卓球部が創立90周年を迎える

卓球ダブルス

 早大卓球部の創立90周年を記念する祝賀会が、リーガロイヤルホテル東京で行われた。部のOB・OGに加え、宮内孝知早大スポーツ担当理事や河野洋平稲門体育会会長、関東学生リーグ戦(リーグ戦)などで競い合う他大の卓球部監督らが、早大卓球部の節目を祝うべく一同に会した。

祝辞を述べる宮内理事

 1924年に「早稲田大学卓球倶楽部」として設立され、その4年後には正式に27部目の体育会運動部として承認。以来、リーグ戦や全日本大学総合選手権などで輝かしい成績を残してきた。また、早大卓球部は数多くの五輪選手も輩出している。宮内理事は「東京五輪で現役、卒業生含め32名の早大選手が出場」という目標を語り、これまでの卓球部の貢献を踏まえながら更なる活躍に期待を寄せた。

 会場の各所では、現役卓球部員への激励の声も目立った。90周年の節目を迎える今年度は女子部が秋季リーグ戦で全勝優勝という快挙。男子部も、宿敵・明大に敗れるも2位を死守し、来年度は3年ぶりのリーグ戦制覇に燃える。また、2年後のリオデジャネイロパラ五輪出場を目指す岩渕幸洋(教2=東京・早実)が2014ITTFパラ世界選手権で12位という好成績を収めたこともうれしいニュースだ。様々な境遇の部員が同じエンジのユニフォームに袖を通して、共に練習し高め合える環境は、いまも昔も変わらない“早大らしさ”だろう。

終盤には出席者全員が肩を組み校歌を歌う場面も

 歓談の時間には、現役選手たちがあらゆる世代の卓球部関係者に飲み物を注ぐ姿が見られた。90年の歴史を紡いだ先輩方への感謝の思いを忘れず、今月末から始まる個人戦、そして来季以降の団体戦での躍動につなげたい。100周年という大きな節目へ向けて、新たな時代が始まる。

(記事 村上夕季、写真 建部沙紀)