大島、初日は苦しいスタート

卓球男子

 やはり、何かぴりっとしない。大会初日のきょう、予選リーググループQ6の大島祐哉(スポ2=京都・東山)は平野友樹(明大)と対戦。過去の対戦では全て大島に軍配が上がっており、相性のいい相手だ。しかし、きょうは序盤から平野に押される展開となってしまう。第1ゲームをあっさり落とすと、第2ゲームもジュースの末に敗れ、悪い流れを断ち切れない。「何もできなかった」(大島)と、いつもの鋭いフォアハンド攻撃も見られず、ゲームカウント1-3で敗北を喫した。

第2ゲームを取りきれなかった大島

 運命を分けたのは第2ゲームだった。第1ゲームを6-11で落とし、何とか巻き返しを図りたい第2ゲーム。3-5と相手にリードを奪われる展開も、必死の追い上げを見せる。5連続ポイントをあげるなどして、ついに10-9とゲームポイントを握った。しかし、最後の1点が遠い。大島が決めきれないでいると、今度は平野に連続ポイントを奪われ、逆に追い込まれることに。結局12-14で敗れ、大事なゲームを落としてしまった。「2セット目が全てだった」(大島)と語るように、その後も相手ペースに飲まれ、ゲームカウント1-3で敗戦。初日を勝利で飾ることはできなかった。

やりきれない表情の大島

 歯がゆさが残る試合だった。大島の良さは、鋭いフォアハンドの攻撃と、どんな球にも飛びつくフットワークだ。しかし、きょうの試合ではラリー戦に持ち込むまでにミスが出るなど、らしさを出せなかった。また、精神的な面でも、先日の春季関東学生リーグ戦時から苦しんでいる。ワセダのエースとしても、一人の選手としても、苦難のシーズンを迎えている大島。「何かを変えなくてはいけない」(大島)。今はまだ不調の原因を模索している段階だが、きっと浮上のきっかけが見えてくるに違いない。

 明日、予選ラウンドで残された試合は2試合。連勝しなければ、決勝トーナメント進出は難しい。中国選手との対戦も控えている中で突破するのは容易なことではないが、実力を発揮できれば勝てる可能性は大いにある。きょうの敗戦を起爆剤にして、存分に暴れてほしい。

(記事、写真 栗坂美祐)

結果

▽21歳以下男子 予選ラウンド(グループQ6)

●大島1-3平野(11-6、14-12、11-1、11-8)

コメント

大島祐哉(スポ2=京都・東山)

――初戦のきょうは、どのような気持ちで迎えられましたか

緊張しましたね。まあ、こんなもんですね。

――いつもよりも緊張しましたか

緊張して、何もできなかったですね。

――平野さんの印象はいつもと違いましたか

いや、平野選手はいつもと変わらないんですけど、負けたことなかったので悔しいですね。あとは自分の準備が悪かったです。

――具体的に準備の面では何が悪かったですか

技術的にも、精神的にもいい準備ができなかったかなと思います。

――春季リーグ戦の時の状態と比べてどうですか

春季リーグもあまり調子良くなかったですけど、最近あまり調子いいことがないんで、何か変えていかないといけないかなという風には思ってます。

――きょうの試合で第2ゲーム、何度もゲームポイントを取りながら落としてしまった点については

2セット目がやはり全てでしたね。2セット目取れてたら、勝ててたんじゃないですかね。でもやっぱりチャンスボールのミスとかそういう簡単なミスをしてしまったので、良くなかったですね。

――この大会の目標はどのように掲げていますか

リーグに中国選手がいるんで、中国選手に勝ったら通過できるチャンスはあるので、そこで頑張れるように準備していきたいです。