予選リーグ1位通過で、インカレ制覇へ向け好スタート

卓球女子

 13日、大学日本一を決める全日本大学総合選手権団体の部(インカレ)が開幕した。初日に行われた予選リーグ第1戦では、札幌大にストレートで快勝。14日の大阪成蹊大との第2戦では、3組ともフルゲームの接戦を勝ち切り、予選リーグ2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。15日に決勝トーナメントの1回戦~準々決勝が行われ、16日には優勝校が決定する。早大女子は、2021年以来5度目の優勝を目指す。

  初戦でトップバッターを務めた杉田陽南(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)は、第一ゲームを11-1の大差で奪うと、勢いそのままに第2、第3ゲームも連取。カットマンを相手に攻撃の手を緩めず、早大に1勝目を持ち帰った。2番手で登場したのは福岡乃愛(スポ3=兵庫・三田学園)。カットマンの福岡だが、序盤から積極的な攻撃を見せる。その後もサーブから作ったチャンスで着実に得点を重ね、ストレートで勝利した。続く杉田・宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)組は、第3ゲームこそ14-16で落としたものの、第4ゲームは二人の連続攻撃で相手を圧倒。11-3で札幌大ペアを寄せ付けず、早大の勝利を決めた。

  予選リーグ第1戦で、得点を喜ぶ選手たち

 予選リーグ2戦目の相手は、大阪成蹊大。第1ゲームに出揃ったのは杉田、両校エースの対決となった。第1、2セットは、序盤から攻めの姿勢を見せると、巧みにコースをつきながらポイントを奪う。連続で得点をものにし、杉田がリードを取ったと思われたが、第3、4セットには相手の反撃に遭い、9-11、7-11と競り負けてしまう。最終第5セット目、激しいラリー戦を制すなど死闘を繰り広げ、最後は杉田が難敵を退けた。第2ゲームには福岡が登場し、攻守共に素早い切り替えで相手を惑わせる。第3セット目にはデュースから落としてしまったものの、以降は強烈な球をブロックで正確に返し、フルゲームに及ぶ熱戦を制した。第3ゲームには、杉田と宮脇のダブルス戦が行われた。先制を許してしまう入りとなったが、その後は交互に点を取り合う状態に。しかし、相手の隙を見破り、フットワークを使った俊敏な動きで徐々に流れを引き寄せた二人。緊張が増した第5セット目は息の合ったコンビ力を発揮し、価値ある11得点目をもぎ取った。試合後には仲間と共に勝利を喜んだ早大。予選リーグを1位通過の結果で終え、明日から始まるトーナメント戦につなげた。

  予選リーグ第2戦でプレーする杉田・宮脇組

 各選手が相手を圧倒した第1戦とは一転、第2戦は3組ともフルゲームに及ぶ接戦となった。それでも、それぞれが勝負所での強さを発揮し、決勝トーナメント進出を決めた。試合後の抽選の結果、決勝トーナメント1回戦は関西学院大との対戦が決まった。また、最終日の準決勝に残るためには、前年度優勝の神戸松蔭女子学院大や6月の春季関東学生リーグ戦で敗れた専大を倒さなければならない。この日の試合では、出場する選手はもちろん、ベンチでは1点1点立ち上がって喜ぶ選手たちの姿が見られた。悲願の優勝に向けて、一丸となって戦い抜きたい。

(記事 是津直子、谷口花 写真 芳田彩歌)

結果

▽予選リーグ第1戦

対札幌大 〇3-0

〇杉田3-0中村

〇福岡3-0小林

〇杉田・宮脇組3-0松野・向井組

宮脇 藤崎

里川 鈴木

▽予選リーグ第2戦

対大阪成蹊大 〇3-0

〇杉田3-2皆川

〇福岡3-2香川

〇杉田・宮脇組3-2山本・皆川組

宮脇 山本

里川 吉村