春季関東学生リーグ戦 5月17日 埼玉・所沢市民体育館
春季リーグ戦開幕から3日目。ここまで3勝1敗の好調ぶりを見せる。前半戦最後の試合の相手は中大。優勝候補に挙がる強敵との一戦、早大にとっては2019年を最後にリーグ戦で勝てたことのない宿敵だ。試合は両校一歩も譲らない大熱戦となった。1番・堀江こぺり(教1=東京・早実)がストレートで制し、幸先の良いスタートを切る。3番の宮脇心和子(社4=鳥取敬愛)副将もストレートで相手を下すと、続く司千莉(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)・小野蒼彩(スポ1=広島・進徳女子)組も激戦の末、勝利する。試合を決めたのはルーキーの小野だった。大逆転を見せ、3-2で白星を挙げる。4-2で中大を撃破し、4勝1敗で前半戦を終えた。

ガッツポーズを見せる宮脇副将
この日1番を任されたのは、前日リーグ戦初勝利を挙げた堀江だ。「向かっていくだけという気持ちだけで試合に臨んだ」と語った勢いそのままに快進撃が続く。両ハンドのドライブをねじ込み、第1・2ゲームを奪う。第3ゲームでは打ち込まれ、台から下げられる局面もあったが粘り強く返球する。8-9の1点ビハインドの展開から3点連続得点を挙げ、ストレートで勝利。2番の司は中大エースとの対決に。序盤から相手にペースを握られ、打ち込まれる展開が続く。力強いフォアハンドが光る場面もあったが、相手のパフォーマンスがわずかに上回り敗戦。3番・宮脇副将は有利な展開で試合を進める。カットマンの対決となり、着実にフォアドライブを決め、コースを打ち抜く。第3ゲームでは2-7から10点連続で点数を重ねる強さを見せつけ、勝利した。
続くダブルスの司・小野組は、鋭いドライブを武器に第1ゲームを取るが、第2・3セットは相手ペアの同じコースへの連続した強打に苦戦。相手に主導権を握られる。しかし、ここから立て直す。先に攻め込み、相手の守備を打ち崩すことに成功。司のフォアドライブが冴えわたる。迎えた最終ゲーム、序盤は最大4点差まで放すが、相手のタイムアウト後6連続得点を許す。厳しい状況の中でも攻め続け、最後は司がキレのあるフォアドライブを振りぬき激戦を制した。

レシーブの姿勢に入る司・小野組
勝利のためにはあと1勝が必要な早大。5番の大場心春(人1=静岡・浜松学芸)はカットマン同士の対決となった。相手は新人戦で優勝した実力者だ。最初はツッツキのラリーで互いのミスを誘う。大場も浮いた球を積極的に打ち込むが、相手の攻守を交えたラリーのリズムがつかみきれずストレートで敗北する。6番には小野が起用される。第1・第2セット、力強いドライブを見せるも、相手の強烈なカウンター攻撃に手が出ない展開が続き連取される。ここで試合を終えた早大男子も応援に加わり、会場の熱気がピークを迎える。「相手が同学年で絶対に負けたくないと思った」と語ったように小野の大逆転が始まる。サービスからの3球目でコースを打ち抜くプレーや相手のカウンターを決め返す意地を見せる。フルゲームまでもつれた試合の最後は、相手のフォアハンドの隅をつくフォアドライブを決め、見事勝利。4-2で中大から値千金の勝ちをつかみ取る。

勝利に喜ぶ早大ベンチ
昨日の2連勝の勢いは止まることなくこの日は強敵を下す。前半戦を4勝1敗で折り返した。この3日間フルゲームの激闘を多く展開し、粘り強さや最後に決め切る力を遺憾なく発揮した早大女子。後半戦に待ち受けるは、昨年の春季リーグ戦で優勝を果たしている専大とリーグ戦4連敗を喫している筑大だ。どちらも手強いライバルだが、声援を力に変え、チーム一丸で最後まで全力を尽くす。
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
(記事 牧咲良 写真 三浦佑亮)
秋季関東学生リーグ第5戦 | ||
早大 | ○4-2 | 中大 |
堀江 | ○3ー0 | 川畑 |
司 | ●0-3 | 枝廣 |
宮脇 | ○3-0 | 吉岡 |
司・小野 | ○3-2 | 枝廣・兼吉 |
大場 | ●0-3 | 兼吉 |
小野 | ○3-2 | 附田 |
深谷 | 武山 |
深谷和花主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)

――今日の試合振り返っていかがですか
中央大学には私が入学してから1回も勝ったことがなくて、去年は関東リーグとインカレで合計3回対戦したのですが、 1点も取れてない大学だったので、勝ってすごくうれしいです。
――キャプテンから見て、新入生も加わりチームの雰囲気はいかがですか
新入生が入って雰囲気はガラッと変わりました。結構活気があるのでこういうリーグ戦とか緊張する場面にあまり恐怖感とか抱かないで、思い切って戦ってくれるような 1年生なので、その以前のチームに比べてすごく活気が出てきたんじゃないかなっていう風に思ってます。
――4勝1敗という結果を振り返っていかがですか
今振り返ってみたら4勝1敗だったなという感じで本当に一戦一戦考えて試合しているので、この3日間いい調子できているなというかチームとしても毎試合いい試合ができているんじゃないかなと思います。
――後半戦に向けての意気込みを教えてください
先の勝率だったりなど結果を気にするような試合ではなくて、この3日間と同じように、 一戦一戦戦って、最終的に結果が付いてくるという形で終われるような試合にできたらいいなという風に思っています。
小野蒼彩(スポ1=広島・進徳女子)

――今日を振り返っていかがですか
試合に出た選手、ベンチ、そして上からの応援などチームがひとつになって、チーム力で戦うことができ、それが結果につながった試合だったと思います。
――ダブルスもシングルスもフルセットの末の勝利でしたが、どのような気持ちで戦い抜きましたか
とにかく、自分にできることをやろうと思っていました。ダブルスではパートナーの司さん、シングルスでは7番の深谷さん、またベンチへの信頼があったからこそ、結果にとらわれずにプレーができたと思います。正直シングルスでは 0-2 負けで緊張もありましたが相手が同学年で絶対に負けたくないと思い、最後まで逃げずに試合することができました。
―― ここまでご自身の戦いを振り返っていかがですか
周りの方のサポートもあり、コンディションを整えながら試合に臨むことができています。
―― 後半戦に向けての意気込みをお願いします
結果を気にせず、一球一球に集中して、チームに貢献できるように頑張ります。
堀江こぺり(教1=東京・早実)

――今日はトップバッターで試合に出られましたが、どのような気持ちで試合に挑みましたか
優勝が有力視されている中央大学で、その中でも私の相手は立川オープンでも優勝している4年生だったので、向かっていくだけという気持ちで試合に臨みました。
――昨日の国学院戦ではフルセットの末にリーグ戦初勝利されましたが、その時の気持ちを教えてください
その試合までにフルセットの試合2回とも落としていて、絶対に勝たなければいけないと思っていたので、勝ててほっとしました。
――今日の勝負も接戦となりましたが、どのようなことが勝利につながったと思いますか
先輩方や同期の白星、ベンチや2階からの応援全てが団体の勝利につながったと思います。
―― 後半戦の意気込みをお願いします
後半戦も全員で4本をとって、優勝を目指して頑張りたいです!