フルセットの激闘を制す チーム力で法大を撃破

卓球男子

 雨上がりの空の下、春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)は後半戦に突入し、早大は第6試合目に法大との対戦に挑んだ。1番手の柏竹琉副将(スポ4=エリートアカデミー)、2番手の濵田一輝(スポ2=愛知・愛工大名電)が立て続けに敗戦となり法大に2点を先取される展開となったが、以降早大がペースを立て直して行く。試合時間は約4時間に渡る長期戦となったが、粘り強く攻撃を仕掛けた早大が得点を重ね4ー3で接戦を制した。

 本日トップバッターを務めた柏は、第1ゲームを11ー5で制し順調な滑り出しを見せた。しかし拮抗(きっこう)して進んだ第2ゲームを落とすと、第3ゲームはデュースの奪い合いに。緊迫した空気に包まれる中での打ち合いに負け、取り切ることができない。第4ゲームを柏が奪取した後、最終ゲームではレシーブの緩さから連続点を許してしまう。完全に流れをつかまれ、4ー11で敗北を喫した。続いて登場したエース・濵田も苦戦を強いられる展開が続く。第1、2ゲームと得意の強打を返球され得点できず8ー11、12ー14で敗戦。第3ゲームはラリーの中で強烈なフォアハンドを決めるなど修正を見せ勝利をつかんだが、4ゲーム目で離された点差を縮めることができず9ー11で惜敗となった。

 4番手のダブルス組を送り出すベンチ

 2点を先取され押される展開となったが、ここから早大の反撃が始まる。3番手の杉本和也主将(スポ4=福岡・希望が丘)は第3ゲームを落とすものの、攻めの姿勢を崩さずプレーを続ける。レシーブからチキータを繰り出し反撃を防ぐことで得点に結びつけ、最後は長いデュースを粘り強く勝ち切り16ー14で試合終了とした。続くダブルスでは落とすことができない最終ゲームで濵田・徳田幹太(スポ1=山口・野田学園)組の強さが際立つ。徳田のサーブで相手に緩いレシーブを誘い、濵田のチキータで得点を決める。息の合ったプレーでピンチを切り抜き最終ゲームをものにした。徳田は続くシングルスでもラリーでの技巧が光るなど安定したプレーを見せ、危なげなくストレート勝利を収める。
 6番手を任された磯村拓夢(社1=福岡・希望が丘)は序盤から攻めの姿勢を崩さず挑むが、強打を仕掛ける相手の勢いを止めることができずストレート負けを喫し、早大の勝利は7番手の荒井和也副将(スポ3=福岡・希望が丘)に委ねられた。荒井はレシーブをチキータで返すなど素早く攻撃の体制を作り、連続点を奪われた場合も即座に対応を見せる。12ー10で第2ゲームのデュースを制した勢いのまま、第3ゲームでは5点をリード。ラストは荒井の鋭いスマッシュが光り、早大の勝利をつかみ取った。

 勝利を確定させ喜びを噛み締める荒井

 2点を先取された中でもチームとして冷静な対応を見せ、勝利をものにした早大。デュースとなる展開が多く見られたが、このような場面では早大の粘り強さが光った。明日は先週から続く春季リーグ戦の最終日。これまでの4日間でも見られたチームワークを更に発揮し、早大らしいプレーで勝利を飾ってくれるに違いない。

(記事 芳田彩歌、写真 是津直子)

結果

▽第6試合 対法大 ○4ー3

●柏2ー3堀

●濵田1-3加藤翔

○杉本3-1岩永

○濵田・徳田3ー2原田・加藤翔

○徳田3ー0蘇

●磯村0ー3原田

○荒井3ー0加藤

コメント

柏竹琉副将(スポ4=エリートアカデミー)

――先週の前半戦を終えてからこの1週間で修正した部分などはありましたか

 体力的にきつかった部分があったので毎日ランニングをして体力面をアップさせました。

――1ゲーム目はかなりペースをつかんで勝利を収めたと思いますがそれ以降ペースを乱されてしまった原因は何でしょうか

 相手のサーブから始まる時に自分のレシーブに対して強く打ち返してくることが多くなりました。そこにビビってしまってレシーブが甘くなり、相手の3球目に自信を付けてしまったと思います。レシーブの入りが甘くなってしまった点が流れをつかまれてしまった理由だと思います。

――3ゲーム目激しいデュース争いでしたがどんな気持ちで挑んでいましたか

 何よりもとりあえず1本取りたいという気持ちでした。

――最終ゲーム、流れ的に連続点を許す場面もありました。最後取り切ることができなかった原因は何だと思いますか

 正直、レシーブが上手くいかなくなってからずっと自信が無かったです。レシーブはラリーの入りだから大事なのですが、そこが崩されてからラリーも上手く続かなくなり引きずってしまいました。そこから競った場面もさらにレシーブが甘くなり持っていかれてしまうという流れだったので、とにかくレシーブが良くなかったです。

――明日の最終戦に向けた意気込みをお願いします

 優勝します!