青学大・国学院大に連勝 ルーキーの活躍光る

卓球女子

春季関東学生リーグ戦 5月16日 埼玉・所沢市民体育館

17日、春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)の2日目が行われた。1日目を1勝1敗という結果で終えた早大女子の対戦校は青学大と国学院大の2校。春季リーグ戦3位を目標に掲げた卓球部にとって勝利したい相手だ。青学大戦ではダブルスの司千莉(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)・小野蒼彩(スポ1=広島・進徳女)組がフルセットの戦いを制し、4-1で白星を挙げた。続く国学院大戦、堀江こぺり(教1=東京・早実)のリーグ戦初勝利もありシングルスで3連勝する。その後2試合取られるも、6番手の深谷和花主将(スポ4=愛知みずほ大瑞穂)が最後は試合を決める。

1試合目の青学大戦、1番手はリーグ戦初出場の大場心春(人1=静岡・浜松学芸)であった。カットマン同士の対戦となり、序盤から長いラリーが続く。カットの浮いた球を打ち込まれ、第1、2ゲームを落とす。迎えた第3ゲームは相手のボールを粘り強く拾い、自ら積極的に打ち込むも一歩及ばず敗戦する。続く司、宮脇心和子副将(社4=鳥取敬愛)はともにストレートで相手を下す。

バックハンドを振りぬく宮脇副将

ダブルスの司・小野ペアは木田・小林ペアと対戦。第1・第2ゲームは相手の攻守を交えたリズムに乗り切れない展開が続く。後がなくなった第3ゲーム、司・小野組は相手のペアに先行して攻撃を仕掛け、このゲームを逆転で奪う。続く2ゲームは緩急をつけたドライブやツッツキで揺さぶり相手のミスを誘いだすことに成功。フルセットの末、白星を挙げる。追い込まれてからの強さが光った試合だった。5番手を任された小野は終始ゲームの主導権を握り、3-0で勝利。チームとして2つ目の勝利を飾った。

フルセットを制した司・小野組

国学院大戦の1番手に起用されたのは司。序盤から鋭い両ハンドが冴え渡り流れを引き寄せる。最後まで相手を寄せ付けない圧巻の試合運びを見せ、見事3-0で勝利した。2番の堀江は第1ゲームを落とすが、続く第2、3ゲームをそれぞれ14-12で競り勝つ。相手も意地を見せフルゲームまでもつれ込んだ勝負の行方は、しゃがみ込みサービスやバックドライブで最後まで仕掛けた堀江に軍配。うれしいリーグ戦初白星を挙げた。3番の宮脇副将も互いに譲らずフルゲームの接戦となるが、前陣での攻守が光り勝利を収めた。2戦連続で接戦を制し勢いに乗る早大の前に立ちはだかったのは、相手の攻撃的なダブルス。司・小野組は第1ゲームを奪うも、その後は相手にペースを握られ1-3で敗戦。続く鈴木珠乃(社2=東京・武蔵野)も打ち合いに押し負けストレートで敗北した。嫌な流れとなる中相手の反撃をシャットアウトしたのは、守護神・深谷主将だった。チームを背負ったキャプテンは、プレッシャーのかかる中でも落ち着いたプレーを披露。安定感のあるカットで粘り強くボールを拾ったかと思えば、隙をつき前に出ては鋭いカウンターを突き刺す。現代カットマンらしい戦術で相手を翻弄し、圧巻のストレート勝ちを収めチームの勝利を決定付けた。

爆発力のある堀江・小野らルーキーと、経験豊富な深谷主将・宮脇副将ら上級生がそれぞれ勝ち点を挙げ2連勝を収めた早大。エース・司はこの日1ゲームも落とさない圧巻のパフォーマンスを披露した。全員で勝利をつかみにいくチーム力を武器に、次戦は難敵・中大に挑む。

(記事 牧咲良、三浦佑亮 写真 田中瑠花、牧咲良、林友亜)

※掲載が遅れ、申し訳ございません。

秋季関東学生リーグ第3戦
早大 ○4-1 青学大
大場 ●0-3 小林
○3-0 工藤
宮脇 ○3-0 戸谷
司・小野 ○3-2 木田・小林
小野 ○3-0 久保
深谷 木田
堀江 杉山

秋季関東学生リーグ第4戦
早大 ○4-2 国学院大
○3-0 泉田
堀江 ○3-2 渡辺
宮脇 ○3-2 上田
司・小野 ●1-3 加賀美・加藤
鈴木珠 ●0-3 加賀美
深谷 ○3-0 増田
小野 髙橋