ゴールデンウイークも終盤に差し掛かった5月4日、関東学生新人選手権が開幕した。過去に全日本学生選手権及び全日本学生選抜選手権のいずれにも出場経験のない選手のみに参加権が与えられる今大会。今年からは出場資格を1、2年生のみと更に制限を加え、ますますフレッシュな面々の活躍が期待される。多くの新入生にとっては大学のユニホームを身にまとい、出場する初めての大会。早大女子部からはシングルス7名、ダブルス3組が出場した。ダブルスでは、佐藤結菜(スポ1=広島・進徳女)・渡邉心葉(スポ1=高知・明徳義塾)組が3位入賞。シングルスでも山田彩心(社2=島根・明誠)が3位入賞を果たす活躍で早大女子の強さを証明した。
1日目のダブルスでは、全ペアが2回戦に進んだ。
中でも最も勝ち進んだのは、佐藤・渡邉組。シードからのスタートとなり、迎えた2回戦は慶大ペアとの一戦。ドライブの応酬が続く中、相手のコース取りに苦しめられる。フルゲームまでもつれこんだものの、徐々に調子を上げてきた佐藤・渡邉組が一本多く返し、勝利を挙げた。勢いそのままに3、4回戦も勝ち進み、ベスト4入りを果たす。決勝進出をかけた試合、序盤はペースを握り先に1ゲームを先取。しかし、相手ペアの攻守交えたプレーや威力のあるドライブに対応しきれず、1ー3で敗れた。敗れたものの見事3位入賞を果たし、強敵揃いの関東でその実力を発揮した。

ガッツポーズをする佐藤・渡邉組
大場心春(人2=静岡・浜松学芸)・江幡凪紗(スポ1=茨城・明秀学園日立)組は大場の安定したカットや江幡のサービスで得点を奪う。攻守交えたプレーで1ゲーム取ったものの、相手のドライブの勢いを止めきれず、2回戦で敗退となった。
入学して以来、ペアを組んでいる堀江こぺり(教2=東京・早実)・山田組は2回戦で山場を迎える。先に2ゲームを先取され、山田は「今までなら負けていた」と振り返った。しかし、要所で堀江の強烈なドライブが決まり、逆転で2回戦を突破。続く3回戦もフルゲームにもつれ込んだ。2人は息の合ったコンビネーションで相手を翻弄し、一進一退の攻防を展開するも、あと一歩及ばず惜敗。それでも山田は「内容的にはすごくいい試合だった」と語り、収穫のある一戦となった。
2日目以降はシングルスが行われた。全員が2回戦からのスタートに。
早大女子で最も勝ち進んだ山田は3位入賞を果たす。前陣からの素早い攻撃でテンポの速い卓球を展開。ドライブの攻防戦が続く中、2回戦は接戦に。ゲームカウント0-2まで追いつめられ、後がなくなる。「1本ずつやっていこう」と気持ちを立て直し、怒涛の巻き返しで、見事大逆転を果たした。昨年の戦型の変化を経て、強化したフォアハンドは山田の大きな武器に。積極的に攻め立て、先行して仕掛けていく。順調に勝ち進み準決勝、サービスエースや練習した3球目を活かしたプレーが光る。しかしラリー戦でミスの少なかった相手のペースで試合は進み、黒星を喫した。「今までできなかったことが今日はできた」と振り返り、1回戦敗退となった昨年度から大きな成長を実感できた大会となった。

強化したフォアドライブを放つ山田
安定感のあるカットが持ち味の大場。今大会では守りだけでなく、自らの攻撃で点を奪うプレーを見せた。しかし、4回戦カットマン同士の対決で試練が訪れる。丁寧にラリーを続けるも、相手の破壊力のある一発を返しきれない。1ゲームを取る粘り強さも見せたが、力及ばず敗戦した。

カットだけでなく、ドライブでの攻撃も見せた大場
ダブルスでは3位入賞を果たしたルーキー渡邉は前陣での速攻を武器に相手選手を打ち落としていく。
4回戦までをストレートで制し、ベスト8をかけた5回戦。積極的に攻撃を仕掛けていくものの、序盤からリードを許す。お互いに前陣でのたたき合いが続いたが、一本多く返してきた相手に軍配が上がった。
渡邉と同じく今大会ダブルス3位の佐藤。多彩なサービスからのテンポ感のある両ハンドドライブで得点のチャンスを伺う。4回戦では強敵が立ちはだかる。ダブルス準決勝で敗れた相手との一戦。3球目攻撃などで先手を取って攻め込んだものの、相手の強烈なフォアドライブに押し込まれ、リベンジは果たせなかった。
昨年度リーグ戦でも活躍した堀江は独特のプレースタイルで相手を翻弄する。威力のあるバックハンドやサービスで勝利を重ね、5回戦に進出した。両ハンドのドライブを何本も打ち抜くも、サービスのミスなども重なりフルゲームの接戦に惜しくも敗れた。

バックハンドを振り抜く堀江
今大会、シングルス、ダブルスの両方で3位に輝いた早大女子。次に来たるは、2週間後に開幕する春季関東学生リーグ戦(リーグ戦)だ。昨年度秋季リーグ戦で優勝を果たし、王者として迎える今シーズン。その時、チームを引っ張った4年生2人が卒業し、新たに主将に就任したのは3年生の司千莉主将(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)。今年のチームは多くの下級生の起用が想定されるため、再び優勝を果たすには今大会で活躍した下級生の力が必要不可欠だ。新たな戦力を迎え、一丸となって関東頂点へ。早大女子のこれからの活躍に期待が集まる。

ダブルス3位の佐藤・渡邉組

シングルス3位の山田
(記事 牧咲良、写真 竹田朋矢、牧咲良)
山田彩心(社2=島根・明誠)
――ダブルスを振り返って
同期の堀江と1年生の時からダブルスを組んでいたのですが、1回戦とか2回戦負けとかいう試合が続く中で続いていました。なので、練習中に2人でどういう風にやったら勝てるかというのを話し合って練習して、すごく良くなっていました。今回、2試合目の東洋大さんとやらせてもらった時に、0ー2で負けていて、、いつもだったら多分そこで負けているという感じでした。しかし今回は巻き返して勝つことができて、またベスト8決定戦も負けてはしまったんですけど、フルゲームまで行くことができて、成績的にはちょっと悔しい感じではあったんですけど、内容的にはすごくいい試合で、これからに活かせるような試合ができたのかなと思います。
――2日目までのシングルスを振り返って
組み合わせを見たときにはまず3回戦のシードの選手は過去に戦って負けたことのある選手でした。なので、とりあえずもう1試合ずつやっていこうという気持ちで試合に臨みました。最初0-2負けだったんですが、そこからもう1本ずつやっていこうという気持ちで1ゲームずつ取って、最終的に3-2で勝つことができました。そこからはもう勢いというか、練習してきたことを出そうという気持ちで、それが出せたので、今回の結果に繋がれたのかなと思います。
――3位という結果を振り返って
びっくりしてる気持ちはあるんですが、練習してきたことができれば無理な結果ではないとも思っていたので、それが出せるか出せないかっていうのはすごく大きな差だと思っていました。今まではできなかったことが今日はできたので、それはすごく成長できたかなと思います。
――同期からの応援も会場に響いていましたが
今日の応援もそうなんですけど、普段から同期の堀江、大場、小野蒼彩(スポ2=広島・進徳女)がアドバイスとかくれたり、練習付き合ってくれたり、本当に同期がいてくれたからという結果です。
――新人戦に向けて強化したところは
元々表表使っていたのですが、12月の終わりぐらいにフォアを裏に変えました。そこからまずフォアを強化をしようと思ったのと、攻撃力が自分はあまりなかったので、サーブからの3球目とかを回り込みから自分から攻めれるような練習をしてきました。
――2週間後に控えるリーグ戦に向けて
1年の秋にリーグ戦に出させてもらったんですが、その時は実力が全然及ばなくてチームに勝って貢献することはできませんでした。そのため、今回もし出させていただけるのであれば自分が1勝とって、チームがまた優勝できるように貢献したいと思います。
▼試合結果
女子ダブルス
堀江・山田組

1回戦 〇3-0清水・深澤(東女体大)
2回戦 〇3-2須田・藤原(東洋大)
3回戦 ●2-3石川・山内(中大)
佐藤・渡邉組

2回戦 〇3-2大森・遠山(慶大)
3回戦 〇3-1平岡・松川(国学院大)
4回戦 〇3-0野田・千本木(中大)
準決勝 ●1-3土肥・西岡(東洋大)
大場・江幡組

1回戦 〇3-0川上・山崎(城西大)
2回戦 ●1-3青木・匂坂(専大)
女子シングルス
堀江

2回戦 〇3-0深澤(東女体大)
3回戦 〇3-1遠藤(東京経済大)
4回戦 〇3-0新治(日大)
5回戦 ●2-3萩原(筑波大)
山田

2回戦 〇3-1中澤(東女体大)
3回戦 〇3-2渋川(大正大)
4回戦 〇3-1青木(専大)
5回戦 〇3-1山内(中大)
準々決勝 〇3-0加藤(日体大)
準決勝 ●0-3田(専大)
渡邉

2回戦 〇3-0鈴木(武蔵大)
3回戦 〇3-0安里(立大)
4回戦 〇3-0大久保(東女体大)
5回戦 ●1-3加藤(日体大)
大場

2回戦 〇3-0佐藤(順大)
3回戦 〇3-2梅澤(大正大)
4回戦 ●1-3土肥(東洋大)
向井雪乃(先理1=広島・市立基町)

2回戦 ●1-3清野(東洋大)
江幡

2回戦 ●0-3武井(日大)
佐藤

2回戦 〇3-0清水(東女体大)
3回戦 〇3-1阿部(立大)
4回戦 ●1-3西岡(東洋大)