杉田がベスト4入り! インカレに向けて手応えを得る

卓球女子

  最終日を迎えた関東学生選手権。早大女子からは、前日の試合でランク入りを決めた4人が登場した。うち3人は準々決勝進出を逃したが、杉田陽南(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)がベスト4入り。決勝進出とはならなかったものの、次戦となる全日本大学総合選手権(インカレ)に向けて手応えをつかんだ。

  杉田は6回戦にストレート勝利し、難なくベスト8入り。準々決勝では船場清華(専大)と対戦した。序盤から相手のコースを突いた両ハンドに苦しみ、主導権を握られる。流れをつかめないまま3ゲームを連取され、追い込まれた。しかし、そこから強打に対して粘りを見せると、ラリーで勝ち切る場面も増え3ゲームを奪取。迎えた最終ゲームは、相手のミスが続き3点リードで折り返す。その後追い上げられたが、終盤は強烈なフォアハンドを武器に得点を重ねた。最後は相手の返球がアウトになり、12-10。大逆転でベスト4入りを決定させた。

  準々決勝、バックハンドを振り抜く杉田

 準決勝では枝広愛(中大)と対戦。サーブ回りから流れをつくられ、終始相手のペースで試合が進んだ。第4ゲームは奪い返したものの、反撃はここまで。ゲームカウント1-4で敗戦し、決勝進出には届かなかった。それでも今大会の覇者に対して、両ハンドのドライブで得点を重ねるなど、自身の良さを発揮した杉田。「やっていること自体はそこまで悪くはなかった」(杉田)と振り返り、目標を上回るベスト4で今大会を終えた。

  準決勝で得点を決め、ガッツポーズを見せる杉田

 ベスト8には残れなかった黒野葵衣主将(スポ4=東京・武蔵野)、里川奈優(スポ3=高知・明徳義塾)、顧琳婧(スポ2=愛知・桜丘)を含めて4人がランキング入りを果たし、選手層の厚さを示した早大女子。今後に向けてそれぞれが課題を明確にした実りある大会となった。7月に開幕するインカレで結果を残すために、残り3週間でどこまで修正し進化できるか。今大会の収穫を糧に、「チャレンジャーの立場」(杉田)で大舞台に挑む。

(記事、写真 是津直子)

結果

▽女子シングルス

6回戦

●顧0-4高橋(中大)

●黒野1-4出沢(専大)

●里川3-4藤田(中大)

〇杉田4-0岡本(専大)

準々決勝

〇杉田4-3船場(専大)

準決勝

●杉田1-4枝広(中大)

コメント

杉田陽南(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 もちろんこの大会で勝ちたいとは思っていましたが、その先も見据えてインカレに向けての現状確認というかたちで試合をしていました。思ったより良かったかなという感じです。

――今大会での目標は何かありましたか

 ベスト8に入れたらいいなと思っていました。それ以上いけたのでそこは良かったです。ダブルスのベスト16は正直結構悔しいなというところで、すごい実力差がある感じではなかったので、取りこぼしのない試合展開ができるように頑張っていきたいです。

――シングルスの準々決勝で0-3とされましたが、第4ゲームはどんな意識で入りましたか

 あの試合は2セット目くらいからセットの感覚というか、今何対何かということをあまり意識していませんでした。目の前のセットの点数は気にしていたのですが、セットごとの点数はあまり気にしていなかったので、それが結果的に良かったと思います。

――そこから逆転しましたが、ご自身のプレーで良かったのはどこですか

 正直あまりいいところがなくて、相手のミスが重なった部分とか、たまたま戦術がはまったというのは良かったのですが、これが自分のタイミングで変えて良かったなという風になればもっといいかなと思います。

――準決勝での敗因はどこだと思いますか

 (相手の)情報があまりなくて、様子を見ながらという試合展開ではありました。結果としては1-4で負けてしまいましたが、やっていること自体はそこまで悪くはなかったと思います。

――今大会を通しての収穫はありましたか

 インカレ(全日本大学総合選手権)と秋リーグ(秋季関東学生リーグ戦)を目標にやっていて、その中の一つの大会というかたちだったので、悪くはなかったかなと思います。課題も結構あるので、また頑張りたいと思います。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

 昨年優勝させていただいた大会ですが、春季リーグ戦(秋季関東学生リーグ戦)5位とまだまだチャレンジャーの立場だと思います。私は2年生で、対戦する人も年上の人が多いので、一戦一戦思い切って向かっていきたいと思います。