このチームでの最後の団体戦となる秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)が開幕。早大は初日に日体大、2日目に大正大、筑波大と相対した。日体大に団体戦スコア4-1で快勝すると、翌日は大正大を4-1、筑波大を4-3で下し開幕3連勝。2012年秋以来の久しぶりの優勝へ向け、これ以上ないスタートダッシュを決めた。
初戦は盤石の試合運びだった。主将・硴塚将人(スポ4=東京・エリートアカデミー/帝京)がストレート勝ちを収めると、続く五十嵐史哉(スポ2=石川・遊学館)、岩永宣久(スポ1=福島・帝京安積)も1つのゲームも落とすことなく団体戦スコアを伸ばす。「内容的には8点とか9点など結構接戦だったので、そこもしっかりそれぞれ勝っていけた」と硴塚も手応えをのぞかせた。ダブルスの硴塚・緒方遼太郎(スポ3=東京・エリートアカデミー/帝京)組は敗れたが、5番手の川上尚也(スポ2=静岡学園)がしっかりと試合を締める。上々の滑り出しを見せた早大がまずは1勝目を手にした。
秋季リーグで初陣を飾った硴塚
2日目1試合目の大正大戦では、葉波啓(スポ3=山形・鶴岡東)が先陣を切る。常に先手を取るプレーで、粘る相手を振り切り3-2で勝ち星を挙げた。2番手・緒方も先に2ゲームを奪われたが、3ゲーム目をデュースの末もぎ取ると残りの2ゲームも制し逆転。3年生の2人が接戦を勝ち切り、この時点で大きく優位に立った。3番手の岩永は1ゲーム目を取られたが、尻上がりに調子を上げその後3連取。ダブルスの敗戦後、五十嵐が危なげなく得点を重ね決着となった。
ダブルヘッダー2試合目の筑波大戦は、リーグ前半戦において一番のハイライトといえるだろう。第5試合までを終え、団体戦スコアは2-3。6番手の岩永もゲームカウント1-2とされ、いよいよ追い詰められた。しかし、「格上の選手なので最初から思い切ってやろうと思っていました」と岩永は腹をくくっていた。残り2ゲームを、8点ずつを取られながらも奪い返し逆転勝利。粘り強くゲームをつくり最終7セット目に望みをつないだ。チームの命運を託されたのは葉波。再びゲームカウント1-2とされ窮地に立たされたが、第4ゲームを大激戦の末13―11で制した。そして全てが決まる第5ゲーム、ボルテージの上がったベンチの大応援に後押しされ、11-8で見事このゲーム勝利。勝負所での集中力を発揮した早大が、劣勢を何度も跳ねのけ死闘を制した。
好調をキープする岩永
リーグ前半戦を最高のかたちで終えた早大。春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)は2位、全日本大学総合選手権団体の部は2回戦敗退と悔しい結果が続いているだけに、渇望される今シーズンのタイトルへ幸先の良い船出となった。第4戦以降は、春季リーグ戦上位のチームとの対戦が待ち構えている。無論、一つも落とすことは許さないはずだ。筑波大戦で付けた勢いそのままに連勝を重ねることができるか。来週の後半戦の早大の戦いにも目が離せない。
(記事 小松純也、写真 横坂芽生 新井万里奈)
結果
▽男子 第1戦
VS 日体大○4―1
○硴塚将人3―0百瀬卓哉
○五十嵐史哉3―0内村英司
○岩永宣久3―0平林大青
●硴塚将人・緒方遼太郎組2―3内村秀平・内村英司組
○川上尚也3―0内村秀平
▽男子 第2戦
VS 大正大 ○4―1
○葉波啓3―2加賀美利輝
○緒方遼太郎3―2湯本敦紀
○岩永宣久3―1舩山朝陽
●硴塚将人・緒方遼太郎組1―3湯本敦紀・山田善生組
○五十嵐史哉3―1山田善生
▽男子 第3戦
VS 筑波大 ○4―3
●五十嵐史哉2―3村田聖
○川上尚也3―0田中虹太朗
●硴塚将人1―3竹内佑
●硴塚将人・緒方遼太郎組2―3村田聖・熊本竜紀組
○緒方遼太郎3―0熊本竜紀
○岩永宣久3―2梅崎光明
○葉波啓3―2原田卓哉
コメント
硴塚将人男子主将(スポ4=東京・エリートアカデミー/帝京)
――初日の勝利の感想を一言お願いします
1試合目ということもあって、これからの試合に良いかたちで繋げられるようにしました。ダブルスは負けてしまったのですが、シングルスはしっかり4つ取れたので良いかたちで勝てたのではないかと思います。
――スコア4―1ということでしたが、試合運びの方はいかがでしたか
(それぞれのセットは)3―0だったのですが、内容的には8点とか9点など結構接戦だったのでそこもしっかりそれぞれ勝っていけたので良かったと思います。
――この夏強化してきたことがあったら教えてください
やっぱりフットワーク練習とかも大事ですが、サーブやレシーブなど細かいところまでしっかりいろいろな技術をまんべんなく練習してきました。
――チームの雰囲気はいかがですか
雰囲気は今のところ良い感じですね。
――この秋季リーグ戦を通じての目標を教えて下さい
春にあと1点というところで負けてしまったので、この秋はその悔しさを糧に全勝して優勝したいと思います。
岩永宣久(スポ1=福島・帝京安積)
――今回のリーグ戦、個人としての意気込みは何ですか
春リーグでは緊張してしまって思い切ったプレーができなかったので、終わってから先輩方に「思い切ってやっていいよ、力抜いてやっていいよ」と言われました。自分の後には強い先輩方がいっぱいいるので、自分は思い切ってプレーしようと思って臨みました。
――これまでの3試合を振り返っていかがですか
1戦目、2戦目は3番手で出させていただいて、1、2番手で先輩が競った中でも勝ち切ってくれて、それがとても刺激になりました。最後の試合は負けていてとても緊張したんですけど、思い切って打ちました。
――筑波大戦ではゲームオールまでもつれましたが、振り返っていかがですか
自分より強い選手、格上の選手なので最初から思い切ってやろうと思っていました。やってみて思った以上に強くて勝てるかわからなかったんですけど、ベンチの選手達が大きな声で応援してくれたのがとても励みになって、自分も最後は勝ち切れたので良かったと思います。
――個人として、ここまで無敗ですが、ご自身の状態としてはいかがですか
とても調子が良いので、後半戦も明大、専大ととても強い大学があるんですけど、この調子で勝ちきれるように頑張ります。
――次戦への意気込みをお願いします
中大は出ている選手全員が強くて自分より格上なので、挑戦者の気持ちを持って頑張っていきたいです。
※硴塚選手のコメントは一日目終了時