全日本大学総合選手権大会・個人の部 10月21日~24日 大阪・大浜だいしんアリーナ
※記事が遅くなり申し訳ございません。
シングルス・ダブルスの大学王者を決める全日本大学総合選手権大会・個人の部(全日学)が開幕した。早大卓球部からはダブルスには男子3組、女子1組が出場。初日に1・2回戦、2日目に3・4回戦、そして3日目に5回戦から決勝までが行われた。最も勝ち進んだのは、濵田一輝主将(スポ4=愛知・愛工大名電)・徳田幹太(スポ3=山口・野田学園)組。濵田一主将にとっては最後の全日学、そして2人で出られる最後の全日学に。開幕前から大きな期待がかかる2人は、シードスタートで2回戦から参戦する。3回戦の激戦を逆転で取り切ると、その後は抜群のコンビネーションで勝ちを重ねた。その勢いは3日目になっても絶えることなく5回戦、準決勝を共に3ー1で制し、迎えた決勝。序盤からアクセル全開で攻め最後までラケットを振り抜く。ストレートで勝利を収め、濵田一主将・徳田組としては2年ぶり2回目の優勝を果たし、見事大学日本一の座に輝いた。
シードからのスタートとなり、2回戦からの参戦に。2回戦をストレートで下した濵田一主将・徳田組の3回戦の相手は中大の1年生ペア。勢いのある相手ペアに最初はペースを握られ、振られる展開に。先に2ゲーム奪われ、あとがない第3ゲームでも前半を完全に握られ、3-6まで追い込まれる。タイムアウト後、3連続ポイントを取るとこのゲームを逆転で奪取。試合の中で徐々に調子を上げた2人は第4ゲームも取り切り、最終ゲームを迎えた。2-5でリードされていたところから、徳田がフォアドライブをストレートに打ち抜くプレーも光るなど8連続でポイントをもぎ取り、最後まで逃げ切り見事勝利する。ゲームカウント0-2からの大逆転勝利を果たした。

3回戦の濵田一主将・徳田組。大逆転で勝利を収めた!
4回戦は、過去何度も対戦経験のある専大ペアとの一戦に。3回戦でつかんだリズムのままにドライブでの攻防戦を展開する。第1ゲームを先取し、第2ゲームでは返球で浮いた球を打ちこまれるも粘り強く拾いラリーを制すプレーなど好ラリーを数多く制す。このゲームを惜しくも落としたが、続く2ゲームを連続で奪い、ベスト8入りを果たした。翌日行われたベスト4入りをかけた5回戦は秋季関東学生リーグで唯一黒星をつけられた強敵ペアとの対戦。相手ペアのフリック攻撃や勢いのあるドライブに苦しむ場面もあったが、ラリー戦になると2人の息の合った連続攻撃で、打ち崩すことに成功する。最後まで流れを持ったまま逃げ切り、リベンジを果たした。続く準決勝はコースをうまく打ち分け、相手ペアにペースを握らせない立ち上がりで2ゲーム先取する。しかし、第3ゲームで厳しいコースへの粘り強い返球に体勢を崩され、得点を奪われる展開が続く。このゲームを落とすと、続く第4ゲームでも開始から5連続でポイントを取られ試合の流れが相手に傾くと思われた。しかし、ここから驚異的な追い上げを見せる。鋭いコースへのドライブを決め続け、差を縮めることに成功。最後は濵田一主将がサービスで点を奪い、勝ち切った。
迎えた決勝。この日2試合を戦ってきた濵田一・徳田ペアの調子は最高の状態に。徳田の両ハンドとチキータが爆発力を見せた。濵田一も安定感のあるミスの少ないプレーで第1ゲームから相手ペアを圧倒する。2ゲームを取り、優勝に王手をかけた第3ゲームでも変わらず勢いは衰えない。9-7で勝利に近づいた場面、徳田が2連続でロングサーブをフォアドライブで打ち抜く。抜群のコンビネーションで決勝戦をストレートで制し、2年ぶり2度目の優勝を果たす。濵田一・徳田組で出る最後の全日学を笑顔で締めくくった。濵田一は4年間で3回の優勝という輝かしい実績で強さを証明した。

優勝が決まった瞬間の濵田一主将・徳田組
このペアで出る最後の大会となる可能性もあった今大会で優勝を果たし、1月に行われる全日本選手権への出場権を手に入れた。ラストイヤーの今年は、関東学生、全日学の2つのタイトルを手にした濵田一・徳田組。残るは未だ取ったことのない全日本選手権でのタイトルだ。日本全国からの猛者が集まる大会で有終の美を飾るべく、最後の大会に挑む。

(記事・写真 牧咲良)
試合結果
▽男子ダブルス
濵田一・徳田組

2回戦 ◯3-0野原・竹内(沖縄国際大)
3回戦 ◯3-2石山・菅沼(中大)
4回戦 ◯3-1星・木塚(専大)
5回戦 ◯3-1田原・三浦(筑波大)
準決勝 ◯3-1岡野・梅村(朝日大)
決勝 ◯3-0谷垣・坂井(愛工大)
磯村拓夢(社3=福岡・希望が丘)・濵田尚人(社2=高知小津)組
1回戦 ●1-3今村・吉田(近大)
舟山真弘(文3=東京・早大学院)・櫻井(スポ2=北海道留萌)組
1回戦 ◯3-2吉田・端野(近大)
2回戦 ●1-3鈴木・萩原(愛工大)
▽女子ダブルス
司千莉(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)・小野蒼彩(スポ1=広島・進徳女子)組
2回戦 ◯3-2伊藤・陣ヶ尾(専大)
3回戦 ●0-3髙橋・武山(国学院大)