1部残留に黄色信号 奮闘むなしく法大・専大に連敗

卓球男子

春季関東学生リーグ戦 5月16日 埼玉・所沢市民体育館

 春季関東学生リーグ戦(春リーグ)1日目を1勝1敗で終えた早大男子。2日目は法大、専大の手強い2校と対戦した。法大戦では1番の濵田尚人(社1=高知小津)が相手の注目ルーキーを下し好スタートを切るも、絶対的エース・濵田一輝主将(スポ4=愛知・愛工大名電)がフルゲームの末敗れる展開に。そのまま悪い流れを断ち切れず、1-4で敗北した。続く専大戦では濵田一主将、徳田幹太(山口・野田学園)がそれぞれシングルスでストレート勝利を収めたが、ダブルスでの黒星が響き2-4で敗戦。前日の中大戦から3連敗を喫し、2部降格がちらつく窮地に立たされた。

 法大戦の1番に起用されたのは濵田尚。意表を突くミート打ちと鉄壁のブロックで相手をゆさぶり、試合の主導権を握る。最後まで流れを渡すことなくストレートで勝利し、今季初の勝ち点を挙げた。両校の主将対決となった2番は、フルゲームにもつれ込む白熱した展開に。濵田一主将は力強いフォアドライブをコートにねじ込み得点を重ねるが、相手のパフォーマンスがわずかに上回り9-11で敗戦。続く櫻井大地(スポ2=北海道留萌)も回り込みフォアドライブや台上から積極的に仕掛け相手のエース格に食らいつくが、フルゲームの末惜しくも敗北した。ダブルスで流れを取り戻したい早大だったが、相手ペアの隙の無いプレーを崩すことができず1-3で敗戦。あとがなくなる展開となった。5番の徳田はルーキーを相手に実力を見せつけ、出だしから2ゲームを連取する。このまま押し切りたかったが、6番・舟山真弘(文3=東京・早大学院)が先に敗れ、早大の黒星が決定してから流れが一変。相手の驚異的な粘りを前に逆転負けを喫し、チームも1-4で敗れた。

前陣でミートする濵田尚

 昨春王者・専大戦の1番には濵田一主将が登場。法大戦の惜敗を払拭するかのような圧巻の試合運びを見せ、3-0で勝利した。兄からのバトンをつなぎたい2番・濵田尚は第1ゲーム、14-16で競り負けると以降は相手ペースに。鋭い両ハンドをいなしきれず、1-3で敗れた。続く3番では、田村真吾副将(基理4=東京・早稲田)がラストイヤーで念願のリーグ戦初出場。勝利こそならなかったものの、鋭いバックドライブと粘り強さを武器に大きいラリーを何度も制し、チームを勇気づけた。またもや団体戦スコア1-2で迎えたダブルスは、接戦となった第1ゲームを12-10で奪う。このまま流れに乗りたかったが、中後陣から飛んでくる強烈なボールに押し負け1-3で敗北した。続く5番・徳田はダブルスでも対戦した相手の主力選手との一戦。破壊力のある両ハンドと変化をつけたカットをうまくかわし、3-0で圧倒した。6番・磯村拓夢(社3=福岡・希望が丘)は打力のあるサウスポー対決に挑む。要所で持ち前のフォアドライブが光り好プレーを演出するが、最後は力負け。2-4で専大に敗れ、3連敗となった。

雄叫びを上げる田村副将。好プレーを連発し、ベンチ・スタンドを大きく沸かせた

 法大、専大に敗れ、1勝3敗で2日目を終えた早大。2部降格の可能性も見えてくる苦しい状況となった。個人個人が要所で勝ち点を挙げられているものの、あと一歩及ばず悔しい敗戦が続いている。また、過去に最優秀ペアー賞を3度受賞したダブルスが、今季は思うように白星をつかめず苦しんでいる。次戦は2019年以来勝利のない日大戦。仲間たちと喜びを分かち合うべく、今季一番の正念場に挑む。

(記事 三浦佑亮 写真 田中瑠花、林朋亜、牧咲良)

レシーブする濵田一・徳田組。ここ数試合不調にあえいでいる

秋季関東学生リーグ第3戦
早大 ●1-4 法大
濵田尚 ○3-0 平山
濵田一 ●2-3 岩永
櫻井 ●2-3 加藤
濵田一・徳田 ●1-3 佐藤・岩井田
徳田 ●2-3 黒田
舟山 佐藤
磯村 原田
秋季関東学生リーグ第4戦
早大 ●2-4 専大
濵田一 ○3ー0 門脇
濵田尚 ●1-3 田中
田村 ●0-3
濵田一・徳田 ●1-3 星・木塚
徳田 ○3-0 木塚
磯村 ●0-3
櫻井 原田