4時間半の熱戦 日体大を追い詰めるも、一歩及ばず

卓球女子

 2日、秋季関東学生リーグ戦は2日目を迎えた。早大は日体大と対戦し、7組中5組がフルゲームに及ぶ大接戦を繰り広げた。先に王手をかけられたが、5番の顧琳婧(スポ3=愛知・桜丘)が相手エースを撃破。続く選手たちも最後まで粘りを見せたが、4時間半近い戦いの末、相手に軍配が上がった。

  この日、早大は1番にエース杉田陽南(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)を投入した。1ゲーム目を大差で奪ったものの、続く第2、3ゲームは強打がなかなか決まらず、連続で落としてしまう。それでもカットマン相手に根気強くラリーを続けた杉田。終盤から相手にミスが増え、杉田が白星をつかんだ。この勝利に続きたいシングルス勢だったが、深谷和花(スポ2=愛知みずほ大瑞穂)、福岡乃愛(スポ3=兵庫・三田学園)ともにフルゲームの末に敗戦。さらにダブルスも、相手のコースを突いた攻撃を攻略できず、日体大の勝利まであと一勝とされた。

 

  1番としてプレーする杉田

 追い込まれた状況で5番・顧がコートへ。しかし1、2ゲームを連取され、後がなくなってしまう。それでも3ゲーム目以降は、攻撃への意識を高めたという顧。「カットからの攻撃と3球目攻撃がどちらもできた」と振り返るように、戦略が奏功した。また、要所でサービスエースも飛び出し、3ゲームを連取。相手エースから金星を上げた。6番・宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)は第1ゲームを落としたもののラリー戦に打ち勝ち、チームとして3勝3敗のタイに戻した。早大の勝利は7番の里川奈優(スポ4=高知・明徳義塾)に託された。しかし、次々と打ち込んでくる相手に対して連続失点が続き、ストレートで敗れることとなった。

  相手のショットを拾う顧

 1勝3敗と、あと一敗で敗戦というところまで追い込まれてから、強さを見せた早大。惜しくも届かなかったが、この試合で見せた粘り強さや集中力は、次戦につながるはずだ。12日に行われる大会3日目では、専大、中大といった上位校と対戦する。いずれも春季関東学生リーグ戦では完敗した相手だが、一本でも多く食らいつき、全員で勝利をつかみ取りたい。

(記事 是津直子、写真 狩野元希)

 ※掲載が遅くなり、申し訳ございません

結果

▽女子 第2試合 対日体大 ⚫︎3-4

○杉田3-2横田

⚫︎深谷2-3山下

⚫︎福岡2-3川本

⚫︎杉田・宮脇組2-3稲吉・大槻組

○顧3-2稲吉

⚫︎里川0-3大槻

コメント

顧琳婧(スポ3=愛知・桜丘)

――久しぶりの試合出場だったと思いますが、3-2で勝利しました。今の心境は

 今年初めてリーグ戦に出たので、向かっていく気持ちで臨みました。チームとしては、2対3で負けてしまいましたが、後半戦に向けて良い流れになったと思います。

――相手は日体大のエースでしたが、どのような意識や戦略を持っていましたか

 昨年戦った時に負けていて、チームとしても1対3で負けていて追い込まれていた状況だったので、責任感を感じていました。自分のできることを意識していていました。戦略としては、最初はゲームカウント0-2になって、相手にスマッシュやドライブを打たれていたのですが、3セット目からは自分からの攻撃を増やすために3球目を意識し、カットに関してもナックルを活用していきました。

――今日の試合を通して、良かったところは

 カットからの攻撃と3球目の攻撃がどちらもできたところです。ゲームカウント1-2の4ゲーム目、9オールで自分が2本サーブを持っている時は、攻撃をしようと決めていました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 強いチームとの対戦が増えていくので、向かっていく気持ちを持ち、勝てるような戦略を持って、臨んでいきたいです。