7月1日、第90回 全日本大学総合卓球選手権大会が京都で開幕した。初日の団体の部、男子予選リーグ1回戦を迎えた早大は札幌国際大に対して3-0のストレート勝ちと上々の滑り出しを見せ、決勝トーナメント進出へ弾みをつけた。
サーブを構える川上
早大は3-0というスコア以上に苦しんだだろう。まずチームの先陣を切ったエース川上尚也(スポ4=静岡学園)だったが1ゲーム目を9-11で落としてしまう。相手のペースに飲み込まれることも多く、決して順調な試合運びではなかった。しかし最終的にはフルゲームの末、重要な1試合目を勝利で終えることができた。
ガッツポーズを見せた杉本
次に登場したのは先月開催された関東学生卓球新人選手権(関東学生新人戦)でベスト32入りを果たした杉本和也(スポ2=福岡・希望が丘)。1ゲーム目は11-1で相手を圧倒すると、その後も相手に寄せ付ける隙を与えずそのままストレートで勝利を収めた。「団体デビュー戦で元気よく戦ってくれた」(五十嵐)と主将が高く評価した通り圧勝でチームに勢いをつけた。
バックハンドを打つ五十嵐
勝利に王手をかけた早稲田大は川上尚也・五十嵐史弥主将(スポ4=石川・遊学館)組が出番を迎える。エースコンビで勝利を決めた早稲田大ではあったが、「久しぶりの公式の団体戦で慎重になりすぎてしまった」(五十嵐)とこちらも1戦目と同様に苦戦を強いられた。第1ゲーム目を12-10で取るもその後は12-14、11-4、7-11とシーソー状態が続きフルゲームまでもつれる。迎えた最終ゲームはいきなりの5連続得点で相手を引き離すと無事に逃げ切ることに成功した。
初戦をストレート勝ちで終えた早大は決勝トーナメント進出に向けて大会2日目に同志社大との対戦を控える。また今年6月に関東学生新人戦があった1、2年生とは違って3、4年生は予定されていた春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)中止の影響もあり半年ぶりの公式戦だった。この間隔については「良い緊張感で臨めた」(五十嵐)とポジティブに捉えていたが、多少は悪い方向に影響していたはずだ。そんな中ストレートで初戦を飾ることができたことはチームとして必ずプラスになるだろう。2日の予選リーグ2回戦、同志社大戦では初戦の勢いを殺すことなく決勝トーナメントへとコマを進めて欲しい。
(記事 前田篤宏、写真 鬼頭遥南)
結果
▽男子 予選リーグ第1戦
対 札幌国際大学 〇3-0
○川上尚也3-2国田広也
○杉本和也3-0大谷龍二
○川上尚也・五十嵐史弥組3-2国田広也・清水祥喜組
コメント
五十嵐史弥主将(スポ4=石川・遊学館)
――相手校のどのような点を警戒していましたか
あまり男子にはいない珍しい戦型の人が一人いるので試合を通して作戦を立てながら戦わなければいけないと思いました。
――オーダーはどのような意図で組まれましたか
予選リーグが2日間あるので決勝トーナメントに向けて全員が出れるように1日目はこのようなオーダーになりました。
――2試合がフルゲームにもつれ、快勝とはなりませんでしたが、その点を振り返っていかがですか
久しぶりの公式の団体戦ということもあり僕と川上は慎重になりすぎてしまいました。2年の杉本はデビュー戦で元気良く戦ってくれたのでとても頼もしかったです。
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
半年ぶりの試合でしたが程よい緊張感で臨めたので良かったです。初めて対戦する相手に自分の台との距離が合っていなかったのでいち早く調整しなければいけないと感じました。
――明日以降に向けて意気込みをお願いします
明日も一筋縄ではいかないと思うので気を引き締めてみんなで勝ちにいきます。