きょう日本卓球協会の理事会で、松平健太(人4=青森山田)が2014年世界選手権東京大会(団体戦)代表に内定された。他には福原愛(ANA)、石川佳純(JA全農)の2選手が選ばれたが、男子選手としてすでに代表入りを決めたのは松平のみ。
世界選手権代表に内定した松平
昨年ロンドン五輪出場を逃した悔しさをバネに、技術・体力面共に一層の強化を図ってきた。その努力が実り、ことしに入ってから大舞台で実力を発揮し続けている。5月に開催された世界選手権パリ大会(個人戦)では、北京五輪金メダリスト馬琳(中国)、元世界ランク1位のサムソノフ(ベラルーシ)を撃破し、自身初のベスト8にまで上り詰めた。その後のアジア選手権では銅メダルを獲得。松平が秘める才能は計り知れず、東京大会でも大暴れしてくれるに違いない。
まずは、らいねん1月14日から行われる全日本選手権(全日本)で頂点を目指す。前回大会はダブルスで見事優勝。しかしシングルスではペアの丹羽孝希(明大)に敗れて3位と、納得のいく結果を残せていない。直前の9日から12日までドバイで2013ワールドツアーファイナルがあるが、松平は出場を回避。自身初の全日本制覇に向けて、照準を合わせるためと見られる。今度こそ日本一へ。波に乗る男の活躍に目が離せない。
(記事、写真 加藤万理子)
◆松平健太(まつだいら・けんた)
1991年(平3)4月11日生まれ。169センチ、62キロ。青森山田高出身。人間科学部4年。右シェーク裏・裏。