男子シングルスはベスト16目前で姿を消す(男子)

卓球ダブルス

 全日本学生総合選手権個人の部(全日学)3日目はシングルス6回戦までが行われた。早大男子部からは、前日に勝ち上がった3選手が出場。4回戦までで敗退となったものの、手に汗握る熱戦を繰り広げた。

 前日に行われた2回戦をフルゲームで勝ち上がった柏竹琉(スポ2=JOCエリートアカデミー)は、吉田勝紀(関西学院)との3回戦に臨む。後がない状態で迎えた3ゲーム目にデュースに持ち込む粘りを見せたが、このゲームを10-12で落とし敗戦した。一方、岩永宜久(スポ3=福島・帝京安積)、川上尚也(スポ4=静岡学園)はそれぞれ3-1、3-2で勝利し、4回戦に進出した。

激しく打ち合う岩永

 岩永は4回戦で、月舘駿介(専修大学)と対戦。要所でのミスも目立ち、いきなり3ゲームを先取される苦しい展開となった。しかし、5-4から怒涛の6連続得点で一気に4ゲーム目を奪取すると、勢いそのままに5ゲーム目も取り、巻き返しを見せる。6ゲーム目は、序盤からリードされながらも8-9と1点差まで詰め寄ったが、タイムアウト明けに連続得点を許し、4回戦敗退となった。

  

 同じく4回戦で中村光人(愛知工業大学)と激突した川上は、ゲームカウント1-2で迎えた4ゲーム目で大熱戦を演じた。エッジボールでの失点という不運もあり、2-6とされるが、徐々に追い上げて先にゲームポイントに到達。デュースにもつれこんだゲームを14-12で制し、ゲームカウントを2-2の五分に戻した。続く5ゲーム目は、強打が冴えた川上の6連続ポイントで幕を開けるが、相手選手も譲らず2ゲーム連続でデュースとなる。最後は際どいコースに決められ、10-12でこのゲームを落とす。さらに、6-11で6ゲーム目も奪われ、惜敗を喫した。

  

強打する川上

 シングルス2日目を終えて、男子部は出場した3選手全員が4回戦までで姿を消すことに。ランキングと言われる『ベスト16』の壁は厚かった。しかし、劣勢からも反撃の兆しを見せるなど、内容のある試合運びだったと言えるだろう。この敗戦を糧に、各都道府県で開催中の全日本選手権大会に向けた予選会や、12月の関東学生選手権といった個人戦での挽回に期待したい。

 

(記事 吉村穂乃香、写真 鬼頭遥南)

結果

▽男子シングルス3回戦
○ 川上尚也3-2菊地慎人(中大)
○ 岩永宜久3-1多田浩嗣(京大)
● 柏竹琉0-3吉田勝紀(関学大)

▽男子シングルス4回戦
● 川上尚也2-4中村光人(愛工大)
● 岩永宜久2-4月舘駿介(専大)