4月から始動したこのチームも、最後のリーグ戦を迎えることとなる。春季関東学生リーグ戦2位、全日本大学総合選手権(インカレ)優勝と、ここまで上々の成績を残してきた女子部だが、満足はしていない。チームをけん引し続けてきた4年生にとって、秋季関東学生リーグ戦は人生最後のリーグ戦となる。有終の美を飾るためにも、秋季リーグ戦の優勝は必要不可欠なのだ。「優勝して、これまでお世話になった人々に感謝の気持ちを示したい」(田中千秋女子主将、スポ4=愛知みずほ大瑞穂)。果たして、その言葉通り、そして最高の締めくくりとなるのだろうか。過去の成績をもとに、秋季リーグ戦の展望を書いていきたい。
このチームをけん引する田中
コーチの助言もあり、インカレ後は、チームで徹底的に実戦練習に取り組んだ。4時間の規定練習の中にも組み込み、8月の合宿では追い込みをかけた。2人組のペアを作り、ひたすら10ゲーム制の試合。田中は阿部愛莉(スポ3=大阪・四天王寺)と組み、阿部から6ゲームを奪った。「常に、頭をフル回転させながら、身体を動かしたので、かなり疲れた」と田中。その分、試合になったときの集中力は増したという。また試合という緊張感のある中で、真剣に技を磨くことで、得られるものもあったようだ。「負けたらその度に、悔しい思いをします。その分、試合の中でも試行錯誤しました。そして、実戦練習を重ねることで、精神的にも強くなった」(鳥屋真帆、社4=高知・明徳義塾)。選手一人一人、試合での勝負強さに磨きがかかった。ひと段階成長した選手の活躍を見るのが楽しみだ。
メンバーを奮起させるベンチの応援にも注目だ
インカレ連覇を果たした女子部だが、秋季リーグ戦に燃えている。それは、もうグランドスラムの夢を叶えられないから――。春季リーグ戦で中大にストレート負けを喫し、悪夢を見た。同時に、グランドスラムへの道も閉ざされた。そこからチームは立ち直り、中大を破り、インカレを制覇。しかし、まだ負けたリーグ戦では雪辱を果たせていない。中大を倒し、秋季リーグ戦で優勝してこそ、真の雪辱と言えるだろう。そして、何と言っても4年生にとっては人生最後のリーグ戦だ。「これまでたくさんお世話になった。ワセダに恩返しがしたい」(田中)。「4年生をうれし涙で泣かせたい」(鎌田那美、スポ2=北海道・駒大苫小牧)。何としても優勝する。悲願の瞬間を迎えるのは、もちろん早大女子部だ。
(記事、写真 本田京太郎)
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★試合スケジュール
【第1戦】9月7日(木) 〇試合開始/13:00
【場所】港区スポーツセンター
VS 淑徳大
【第2戦】9月8日(金) 〇試合開始/10:30
【場所】港区スポーツセンター
VS 青学大
【第3戦】9月8日(金) 〇試合開始/15:00
【場所】港区スポーツセンター
VS 日大
【第4戦】9月15日(金) 〇試合開始/15:00
【場所】埼玉県所沢市民体育館
VS 専大
【第5戦】9月16日(土) 〇試合開始/10:30
【場所】埼玉県・所沢市民体育館
VS 東京富士大
【第6戦】9月16日(土) 〇試合開始/15:00
【場所】埼玉県・所沢市民体育館
VS 日体大
【第7戦】9月17日(日) 〇試合開始/11:00
【場所】埼玉県・所沢市民体育館
VS 中大