男女共に連勝し決勝トーナメント進出

卓球ダブルス

 全日本大学総合選手権団体の部(インカレ)が7日に開幕した。この大会は団体の大学日本一を決める戦い。昨年の早大は男子が2位、女子がベスト16だった。きょうは予選リーグの2試合が行われ、男女共に連勝。グループ1位で決勝トーナメントに駒を進めた。

 女子はまず岡山商科大と対戦した。阿部愛莉(スポ2=大阪・四天王寺)、鎌田那美(スポ1=北海道・駒大苫小牧)が連続でストレート勝ち。続く阿部・徳永美子(スポ2=福岡・希望が丘)組も快勝と、下級生の活躍が光り団体戦スコア3-0で勝利を収めた。2戦目の相手は立命大。1番手の徳永は相手の速攻に苦しんだが、持ち味の粘りで逆転勝ち。続く佐藤風薫女子主将(スポ4=岡山・就実)はストレート勝ちで団体勝利に王手をかけた。阿部・徳永組は1ゲームこそ落としたが、危なげない試合運びで勝利を決めた。2試合連続でストレート勝ちを決めた女子。この大会では2年連続でベスト16に終わっている。「ベスト16のカベを破りたい」(佐藤女子主将)とまずは鬼門を突破し、創部史上初の日本一を目指す。

ストレート勝ちでチームの勝利に貢献した佐藤女子主将

 男子の初戦は新潟大。大事な1番手を任された平野晃生(スポ2=山口・野田学園)が安定感のあるプレーで3ゲームを連取し、チームに勢いをつけた。続く硴塚将人(スポ1=東京・エリートアカデミー/帝京)も勝利し、上村慶哉(スポ3=福岡・希望が丘)・平野組につなぐ。ダブルスはゲームカウント0-2とされたが、地力を発揮し逆転。団体戦スコア3-0で白星スタートとなった。続く試合は朝日大と対戦した。1番手の上村は完勝。2番手の高田直騎主将(スポ4=福岡・希望が丘)が相手エースに敗れたが、その後2点を取り団体戦スコア3-1で勝利。予選リーグの試合を「厳しい戦いになると思っていた」と話したのは高田主将。圧勝ではなかったが、プレーする選手、ベンチともに落ち着いた雰囲気で余裕をうかがわせる2試合だった。

トップバッターの役目を果たした平野

 あすは決勝トーナメントが始まる。女子のベスト8決定戦で対戦が予想されるのは関西学院大。昨年ベスト4のチームだが、十分に勝機がありそうだ。ここを勝ち上がれば最終日への道が開けてくる。男子の山場は近大か筑波大と当たるであろう準々決勝か。筑波大には春季リーグ戦でストレート負けを喫しており、苦戦必至だ。きょうは不調だったダブルスが上位進出のカギを握っている。男女アベック優勝となれば史上初。あすの厳しい試合をものにし、最終日へと望みをつなげたい。

(記事 石川諒、写真 稲満美也)

結果

▽男子 予選リーグBブロック

対新潟大 ○3―0

○平野3―0山田

○硴塚3―1石田

○上村・平野組3―2山田・須郷組

対朝日大 ○3―1

○上村3―0原田

●高田主将1―3金

○上村・平野組3―2能戸・森岡組

○平野3―1名苗

▽女子 予選リーグOブロック

対岡山商科大 ○3―0

○阿部3―0岩切

○鎌田3―0吉見

○阿部・徳永組3―0岩切・福永組

対立命大 ○3―0

○徳永3―2徳住

○佐藤女子主将3―0山地

○阿部・徳永組3―1佐藤・徳住組

コメント

高田直騎主将(スポ4=福岡・希望が丘)

――いよいよインカレが始まりましたが、試合前に主将として何か言葉はかけましたか

特にはなかったですが、予選リーグの相手が決まった時点で新潟大も朝日大も強いと分かっていたので、予選リーグは厳しい戦いになると思っていました。選手にも、それだけは伝えました。

――ご自身はサウスポーとの対戦でしたが、苦手意識はあったのでしょうか

前は苦手意識があったんですが、きょねんからワセダも左の選手が増えて、得意とまではいきませんが、そんなに嫌ではなくなりました。相手は中国人でエースだったので、自分のプレーができないと試合にならないと思っていました。途中まではよかったんですが、最後の最後で簡単なミスをしてしまって逆転されたので、そこは反省点です。

――ワセダ全体として、ゲームを落とす試合が多くありましたが、チーム状態はいかがですか

ダブルスは重要なところなので、あしたは相手によってダブルスの戦術をもうちょっと考えないといけないと思います。

――最後に、インカレの目標をお願いします

きょねん惜しくも決勝で敗れているので、あしたの試合を全力で戦って最終日に残りたいです。そこからが勝負だと思うので、とにかくチーム一丸となってあしたを乗り切りたいと思います。

佐藤風薫女子主将(スポ4=岡山・就実)

――グループリーグを連勝で終えていかがですか

みんなの調子もよくて、立命大戦はもっと競るかなと思いましたが、1番の徳永がしっかりと勝ってくれたので、それが3―0という結果につながったと思います。

――チームとして、試合で意識したことはありますか

一戦一戦を全力で楽しく笑顔でやろうということは言っていました。

――2年連続で2回戦敗退していますが、今回も大会2日目は意識しているところですか

ベスト16のカベは破りたいと思っています。

――今大会の目標は

ベスト16を突破して、優勝したいです。