14日、関東王者を決める関東学生選手権が開幕し、早大からは男子14名、女子6名の計20名が出場した。初日に行われたダブルス戦では、女子ダブルスは2組が2回戦で敗北、杉田陽南(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)・宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)組が3回戦まで駒を進めたが惜敗となった。一方男子ダブルスでは濵田一輝(スポ2=愛知・愛工大名電)・徳田幹太(スポ1=山口・野田学園)組が次々と相手を倒し、決勝では日大ペアとの激闘の末、2019年以来の早大男子ダブルス優勝を果たした。
優勝を決めて喜ぶ濵田・徳田組と、それを撮影する小山マネジャー
早大男子エース組として挑んだ濵田・徳田組は息の合ったプレーで順調に駒を進めていく。5回戦では1ゲーム取られたものの、すぐに修正を見せ流れをものにし勝利をつかむ。さらに準々決勝では明大ペア相手にストレートで勝ち取り、準決勝に進んだ。準決勝では駒大ペアのカットにより持ち味である強打を得点につなげることができず第2ゲームを8ー11で落とすこととなる。しかし第3ゲーム、2人は攻めの姿勢を崩さずこのゲームを制すると第4ゲームでは濵田・徳田組リードの試合運びで攻防を続ける。9ー9の同点まで追いつかれたものの、緩い球はすかさずスマッシュで決め込むなど相手カットを攻略した早大ペアが11ー9で決勝進出を果たした。
準決勝でプレーする濵田(左)と徳田
そして日大ペアとの決勝戦。1ゲームを落とした早大ペアだったが、2、3ゲームを連取して王手をかけた。しかし、4ゲーム目は5-6から連続失点し、6-11。ゲームカウント2-2と追いつかれる。最終ゲームは、競り合いのまま後半へ。相手の2球目が決まり4-6とされたところでタイムアウトを取った濵田・徳田組。そこから連続得点で追いつき、10-8でマッチポイントを握った。最後は、激しいドライブの応酬に。相手のコース突いたショットで体勢を崩されるが、厳しく返してつなぐ。最後は徳田のフォアハンドが相手のフォアを抜き、11-9。激闘の末に優勝を決めた二人は拳を突き上げ、抱き合って喜んだ。
抱き合って優勝を喜ぶ徳田(左)と濵田
早大勢の関東学生選手権男子ダブルス優勝は、硴塚将人(令元スポ卒=現協和キリン)・緒方遼太郎(令2スポ卒)組以来、4年ぶりの快挙。濵田と徳田にとっては、二人で手にした初めての個人戦タイトルとなった。すでに団体戦ではエースダブルスとして活躍を見せているが、二人はまだ1、2年生。今後のさらなる成長と活躍に、期待は高まるばかりだ。
(記事 芳田彩歌、是津直子 写真 前田篤宏、是津直子)
結果
▽男子ダブルス
2回戦
〇柏・荒井3-0黒田・佐藤(埼玉工大)
〇杉本・磯村3-0宮島・鈴木(神奈川大)
〇儀間・中島3-1小林・座間(神奈川大)
〇玉田・田村組3-0椎名・柳澤(千葉商大)
〇濵田・徳田3-0浅野・佐藤(明大)
●小笠原・本田0-3菅原・竹内(東洋大)
3回戦
〇柏・荒井3-2河野・前川(駒大)
〇杉本・磯村3-0田坂・相馬(慶大)
〇濵田・徳田3-0梅森・亀井(慶大)
●儀間・中島0-3佐藤・鈴木(筑波大)
●玉田・田村0-3前出・道廣(中大)
4回戦
〇柏・荒井3-0安田・深尾(日体大)
〇濵田・徳田3-0川内谷・原田(東洋大)
●杉本・磯村2-3原田・木谷(専大)
5回戦
〇濵田・徳田3-0日置・窪(明大)
●柏・荒井0-3加山・付(日大)
6回戦
〇濵田・徳田3-1新名・藤田(日大)
準々決勝
〇濵田・徳田3-0手塚・安江(明大)
準決勝
〇濵田・徳田3-1木村・白山(駒大)
決勝
〇濵田・徳田3-2小林広・伊藤(日大)
▽女子ダブルス
1回戦
○福岡・深谷3-2遠藤・山本(大正大)
2回戦
○杉田・宮脇3-1木澤・幸地(専大)
●福岡・深谷1-3川畑・吉岡(中大)
●鈴木・吉住1-3西脇・野末(中大)
3回戦
●杉田・宮脇2-3上澤・山脇(東洋大)