林が初のシングルス優勝!夏関を制す

庭球女子

始終優位に試合を展開した林

 試合考慮の影響で一部の試合が延期されていた関東学生選手権(夏関)。最終日となったこの日は女子シングルスの準決勝と決勝が行われた。早大から出場したのは、すでに決勝進出を決めていた林恵里奈(スポ3=福井・仁愛女)。全日本学生選手権(インカレ)前の対抗戦では敗れていたという米原実令(筑波大)との対戦を迎えた。ファーストセットで先に流れをつかんだのは林。第1ゲームをラブゲームでキープしいいスタートを切ると、その後もテンポ良くポイントを奪っていく。相手の調子も上がり切らず、このセットを取った。その後も粘り強いプレーを見せた林のペースは変わらない。終盤に攻めを見せた相手を振り切り、6-2、6-2でストレート勝ちを収めた。今回が大学入学後初のシングルス優勝となった林。「苦しい試合もありましたが、結果的に優勝することができてとてもうれしい」と喜びの声をあげた。女子ダブルスでも準優勝を果たした林は、今大会を通してテニスの調子も上がっているという。開幕まであと約1週間に迫った全日本大学対抗王座決定試合でも、その全力のプレーに注目だ。

(記事、写真 山本葵)

女子シングルス優勝を果たした林

結果

▽女子シングルス

決勝

○林恵里奈(6-2、6-2)米原実令(筑波大)

コメント

林恵里奈(スポ3=福井・仁愛女)

――シングルス優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

ありがとうございます。素直にうれしいです。いままでは吉冨さん(愛子、スポ4=愛知・椙山女学園)、久次米さん(夏海、山学大)、西本さん(恵、慶大)などの強い選手がいて、勝てるチャンスはあったのですがなかなかものにできなくて。でも、この大会は4年生があまり出場していなくて、自分が実質一番上の代ということで(優勝する)チャンスだなと思っていました。プレーの調子も上がってきていて、苦しい試合もありましたが、結果的に優勝することができてうれしいです。

――きょうの決勝戦にはどのようなお気持ちで臨みましたか

対戦相手は学年が一つ下ということもあって、絶対に負けたくないとは思っていました。インカレ(全日本学生選手権)前に筑波大と対抗戦をやっていたのですがその時はシングルスで負けていたので、今回はリベンジというかたちになって。逆に思いっきりプレーできていたかなと思います。

――試合の序盤から流れをつかんでいるという印象でした

そうですね。自分のサーブから始まってラブゲームでゲームを取ることができたので、1ゲーム目からすでに自分の流れに持っていくことができたと思います。

――相手のリターンミスでポイントを奪う場面も多かったですね

きょうはサーブが良かったのですが、大会全体を振り返ると100パーセントいい状態とは言い切れなくて、サーブで苦しんだ試合もありました。でも、結果的にサーブの調子が上がっているので、そこはよかったなと思います。

――今回の夏関(関東学生選手権)全体を振り返っていかがですか

シングルスに関しては初戦から決勝戦まで集中して試合に臨むことができていて、1セットも落とすことなくここまで勝ち進むことができました。この大会で優勝できたというのは自信にもつながりますし、収穫の多い大会になったと思います。ダブルスに関しては辻(恵子、教3=東京・早実)と出場して、リーグ戦(関東大学リーグ)の直後であまりペアリングなどもしていない状態で臨みましたが、1回戦からしっかりコミュニケーションをとることができて。決勝戦ではインカレのリベンジを果たすことはできませんでしたが、春関(関東学生トーナメント)の時に比べるとペアワークはいい状態にあると思います。

――今後への意気込みをお願いします

夏関が終わって、あと集中するのも王座(全日本大学対抗王座決定試合)だけです。残り2週間厳しい練習が続くと思いますが、ラストスパートをかけて優勝を勝ち取りたいと思います。