今季最後の大一番、東京選手権が開幕。4年生にとってはワセダを背負って挑む最後の試合となる。この日は男女ダブルス1~3回戦が行われ、ワセダからは合わせて5組が登場。男子の坂口紳悟(社2=東京・早実)・藤原康明(社2=埼玉・狭山ヶ丘)組が勝ちを重ねてあすへつなげた一方、残りの4組は敗退。男子の寺田翼(社4=東京・早実)、中間卓也(教4=東京・明大中野八王子)、女子の飛永亜希(スポ4=福岡・中村学園女)、平舩亜美(社4=岩手・大野)の4人の選手がワセダでの卓球生活に終止符を打った。
好調さを見せる坂口・藤原(右)組
この日ワセダで唯一の3回戦突破となった坂口・藤原組は、2試合ともストレート勝ちと絶好調。特に活躍が目立ったのは、1月の全日本選手権から調子の良さをうかがわせる坂口だ。藤原も、「坂口に任せていました」と信頼を見せる。激しいラリー戦を制し、あすの4回戦へ弾みをつけた。一方4年生ペアの寺田・中間組はフルゲームに持ち込むも初戦で敗退。悔しい結果となった。
飛永・佐藤風組は2回戦で敗れるも笑顔を見せた
女子は3組が出場。いずれも敗退するが、「楽しくできた」(佐藤)、「楽しかった」(平舩)と表情は明るかった。飛永・佐藤風薫(スポ1=岡山・就実)組は、初戦で佐藤の出身校である就実高のペアと対戦。直接の後輩との対戦に動揺したのか、「なかなかこっちのペースに持っていけなかった」(佐藤)と苦笑い。一進一退のフルゲームの末敗北した。平舩・小室奈緒(スポ3=栃木・真岡女)組は初戦を3-0のストレートで勝利するも、2戦目はストレート負け。栗原加奈子(スポ1=北海道・札幌大谷)・高橋結女(スポ2=新潟産大附)組も、同じく初戦を3-0で突破するが、2戦目で敗退した。
あすは男子ダブルス4~6回戦、女子ダブルスの4~5回戦が行われ、ワセダからは新たに山本勝也(スポ2=石川・遊学館)・大島祐哉(スポ2=京都・東山)組、中尾優子(人4=岐阜・富田)・小道野結(スポ2=神奈川・横浜隼人)組が登場する。同時に男女シングルスも開戦。あしたも東京体育館から目が離せない。
(記事 建部沙紀、写真 加藤万理子)
結果
▽男子ダブルス
2回戦
●寺田・中間組2―3小浦・佐藤組(富田高)
○坂口・藤原組3―0高口・島田組(グリーンクラブ)
3回戦
○坂口・藤原組3―0柳井(愛工大)・近藤(明豊高) 組
▽女子ダブルス
1回戦
○高橋・栗原組3―0浅利・佐藤組(秋田商高)
2回戦
●飛永・佐藤風組2―3粟屋・内山組(就実高)
○高橋・栗原組3―0佐藤・柿崎組(東奥学園高)
○平舩・小室組3―0佐藤・鈴石組(常盤木学園高)
3回戦
●高橋・栗原組0―3前田・中澤組(希望が丘高)
●平舩・小室組0―3佐野・黄組(日大)
コメント
平舩亜美(社4=岩手・大野)
――最後の試合だったと思いますがどのような気持ちで臨まれましたか
とりあえず最後なので、楽しもうと思っていました。
――初戦はストレート勝ちでした
あまり考えていないというか(笑)。考えていないわけではないのですが、あまり細かいことは気にしないで、本当に楽しもうというのが一番にあったので、いつも通りできたと思います。
――3回戦を振り返っていかがでしたか
もっといけるかなとは思っていました。自分があまり練習できていなくてレベルが下がったこともありますし、相手のボールが結構やりにくかった部分があって残念でした。あとはアンラッキーなボールも多くて、もう少しできたかなとは思うんですけど、しょうがないです。
――4年間を終えていかがでしたか
小学生からずっと卓球をしてきたので、ちょうど16年ぐらいやってきたんですけど、やっぱり好きだからやってこれたのかなとさっき思いました。すごくさっきの試合が楽しかったので、まだやりたいなという気持ちもあるですけど実際できないので…。でも本当に良かったと思います。
――ダブルスを組んだ小室さんをはじめとする後輩に向けて最後にメッセージをお願いします
後輩には私が言いたいことも言ってしまうのでいろいろと迷惑もかけたかなと思うんですけど、後輩にいろいろと支えられたこともありますしすごく感謝しています。組んでくれた小室にも、二人でぶつかり合ったりしてつらい思いもしたと思うんですけど、それがあったからいまがあると思うので、本当に感謝しています。
坂口紳悟(社1=東京・早実)・藤原康明(社2=埼玉・狭山ヶ丘)組
――2試合ともストレート勝ちと好調ですが、きょうの試合を振り返っていかがでしたか
坂口 まず1試合目ということで、1本1本取って自分たちのペースにしていこうかなと考えて、試合に入りました。朝から藤原が調子良かったので、任せて僕はそれに乗っかる感じで。
――藤原選手は調子が良かったということですがいかがでしたか
藤原 いえいえ、朝すごく良かったけど試合ではあまり入らなくて(笑)。坂口に任せていました。
――2試合目は愛工大・明豊高ペアの選手でした
坂口 (実力は)五分五分くらいかなと思ったんですけど、序盤から何とかこっちのペースに持っていけたので、その勢いに乗っていけたかなと思います。
――ラリー戦を制す結果となりました
坂口 トレーニングの成果が出ました。
――成果が出たということですがペアとしての練習はどれくらい行えましたか
坂口 ダブルス嫌いじゃないので、練習はちょくちょくやっていて。試合前は毎日していました。
――ダブルスとしてのあすへの意気込みをお願いします
坂口 あすの試合は青森山田のペアで、片方は全日本チャンピオンなのでプレッシャーもあるのですが。向かっていって、挑戦者の気持ちで臨みたいと思います。朝早いんですけど頑張ります(笑)。
――藤原選手も意気込みをお願いします
藤原 あ、同じです(笑)。頑張ります。
――坂口選手はあすからシングルスも出場されますね。全日本での健闘もありましたがシングルスの調子はいかがですが
坂口 全日本がピークだったので、少し落ちてる感はあるんですが、最近また良くなってきているので。ダブルスの勢いのままシングルスも勝っていきたいと思います。
佐藤風薫(スポ1=岡山・就実)
――きょうの感想を聞かせてください
相手が高校の後輩で、はじめから知っていたので、嫌だなあ、と思っていました(笑)
――その影響はありましたか
やっぱり慣れているので、コースとか読まれているのはあったと思います。
――敗因はそこですか
そうですね。あとなかなかこっちのペースに持っていけなかったです。
――ペアの飛永選手とは最後ですが、何か掛けられた言葉はありましたか
最後なので楽しもうと。楽しくできたので良かったです。
――シングルスに向けて意気込みをお願いします
何があるか分からないので、一球一球を大切にして、いけるとこまでいきたいです。スーパーシードに勝つことが目標です。