5月11日から開幕した春季関東学生リーグ戦。男子部の初日は筑波大、日大との試合が行われた。初戦の筑波大を4-0で勝つと、続く日大戦も危なげない試合運びで勝利。開幕2連勝の好スタートを切った。
リーグ戦の先陣を切ったのは、緒方遼太郎(スポ2=東京・エリートアカデミー/帝京)。第1ゲームは相手にわずか4点しか与えずに奪取する。続くゲームでも緒方が攻めていくが、相手は緒方の球をカウンターで狙う作戦をとる。緒方は打たされる形となり、カウンターを嫌い、消極的になったところを攻められる悪循環に陥り2ゲームを取られ、先にマッチポイントを握られた。ただ、窮地でも緒方は冷静さを失わない。ストップレシーブを使い、相手のミスを誘い逆転。最終ゲームも押し切った。第2試合はルーキー五十嵐史弥(スポ1=石川・遊学館)が相手のエース坪井勇磨(4年)をストレートで下す圧巻の試合を披露。エースを潰された筑波大は勢いを失い、早大が第3試合、第4試合を取り、初戦を飾った。
エースの意地を見せて逆転勝ちした緒方
2試合目の日大戦でも早大は前半のオーダーを変えずに挑んだ。初戦で緊張が解けたのか緒方は本来の前陣速攻のプレーで勝利。五十嵐は相手に得点を先行されるとややミスが目立ち2ゲームを失うが、打ち合いでの相手の動きをみて逆をつくドライブ、勝負所でのロングサービスで得点を重ね、粘る相手を振り切った。2試合を連勝としたが緒方・硴塚将人(スポ3=東京・エリートアカデミー/帝京)組のダブルスは苦戦。序盤は緒方のチキータ、硴塚のバックハンドが効いたが、相手が球質になれるとラリー戦に持ち込まれる。強打を連続で打ち込まれ、第2ゲームを失い、第3ゲームも先に10点目を許す。だが、ここで緒方のチキータが決まり追いつく。同点になってからは積極的なプレーで相手を台から下げ、得点しゲームを奪う。第4ゲームでは緒方・硴塚ペアの打点の速い攻めで相手に付け入る隙を与えなかった。最後は硴塚が余裕のあるプレーで締めくくり、団体戦スコア4-1の勝利を収めた。
いきなり2勝の大活躍を見せた五十嵐
昨年度の主力が抜け戦力ダウンもささやかれた早大。だが、蓋を開ければ爆発力のあるルーキー、安定感のある上級生の活躍で結果を出し、強豪校を相手としても戦える戦力があることを証明してみせた。次戦の相手は駒大。実力のあるルーキーを加え、強豪校の専大、明大にも善戦。調子づくと怖いチームであるだけに得点を先行し、主導権を渡さないことが重要になるだろう。
(記事 喜柳純平、写真 下長根沙羅、吉田寛人)
結果
▽男子 第1戦
VS 筑波大 ◯4―0
○緒方遼太郎3―2三浦健太郎
○五十嵐史弥3―0坪井勇磨
○ 川上尚也3―1田中虹太郎
○ 硴塚将人・緒方遼太郎組3―1坪井勇磨・梅崎光明組
▽男子 第2戦
VS 日大 ◯4―1
○緒方遼太郎3―1周胜
○五十嵐史弥3―2南谷将成
●川上尚也1―3福田修也
○硴塚将人・緒方遼太郎組3―1南谷将成・藤田将弘組
○硴塚将人3―0三上貴弘
コメント
五十嵐史弥(スポ1=石川・遊学館)
――リーグ戦のはじめての試合となりました
試合前のインタビューでもいいましたが、1年生だからという気待ちでは勝てないと思っていたので4年生と同じように強い気持ちで臨みました。
――初戦の選手は相手のエースでした
格上の選手でしたが1番で緒方さんが逆転勝ちをしてすごくチームに勢いがついて、そのおかげで思い切ってやれたので良かったです。
――筑波大戦を振り返って
やはり少し緊張などはしましたがしっかり判断しながら、落ち着いたプレーができたので良かったです。
――相手にあまり強打をさせませんでした
サーブのコース取りやレシーブのトスなどをしっかり考えてラリーに持っていくようにしました。ただ、相手も迷っていたので、戦い方が良かったと思います。
――日大戦を振り返って
日大戦は2ゲーム目に競って負けてしまって精神的に落ちてしまった部分があったのですが、そこから立て直して、できたので良かったと思います。
―個人としてもチームとしても2連勝となりました
ワセダはいつも開幕戦で良い結果を残せていないので、前半で勝ってチームに勢いをもたらせて良かったなと思います。
――次の試合に向けての意気込みを聞かせてください
きょうは勝てましたが、もう一度気持ちをリセットして、頑張りたいと思います。