１日に開幕した秋季関東学生リーグ戦は、早くも後半戦に突入した。３日目終了時点で３勝２敗の４位につける早大はこの日、筑波大と対戦した。春季関東学生リーグ戦（春季リーグ戦）で敗れていた相手との再戦に、リベンジを誓っていた選手たち。終始試合のペースを握り、全組がストレート勝ちの快勝で、見事に雪辱を果たした。
早大の勝利を決めた黒野・中島組
この日１番を託された宮脇心和子（社１＝鳥取敬愛）は、第１ゲーム序盤から相手を圧倒。ドライブの打ち合いでは相手を左右に振り、コースを突いたフォアハンドで決め切る。速いショットに対しても台から下がらずに強気で攻め、得点を重ねた。さらに、この日はサービスに対する２球目攻撃がさえ、付け入る隙を与えなかった。最後まで流れを離すことなく、各ゲーム相手を３本、４本、３本に抑えてチーム１勝目を手にした。
フォアハンドを振りぬく宮脇
続いて登場した里川奈優（スポ３＝高知・明徳義塾）も、開始後いきなりサービスエースを２本奪うなど勢いに乗る。ドライブの応酬でスピード感のあるラリーが多くなるが、ミスを最小限に抑えて相手の連続得点を許さなかった里川。最後は２球目が決まり、早大に２勝目をもたらした。３番の黒野葵衣主将（スポ４＝東京・武蔵野）も危なげないプレーを見せる。２ゲーム目中盤には追い上げられる場面もあったが、冷静に対応。３ゲーム目はネットすれすれのカットからチャンスをつくり、強打で決める展開が光った。最後は８点差をつけて白星を挙げた。
バックハンドを放つ里川
王手をかけた早大は、ダブルスに黒野・中島彩希（スポ４＝福井・敦賀）組を投入した。前週の敗戦後、サーブレシーブを重点的に練習してきたという二人は、安定したレシーブからラリーを展開。第１ゲームこそ８－１から相手の連続攻撃で失点し、３点差まで追い上げられたが、その後は立て直した。特に中島の回転のかかったショットに対しては、相手も苦笑い。さらに、中島が「私が変化を付けて返球した後に葵衣ちゃんがしっかりと決めてくれた」と話すように、黒野の強打も得点源となった。コンビネーションを武器に大差で勝利し、同時に早大のストレート勝利を決めた。
春季リーグ戦で苦杯をなめた筑波大に対して、この日は全員がストレート勝ちを収めて快勝した早大。最終日を残して通算成績を４勝２敗とした。最終日にあいまみえる日大は、春季リーグ戦で７番までもつれた末に敗北を喫した相手。厳しい戦いになることが予想されるが、この日の勢いそのままに勝利をつかみ、４年生最後の団体戦を笑顔で終えたい。
（記事 是津直子、写真 芳田彩歌）
結果
▽第６試合 対筑波大 ４－０
〇宮脇３－０米田
〇里川３－０平川
〇黒野３－０花木
〇黒野・中島組３－０平川・中田玲組
杉田 中田絵
顧 中田玲
中島 斉藤
コメント
中島彩希（スポ４＝福井・敦賀）
――今日の筑波大戦を振り返って
試合に出ている選手もベンチも最初から最後までいい雰囲気で試合ができていたと思います。
――ダブルスについて、日体大戦に敗れてから、この１週間何か取り組んだことはありますか
基本的な練習を継続的に行ったり、サーブレシーブや攻撃パターンなど細かい所を重点的に練習してきました。
個人的には前半戦でレシーブがうまくできなかったので練習してきました。今日は自信を持ってレシーブできたのでよかったです。
――ご自身のダブルスでのプレーを振り返って
相手をよく見て冷静に判断しながらプレーができました。相手の攻撃に対してもしっかり反応できていたので良かったと思います。
――試合にはどんな意識、戦略を持って臨みましたか
対戦相手の戦い方はなんとなく予想できていたので、後ろに下がりすぎずしっかり返球することを意識して試合に臨みました。
――ストレート勝ちでしたが、どんなところが良かったですか
私も黒野（黒野葵衣主将、スポ４＝東京・武蔵野）も守備型ではありますが、守るだけでなくお互いが強気でプレーすることができたのでよかったと思います。また、私が変化を付けて返球した後にパートナーの葵衣ちゃんがしっかりと決めてくれたので流石だなと思いました。
――明日に向けて意気込みをお願いします
明日はリーグ戦最後の試合なので、自分の力を出し切ってチームに貢献したいです。これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちを忘れずにプレーします。