第101回日本選手権最終予選会 準決勝 5月25日 横浜国際プール
TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
ブルボンWPC柏崎 | 2 | 1 | 2 | 3 | 8 | |||||
稲泳会 | 3 | 3 | 2 | 2 | 10 | |||||
▽得点者 |
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第101回日本選手権最終予選会(最終予選会)、本日2試合目にあたる準決勝は、社会人チームであるブルボンWPC柏崎との対戦となり17時30分に試合が始まった。堅守を誇る相手に対し、粘り強く攻めた稲泳会は、両者一歩も譲らぬ展開を攻略し、勝利をつかみ取った。城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)の5得点を筆頭に、主力陣が要所で得点を重ねた稲泳会は、10−8で勝利。明日の決勝戦へと駒を進めた。

チーム最多得点を決めた城之下
第1ピリオド(P)、鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子)のセンターボールで試合が開始されるも、先制したのは相手チームだった。リバウンドから速攻を許し、さらに3分には追加点を決められる。2点を追う展開となった稲泳会だったが、ここから反撃が始まる。3分半、城之下の強烈なシュートで1点を返すと、 井上舞(スポ4=京都・鴨沂)からのアシストで城之下が連続得点。さらに杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代)が逆転弾を沈め、3−2で第1Pを終えた。
続く第2Pも鈴木がセンターボールを確保するが、序盤で再び同点とされる。それでも3分には杉本が追加点を挙げると、残り40秒には鈴木がシュートを決め、直後には城之下がゴール前で冷静に沈めて3点差に。前半を6−3とリードして折り返した。

相手のシュートを止める甘庶
第3Pは、杉本のセンターボールでスタート。序盤に失点し、ペナルティスローを与えるピンチもあったが、これを甘庶乃亜(スポ2=神奈川・桐光学園)が見事にセーブし、会場を沸かせた。3分には再び城之下が追加点を奪い、応援席の男子部員たちから「いいぞ、佳歩!」の声援が飛んだ。その後も相手の得点に対し、杉本がすかさず応戦するといった、点の取り合いとなった第3Pを8−5で終える。
最終第4P。杉本が再びセンターボールを取り、序盤から試合を動かすも、相手に連続で2点を奪われ1点差に迫られる。しかし4分、再び城之下がゴールを決め、これが自身5得点目となる。6分には再び1点差とされるが、終盤、鈴木が勝負を決める一撃を叩き込み、10−8で試合終了。社会人チームを相手に接戦を制した。

高い守備で活躍を見せた杉本
相手のフィジカルを生かした堅い守備に苦しむ場面も多かったが、最後まで果敢な攻撃を貫き、守備陣も連携の取れたディフェンスで流れを断ち切る場面が見られた。勝利した稲泳会は、明日行われる決勝に挑む。
(記事、写真 長濱愛里咲)