶戦)が慶大・蝮谷テニスコートで行われた。小髙未織(スポ3=埼玉・浦和麗明)がシングルスとダブルス両方で安定した強さを発揮。最終的に5勝2敗の成績で今年も早慶戦を制し、2023年春から続く優勝を7連覇にまで伸ばした。

 D1には、小髙、田邑来未(スポ4=大阪・城南学園)の実力派ペアが登場。序盤から圧倒的なパフォーマンスで試合を支配した。鋭いサーブを軸に早大のサービスゲームを確実にキープしてリズムを作る。レシーブゲームでも厳しいコースへの返球で相手ペアのミスを次々と誘発。2人の息の合ったコンビネーションは終始崩れることがなく、最後はゲームカウント6-1、6-2とし、実力差を見せつけるストレート勝利を収めた。 

 D2は、河野望奈(スポ2=岡山学芸館)、網田永遠希(スポ2=山口・野田学園)の2年生ペアが出場。1セット目は、ゲームカウント2ー2から慶大に対して、ブレークを果たすが、慶大も負けじと、ブレークバックで3ー3のイーブンに戻す。だが、ここで河野・網田ペアは再びブレークし、次のゲームも落ち着いてキープする。ゲームカウント5ー3と、慶大にリードを広げる。慶大にゲームをキープされ、5ー4となるが、二人の連携の取れたサーブアンドボレーでこのセットを勝ち取った。勢いに乗り、迎えた2セット目。最初のゲームを慶大にキープされるが、その後は、実力通りに試合を進めて、5ー2とする。マッチポイントの場面も慶大のリターンをスマッシュボレーでたたき込み、見事に勝利を飾った。

 ダブルスから実力を遺憾(いかん)なく発揮し、2勝を飾った早大。全勝優勝の悲願に向け、好発進となった。

 2日目は同じく屋内コートを舞台にシングルス5試合が実施された。

 S5の小林杏菜主将(スポ4=福岡・第一薬科大付)は、勝負の行方が最後まで見えない壮絶な大激闘を繰り広げた。第1セットは序盤の連続失ゲームが響き4ー6で落とすも、「ファーストセット1ー5から少しずつ自分のやるべきことが定まってきた」と語るように、終盤に見せた追い上げの勢いのまま、第2セットを6ー1で奪い返す。勝負の第3セット、スピード感こそないものの、小林はスライスを効果的に織り交ぜて緩急をつけ、相手の機動力を消耗させる戦い方を徹底。一時は4ー1と3ゲームのリードを奪った。しかし、ここから相手の猛追もあり、試合は6ー6とタイブレークへ。もつれ込む激闘のなか、小林は泥臭くボールを追い続けたが、最後は相手のドロップショットに一歩及ばず、6(5)ー7で惜敗した。試合決着後、悔しさから顔を覆う様子を見せた小林。勝利というかたちでの貢献は叶わなかったが、その熱戦に会場からは大きな拍手が送られた。主将の諦めない背中は、勝ちという結果以上の価値をチームにもたらしていた。

 S4の河野は、試合開始直後から完璧なゲームメイクを見せた。第1セットの第1ゲームから粘り強いラリーで相手のミスを誘い、見事にブレークに成功。これで完全に流れをつかむと、第5ゲームでは0ー40の劣勢からリターンエースを皮切りに5連続得点を奪う圧巻のパフォーマンスを披露する。勢いそのままに第6ゲームもキープし、6ー0という圧倒的なスコアで第1セットを先取した。続く第2セット、相手は左右の揺さぶりをかけて反撃を試みるが、河野は冷静に対応し、粘り強いラリーを制していく。最終第9ゲームも、完全に相手の逆を突くストロークや、右サイドラインへと決まる精密なストレートを打ってブレーク。6ー3で第2セットも連取し、見事なストレート勝ちを収めた。

 S3の網田は、自らの強みを最大限に活かした攻撃的なテニスを展開した。身長を活かした角度のあるサーブがさえ渡り、サービスエースを決めるなど、自身のサービスゲームを優位に進めていく。ラリーになっても打球の速度が速く、左右に揺さぶるスタイルで終始主導権を握り続けた。また、相手からの揺さぶりに対しても、長いリーチを活かして的確に対応。攻める姿勢ゆえにミスが出る場面もあったものの、大崩れすることはなかった。特に第2セットは、網田が仕掛ける速いラリーが功を奏し、中盤以降も相手を寄せ付けない試合運びを披露。最後はそのまま押し切り、6ー4、6ー2のストレートで快勝を収めた。

 S2の小髙は、安定した戦いぶりを披露した。第1セット、特に圧巻だったのがリターンゲームだ。第3ゲームと第5ゲームはいずれも相手に1ポイントも与えないラブゲームでのブレークを達成。第3ゲームでは見事なリターンエースを放つなど、猛攻で試合の主導権を完全に握った。さらに自身のサービスゲームでも、ストロークをストレートとクロスへ自在に打ち分け、コートの隅やライン際を突く見事な配球を見せる。終盤の第6ゲームこそミスが続き、悔しそうな表情を見せる場面もあったが、すぐに冷静さを取り戻して立て直した。そのまま流れを渡さず、6ー2で第1セットを先取。続く第2セットも危なげない試合運びで6ー2と取りきった。「チームの勝利に貢献したいという思いを持ち、最後まで戦うことができた。」と振り返る小髙。3年生ながらエースの一翼を担うその存在感を早慶戦で強く印象づけた。

 S1では、4年生の田邑が、慶大の1年生エースとの対決に臨んだ。第1セットの田邑は、ファーストサーブを7割以上の高確率で入れながらも、相手の鋭いリターンに押されて主導権を握られる展開に。リターンゲームでも、相手の隙のないサーブに加え、ネットプレーによってコートを広く使われ、2ー6でこのセットを失った。ベンチからの「相手の嫌がることをやっていこう」という指示もあり、切り替えて迎えた第2セット。田邑はストレート方向へのショットやサービスエースを決めるなど、第1セットを上回る動きの良さを見せる。バックハンド側をしつこく攻められても力強く返球したが、第1セットよりもミスが増えてしまったことも響き、主導権を奪い返すには至らない。さらに第4ゲームでは、会場がどよめくほどのスーパーリターンを決められるなど、劣勢が続いた。試合中は、審判の判定が相手選手優位に傾くアウェイな状況に苦しめられ、審判へ苦言を呈する場面もあった。しかし、そこですぐに落ち着きを取り戻したのは、4年生としての余裕の表れと言える。その後も懸命に食い下がったものの反撃は及ばず、最後は2ー6で敗れ、エース対決を制することはできなかった。

 小林主将・田邑副将がシングルス敗北という思わぬ結果ではあったが、5ー2と圧巻の強さを見せ、今年も優勝を果たした女子テニス。小髙がシングルス、ダブルスどちらもで勝利し、チームに勢いをもたらした。ここで深まった団結力を軸に大学対抗戦でも勝利を積み重ねていく。

(記事 松田琳香、永尾早渡 写真 川田真央、上杉美結) 

結果

◯早大5ー2慶大●

ダブルス
D1 ◯田邑来未・小高未織 2ー0(6ー1、6ー2)渡邉多笑・内藤悠香

D2 ◯網田永遠希・河野望奈2ー0(6ー4、6ー2)石島侑寿・水谷梨紗子

シングルス
S1●田邑来未 (2ー6、2ー6)内藤悠香

S2◯小高未織 (6ー2、6ー2)丹羽恵里佳

S3◯網田永遠希(6ー4、6ー2)石島侑寿

S4◯河野望奈 (6ー0、6ー3)渡邉多笑

S5●小林杏菜 (4ー6、6ー1、6(5)ー7)佐川絢音

コメント

小林杏菜主将(スポ4=福岡・第一薬科大付)
ーー今年のチームの雰囲気はいかがですか 

 上級生は少ないですが、その分フレッシュさや元気さが備わっているチームだと思います。

ーー試合を振り返っての感想をお願いします

 勝ちきることが出来ず非常に悔しいですが、応援が本当に力になりました。リーグ戦では全勝できるよう、努力していきたいと思います。

ーー試合の流れが変わったゲームやポイントはどこでしたか

 ファーストセット1ー5から少しずつ自分のやるべきことが定まってきたと思います。

ーー伝統の早慶戦にかける気持ちはいかがでしたか

 1年生が入部して間もないこの時期に団体戦を行っている大学はあまりなく、チーム一丸となって戦う難しさはありましたが、全員が勝ちたい一心で全力で戦い抜くことが出来たと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします

 この早慶戦優勝をバネにして、リーグ(関東学生リーグ戦)3連覇、王座(大学対抗王座決定試合)優勝に向けて頑張ります。

小髙未織(スポ3=埼玉・浦和麗明)
ーー本日の試合を振り返っての感想をお願いします

 序盤は相手が積極的に攻めてきたことで、なかなか自分の流れをつくることができませんでした。しかし、その中でも冷静に相手の弱点を分析し、コースや球種を打ち分けることで徐々に主導権を握る事ができました。試合を通して落ち着いて戦えたことが、6ー2、6ー2という結果につながったと思います。

ーー試合の流れが変わったゲームやポイントはどこでしたか

 第1セット序盤に先に相手のサービスゲームをブレークできたことです。相手の勢いがあった中で、そのゲームを取れた事で流れを引き寄せることができました。また、相手のプレーの特徴が見えてきてからは自分の展開に持ち込み、試合の流れを変えることができたと思います。

ーー伝統の早慶戦にかける気持ちはいかがでしたか

 早慶戦は普段の大会とは異なり、チーム全員で戦う特別な舞台だと思います。私は、昨年の早慶戦シングルス1で負けていたので、その借りを返したいと思いコートに立ちました。応援やサポートを含めたチーム全員の力を借りながらプレーし、早大が終始良い雰囲気で戦えていたと思います。チームの勝利に貢献したいという思いを持ち、最後まで戦うことができました。