全日本大学総合選手権・団体の部 7月3日~6日 三重・四日市市総合体育館
全日本大学総合選手権・団体の部(インカレ)が開幕。予選リーグを首位通過した早大は決勝トーナメントも順当に勝ち進み、準々決勝で専大と対戦した。関東学生春季リーグで栄冠を手にした強敵を相手に、濵田一輝主将(スポ4=愛知・愛工大名電)、徳田幹太(スポ3=山口・野田学園)が単複で貫禄の3点取り。10年ぶりとなるベスト4進出を決めた。

4強入りを決め、スタンドへ拳を突き上げる選手たち
中京学院大に3-0で勝利し初戦を危なげなく突破した早大は、2回戦で関東2部・国学院大と対戦。同時進行となった1番・濵田一主将と2番・磯村拓夢(社3=福岡・希望が丘)がそれぞれ第1ゲームを落とし流れが相手に傾くが、その後は見事な立て直しを見せ2-0でダブルスへ。関東王者に返り咲いたばかりの濵田一・徳田組がフルゲームで競り勝ち、3-0で準々決勝へ駒を勧めた。

ハイタッチする濵田一・徳田組
準々決勝で早大の前に立ちはだかったのは、春季リーグ王者・専大。昨年のインカレで苦杯を舐めた因縁の相手だ。1番に起用された濵田一主将は、超攻撃型カットマン・木塚(2年)と対戦。パンチのある両ハンドへの対応に苦しみ、ゲームカウント0-2の窮地に立たされる。それでも持ち前の粘り強さを発揮しフルゲームに持ち込むと、最終ゲームでは前中陣での激しい殴り合いを制し11-9で決着。エースとしての役目を全うし、その場で膝から崩れ落ちた。

試合を決め、その場に崩れ落ちた濵田一主将
2番に登場したのは磯村。国学院大戦で見事なカット打ちを披露したサウスポーは、強豪のドライブマン相手にも打ち負けないフォアハンドで得点を重ねていく。持ち味の強烈なフォアドライブが光り好調をうかがわせるプレーを見せたが、惜しくも力及ばず1-3で敗れた。

フォアドライブを放つ磯村
団体戦スコア1-1で迎えたダブルスでは、1週間前の関東学生選手権・準々決勝と同じカードが実現。幸先良く第1ゲームを奪うと、サービスエースでデュースを制し2ゲームを連取する。後がなくなった専大ペアは意地を見せ第3ゲームを取り返したが、その後は関東王者ペアが圧巻のパフォーマンスを披露し3-1で勝利。早大が勝利に王手をかけた。

レシーブする濵田一・徳田組
4番にはダブルスに続き徳田が登場。鋭い3球目攻撃で相手を寄せ付けず、第1ゲームを先取する。第2、3ゲームもその勢いは留まることを知らず、キレのある両ハンドで終始相手を圧倒。最後はレシーブからループドライブで試合を決め、ベンチの仲間たちへ勝利の雄叫びを上げた。

勝利の雄叫びを上げる徳田
濵田一主将、徳田の3点取りで昨年の雪辱を果たし、2015年以来10年ぶりのベスト4進出を決めた早大。次戦はシングルス関東王者擁する強豪・筑波大と激突する。銀河系軍団・愛工大を下し4強入りを果たすなど、今大会の台風の目となりつつあるチームだ。昨年秋季リーグ戦で優勝し、シングルス全国王者を輩出した早大だが、2007年を最後にインカレ優勝からは遠ざかっている。磨き上げてきた“スーパー”なプレーで、今こそ歴史に名を刻め。
(記事 三浦佑亮 写真 三浦佑亮、牧咲良)

喜びを爆発させる早大ベンチ
決勝トーナメント準々決勝 | ||
早大 | ○3-1 | 専大 |
濵田一 | ○3-2 | 木塚 |
磯村 | ●1-3 | 溜 |
濵田一・徳田 | ○3-1 | 星・木塚 |
徳田 | ○3-0 | 田中 |
濵田尚 | 星 |