第101回日本選手権水泳競技大会 6月6日 横浜国際プール
試合結果
チーム | 1P | 2P | 3P | 4P | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
稲泳会 | 7 | 3 | 2 | 5 | 17 |
ブルボンWBC柏崎 | 4 | 6 | 4 | 5 | 13 |
得点者
杉本5、鈴木3、城之下3、井上2、佐野2、諸橋2
日本選手権を予選2位で通過した稲泳会。初戦となる1回戦は、最終予選で勝利を収めたブルボンWBC柏崎との再戦となった。相手はリベンジマッチに燃える中、稲泳会は序盤から果敢な攻撃を見せ、序盤はリードを奪う展開となった。杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代)や城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)をはじめとする主力陣の活躍が光り、第1ピリオド(P)は7-4と3点リードで終える。しかし、第2P以降は相手のペースに巻き込まれ、最終第4Pでは必死の追い上げを見せるもあと一歩届かず。最終スコアは17-19と、わずか2点差で惜敗となった。

得点を重ねた杉本
第1Pは相手のセンターボールで始まる。開始1分、ゴールネットが早くも揺れた。先制は稲泳会、城之下が鮮やかなループシュートを決める。だがその10秒後、相手も負けじと1点。立ち上がりから互いに一歩も譲らぬ点の取り合いで、熱戦の幕が上がった。序盤は、稲泳会が主導権を握る展開となり、2分に井上舞(スポ4=京都・鴨沂)がリードすると、鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子)がゴール前から強烈なシュートを決める。その30秒後に諸橋光理(スポ1=京都・鴨沂)が右サイドからのカウンターシュートを決める。守備陣もGK甘庶乃亜(スポ2=神奈川・桐光学園)が相手のペナルティスローを止めると、井上のカットインや城之下のシュートカットなど好セーブを連発。中盤には杉本が攻守で存在感を見せ、ミドルシュートや速攻で2連続得点を重ねた。1P終了時点でスコアは7ー4、3点リードで良い滑り出しを見せる。

パス回しをする井上
しかし、2Pで流れが変わる。開始1分鈴木のカウンターシュートが決まり勢いに乗るかと思いきや、相手がすかさず1点を返す。3分台に杉本と鈴木がそれぞれ追加点を挙げると、相手がタイムアウトを取り試合のテンポは一変する。稲泳会のシュートがGKによって次々に弾かれ、逆に相手は連続得点。攻守ともに噛み合わず、10-10の同点に追いつかれ前半を折り返す。
迎えた3P、相手のセンターボールで試合が開始するとそのまま1点を取られる。1分半に佐野陽(スポ2=山口・西京)が同点弾を決めると、試合は膠着状態へ。両チームなかなか得点に繋がらない拮抗する展開の中、稲泳会はタイムアウトを活用して流れを引き戻し、城之下が再び1点を奪う。だが終了間際、痛恨の3連続失点。12ー14と、逆転され最終Pに突入することになった。

多くのシュートを止めた甘庶
後がない4P。序盤に失点するも、井上がすぐさま取り返す。しかし30秒後に相手も追加点。取ってはとられの展開の中、諸星のシュートが決まる。しかし中盤に相手が3連続得点。4分に佐野の得点が決まると、流れは稲泳会に。杉本が相手のディフェンスを力強く突破して1点決めると、続く7分には城之下が再びミドルシュートでゴールネットを揺らし猛追を見せる。しかし反撃及ばず、試合終了のホイッスル。スコアは17ー19。稲泳会は惜しくも初戦敗退となった。
3点リードからの逆転劇。互角の戦いだっただけに、悔しさの残る一戦となった。それでも、各選手が持ち味を発揮し、最後までチーム全員が諦めずに攻め続けた姿勢は確かな手応えを残した。次戦は1次リーグ最終戦。巻き返しに期待したい。
(記事、写真 長濱愛里咲)
コメント
◆井上舞主将(スポ4=京都・鴨沂)
ーーチーム初得点や、ディフェンスでの活躍も見られました。終始得点の取り合いとなった本日の試合を振り返ってどうですか。
全体的に前半の入りがとても良かった分、逆転されて、接戦の中で最後に勝ちきれなかったのがとても悔しかったです。戦術を今週作ったので急遽変えた部分があったにも関わらず、いい展開、接戦に持っていくことができたのは、みんなの実力であって、良かった部分かなと思います。
ーー最終予選以来、2週間ぶりの再戦となりましたが、どんな準備がありましたか
相手のエースが、今大会になって加わってきたので、そこを徹底的に守るような戦術を考えました。
ーー次戦は1次リーグ最終戦が控えています。意気込みをお願いします
勝たなくてはいけない相手だと思うので、しっかり全員で泳いで早稲田らしい水球ができるように頑張ります。