【女子水球】全員出場でつかんだ栄光 20−9でメダル獲得

水球女子

第101回日本学生選手権水泳競技大会水球競技

2025年8月31日(日)

横浜国際プール

試合結果

チーム 1P 2P 3P 4P 合計
早大 5 8 4 3 20
順大 3 1 3 2 9

メダルを懸けた3位決定戦。早大は序盤から得点を重ね、途中には9連続得点を挙げるなど攻守で相手を圧倒。主将・井上を中心に「チーム全員出場」で戦い抜き、見事にメダルを掴み取った。

 第1ピリオドは相手のセンターボールで試合が開始された。開始30秒、早大は相手にペナルティスローを与えてしまい、先制点を奪われる苦しい立ち上がりとなる。しかし1分半、ゴール前で素早くパスを繋ぎ、最後は鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子)が冷静に決め切って同点に追いつく。続く2分半には、岩本実姫(社2=三重・暁)の鋭いアシストから再び鈴木がワンタッチシュートを叩き込み、逆転に成功。中盤には相手のシュートをGK木口京子(スポ4=京都・京都女子)が好反応で防ぎ、会場から大きな歓声が上がった。さらに3分には城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)が追加点を決め、リードを広げる。直後に1点を返されるも、4分には諸橋光理(スポ1=京都・鴨沂)の絶妙なパスから城之下がワンタッチシュート、続けて諸橋自身もループシュートを決めて点差を広げた。終盤、残り25秒で再び相手にペナルティスローを許したが、スコアは5−2とリードを保って第1ピリオドを終えた。

会場を沸かせた木口

 第2ピリオドは開始30秒、杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代)の鮮やかなループシュートで幕を開ける。諸橋が鋭いカットでボールを奪うと、素早い連係から井上舞(スポ4=京都・鴨沂) がシュートを決め切り得点を重ねる。続く場面では城之下が2連続でゴールを決める活躍を見せ、攻撃の勢いが止まらない。4分には鈴木がセンターから力強いシュートを放ち、ネットを揺らす。5分には城之下のパスを受けた佐野陽(スポ2=山口・西京)がきっちり決め切り、さらに点差を広げた。6分には杉本が華麗なフェイントを交えたシュートを披露し、続く6分半には井上がサイドから力強く放ったシュートが決まる。終盤40秒で相手に1点を許すも、早大も最後の2秒まで攻めの姿勢を崩さずロングシュートを狙うなど、主導権を握り続けてピリオドを締めた。

 第3ピリオドは開始早々、再び相手にペナルティスローを与えてしまい、1点を失う苦しい入りとなる。しかし2分、井上が相手ディフェンスに囲まれながらも力強くシュートを決め、流れを呼び戻す。だが相手もすかさず反撃し、1点を奪う。佐野が城之下のパスを受けてゴールを決めれば、直後にまた失点するなど、一進一退の攻防が続く。互いに譲らぬ展開となる中、終盤には諸橋が冷静にチャンスをものにして連続得点。勢いを取り戻した早大は、17−7と大きくリードして第3ピリオドを終えた。

パスを出す橋本彩星(スポ2=大阪・白鵬女子)

 最終第4ピリオドは早大のセンターボールからスタート。しかし開始直後に再びペナルティスローを与え、追加点を許す。相手はこのピリオドで5人をゴール前に並べる徹底した守備体制を取り、なかなか得点を許してくれない。中盤には厚いディフェンスを前に決定機を作れず苦しい時間が続いた。それでも6分、佐野が3人に囲まれながらも気迫のシュートを決め、チームを勢いづける。終盤、残り1分には主将・井上が力強いシュートをゴールに突き刺し、試合を決定づけた。GK木口がフィールドに上がってシュートを狙う積極的なプレーを見せるなど、最後まで攻めの姿勢を崩さないまま、20−9で試合を締め括った。

 全員出場で戦い抜いた早大は、見事に銅メダルを獲得。主将・井上がこの試合のPlayer of the Gameに選ばれ、仲間と称え合う姿が印象的だった。この試合をもってチームは代替わりを迎え、次期主将・鈴木のもと新たなスローガン「智慧(ちえ)」を掲げ、さらなる飛躍を誓う。

(記事 長濱愛里咲、写真 指出華歩、金坂祥吾)

コメント

▶︎井上舞(スポ4=京都・鴨沂)

ーー3位決定戦をどのような気持ちで望みましたか

 今年の学生リーグの最終戦も順天堂大学が相手で、点差を開けて勝つことが出来ていたので負ける気はしなかったです。ですが、何があるかわかないので緊張もしていました。このメンバー、私が早稲田としてする最後の試合だったので、この瞬間を楽しもうと思いのぞみました。

ーープレイヤーオブザゲームに選出されるなど、大事なところで決め守り切る、主将らしい姿が見られました。最後のインカレ、全体を振り返ってどうですか

 まずは楽しかったです。点数を取ってみんなが喜ぶ瞬間や沢山の応援の声を聞くことが出来て、最高のチームでプレー出来ていることを実感していました。個人的にも練習してきたことを出すことが出来たことが嬉しかったです。何よりもメンバーの成長した姿を見れて、ここまでしんどい練習をしてきたことが報われた気がしました。

準決勝で勝てなかったことはとても悔しいです。「あの時こう動いていれば…」と思い出すことはあるものの、熱い戦いができたことに満足しています。

ーー早稲田での4年間を振り返って

 人数が少ない中で大変だったことや、練習の組み立て方に苦労したことも多かったです。ですが、それを上回る楽しさを感じてきました。自分達で考える中でチームが強くなるためにはどうすればいいのかと考え続けた4年間だったと思います。学生トレーナーを入れたり、練習相手を新しく探してきたりと色々やりました。その要望を聞いて、助けてくださる監督、コーチの皆さんには感謝しかありません。やりたい水球が出来て幸せでした。4年前早稲田大学に進学することを決めて正解でした。

ーー最後に後輩へのメッセージをお願いします

 今まで本当にありがとう。そしてこの1年間、練習時間が増えたり内容が変化する中で、私たちに着いてきてくれてありがとう。みんなが必死に頑張る姿を見て、私も元気をもらっていました。みんながいたからここまで強いチームになれたと思います。一緒に水球が出来て幸せでした。これからもチーム仲良く頑張って欲しいです。これまでの内容に捉われず、新しいことに挑戦して、みんなの色が出たチームを作って欲しいです。

▶︎木口京子(スポ4=京都・京都女子)

ーー3位決定戦をどのような気持ちで臨みましたか

 このチームで出れる最後の試合かつ、自分自身にとっても10年間の水球生活を締めくくる試合だったので、ずっと笑顔でいられる試合にしたいと思って臨みました。あとはできれば点を取りたいです、と試合前に無理なお願いもさせてもらいました!笑

ーーたくさんのシュートを止め、守備の要としてチームを導きました。最後にシュートを狙う姿もみられましたが、最後のインカレ、全体を振り返ってどうですか

 去年のインカレの後のインタビューで、「来年は実力を認めてもらって、もっと試合に出て、今年よりいい色のメダルを取りたい」とお話させて頂いたと思うのですが、どちらも達成できなかったのが心残りです。

ーー早稲田での4年間を振り返って

 私は他の選手たちとは異なる時期に入部したり、ポジションを変えたりなど、水球選手としてもかなりイレギュラーな4年間を過ごしました。そういった経験をさせて頂けたことがとても有難かったなと思います!そして何より、こんな素晴らしい同期を持てたことが一生の誇りです。

ーー最後に後輩へのメッセージをお願いします

 私たちが喉から手が出るほど欲しかった金メダル、みんななら取れると信じています。切磋琢磨する仲間を大切に、頑張ってください。

鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子)

ーーインカレ全体を振り返ってどうですか

 今大会は、これまで積み上げてきた成果を発揮する舞台でした。多くの方に応援していただけて本当に嬉しかったです。結果としては目標の優勝には届かず悔しさも残りますが、チームとして確かな成長を実感できた大会でもありました。

ーーどんな思いで試合に臨みましたか

 「4年生のために勝ちたい」という気持ちでいっぱいでした。入学してからずっとお世話になってきた4年生にとって、早稲田大学として出場する最後の大会だったので、笑顔で終わってほしいと思っていました。私自身は直前に怪我をしてチームに迷惑をかけてしまいましたが、試合には今の自分にできる100%の力を出し切る思いで臨みました。

ーー4年生へのメッセージをお願いします

 4年間本当にお疲れ様でした。皆さんには本当にお世話になりました。それぞれが違った優しさと強さを持っていて、とても尊敬しています。同期がいない私を常に気にかけてくださって、本当に嬉しかったです。感謝してもしきれないほど感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

ーー来シーズンにむけて

 来シーズンは主将として、同期がいない分これまで以上に後輩と協力しながら、チームをつくっていきたいです。水球に打ち込める最後の1年を楽しみながら、全員で成長できるシーズンにしたいと思います。