圧『東』!経験シェアし高め合う

庭球女子

 「感謝の思いを表現するという大事な対抗戦」(山添絵理副将、人3=千葉・渋谷教育幕張)。普段団体戦に出ているメンバーがサポートに回り、選手を支えていた部員が試合に出る早東対抗試合(早東戦)が開催された。 早大は終始リードを奪い、7-0で勝利した。

 インドアのコートにて、ダブルス2本、シングルス5本と関東大学リーグと同じ本数を戦った女子。先に行われたダブルスでは東大を圧倒した。ダブルス1には澤田実梨(文構2=奈良・帝塚山)・大石真珠美(文1=東京・早実)が登場。相手のミスを引き出し、ストレート勝利を収める。ダブルス2の野崎真帆(スポ3=長野・松商学園)・櫻山和子(商2=神奈川・湘南白百合学園)組も「フットワークが弱点だったが、ベンチコーチの大矢(希、スポ2=愛知・名古屋経大高蔵)にそこについていろいろ教えてもらった」(櫻山)と、レギュラーのアドバイスを聞きつつテンポよくポイントを奪って東大ペアを下した。

ダブルス1を務めた澤田(左)・大石組

 シングルスでも、早大の勢いは止まらない。シングルス2を務めた大石は、「練習でトライしていることを試合でもどんどん使って挑戦していこう」という山添の言葉もあり、積極的にプレーして完勝。3の鶴岡美咲(スポ3=香川・丸亀)、4の澤田も順調に勝利を収めてゆく。競ったのはシングルス5の櫻山の試合だ。第1セットではシーソーゲームが続くが、7-5で奪取。勢いそのままに第2セットも取り、「気持ちで打てなくなる場面が多かったが、ベンチコーチの金井さん(綾香、社3=東京・早実)に選手の気持ちを教えてもらって助かった」(櫻山)と白星を持ち帰った。シングルス1の廣川真由(社2=埼玉・浦和学院)も前へ詰めてポイントを重ね、エース対決を制す。この日キャプテンを務めた山添も「単複ともにリードした場面ですぐ気を抜くことなく全選手がそのまま戦っていけた」と振り返った。

ベンチコーチの山添(左)のアドバイスを受ける大石

 山添は、「ベンチコーチに入っているレギュラーのアドバイスを聞きながら、すごくいいかたちで試合を進められていた」と笑顔を見せる。出場した選手からも「きょうの試合だけでたくさんのことが学べた」(櫻山)との言葉が聞かれた。選手とサポートの立場を交換するという早東戦が有意義なものとなった証しだろう。この経験を、春から本格的に開幕する個人戦シーズンに生かしてほしい。

(記事 熊木玲佳、写真 高橋団、新津利征)

女子集合写真

結果

○早大7-0東大

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コメント

山添絵理副将(人3=千葉・渋谷教育幕張)

――まず、きょうの試合の位置付けを教えてください

練習試合というよりは定期対抗試合で、毎年行っています。

――早大庭球部にとってはどのような試合ですか

リーグ(関東大学リーグ)、王座(全日本大学対抗王座決定試合)に出る選手が今回はサポート側に回って、逆にサポートとして団体戦に臨んでいた部員たちがきょう選手として出るという、逆の立場を経験するといった位置づけです。リーグ、王座の期間ではサポートはテニスができなかったりもするので、お互いがそのことに感謝の気持ちを持って頑張ってみるというところです。年に一度だけなので、私たちとしては感謝の思いを表現するという大事な対抗戦ですね。

――きょうの試合をどうご覧になっていましたか

単複ともにリードした場面ですぐ気を抜くことなく全選手がそのまま戦っていけたということと、ベンチコーチに入っているレギュラーのアドバイスを聞きながら、すごくいいかたちで試合を進められていたかなと思います。

――ご自身もベンチコーチに入られていましたが、何をアドバイスしましたか

大石(真珠美、文1=東京・早実)には、リードした場面で気を緩めないようにであったりとか、自分のテニスを春関(関東学生トーナメント)に向けてレベルアップしている時期なので、練習でトライしていることを試合でもどんどん使って挑戦していこうということであったりとかをプッシュしていました。

――新しい1年が始まっていますが、ことしの目標を教えてください

私個人というよりは副将として今年度を任せていただいているので、主将の細沼(千紗、スポ3=東京・富士見丘)がテニスで引っ張っていく分自分は部員一人一人に気を配って、全員が王座優勝という目標に向かって充実した大学生活を送ると共に、その目標に向かって全員が各持場で全力になれるようなサポートをしていきたいと思います。

――ご自身のプレー面では具体的な目標はありますか

やはり育成層を引っ張っていく身としては、よりインカレ(全日本学生選手権)に出るノンレギュラーの選手が増えるように、自分自身ももっとネットプレーを磨いて武器を磨いて、去年以上の成績を出して、技術面でも育成層を引っ張っていけるようにしたいと思います。

櫻山和子(商2=神奈川・湘南白百合学園)

――きょうの早東対抗戦にはどのような意気込みで臨みましたか

相手より多くボールをコートに返そうという気持ちでやりました。

――ダブルスは振り返っていかがですか

ダブルスはベンチコーチの大矢(希、スポ2=愛知・名古屋経大高蔵)にすごく助けられて、きょうの試合だけでたくさんのことが学べたので、すごくいいダブルスでした。

――大矢さんには具体的にどのようなことを言われましたか

自分のフットワークがすごく弱点だったのですが、そこについていろいろ教えてもらったので。

――シングルスは競りましたが、どう振り返りますか

それもすごくベンチコーチの金井さん(綾香、社3=東京・早実)に助けられて、気持ちで打てなくなる場面が多かったので、そういう時に「考えるといいよ」とか選手の気持ちを教えてくれたので、すごく勉強になりました。

――ことしの目標や抱負を教えてください

次は春関(関東学生トーナメント)の二次予選に進出できるように頑張ります。