予選リーグ4位通過!順位決定戦では白鵬クラブをコールドで下す

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
秀明クラブ 12
稲泳会
▽得点者
塗師2、徳用
TEAM 1P 2P 3P 4P
稲泳会
芝浦柏
▽得点者
徳用3、大竹2、齋藤、土屋、塗師

※第3ピリオド途中でコールドゲーム

TEAM 1P 2P 3P
白鵬クラブ
稲泳会 11
▽得点者
百田2、菅野2、渋谷2、齋藤、小泉、松本、塗師、榎本

 日本選手権関東予選会2日目。1試合目の秀明クラブ戦は3ー12で敗北、2試合目の芝浦柏戦は8ー4とダブルスコアで勝利。この結果から稲泳会は予選リーグを4位で通過し、白鵬クラブとの順位決定戦に臨んだ。日本選手権最終予選会に出場するためにはここから負けることは許されず、格下の相手といえども油断はできない。そのような状況下だったが、多数の選手が得点を決め11ー1と第3ピリオド途中でコールド勝ち(※)。最終日に望みをつないだ。

 第1試合は日本代表選手も要する強豪・秀明クラブとの対戦。苦手だと語っていた1試合目の入りだったが、第1ピリオドは序盤から立て続けにシュートを放ち試合開始から約1分、塗師葵(社2=東京・藤村女)が先制点をもたらした。守備からボールを奪い返し攻撃につなげるシーンが多く見られ、1-2とする。点数を離されたくない稲泳会だったが、第2ピリオドから秀明クラブは得意とするカウンター攻撃を仕掛け得点を量産。「パスミスからカウンターを決められてしまった。」(塗師)と語るよう、稲泳会のミスから相手に主導権を渡してしまう場面も見られた。それでも最終ピリオドまで粘り、3-12でこの試合を終え、コールド負けは避けられた。第2試合は芝浦柏クラブとの対戦。第1ピリオドではまず、稲泳会が先制点を取った。続く第2、3、4ピリオドでも順調にシュートを決めていった。相手チームに数回得点を許したものの、最終スコアは8-4。稲泳会は見事勝利を収めた。しかしその勝利の一方で、土屋セナ(創理3=千葉・芝浦工大柏)は「この試合ではオフェンス、ディフェンスのそれぞれに問題があり、相手の得点を許してしまった。」と、この試合から見えたチームの課題を語った。

秀明クラブ戦で先制点を奪った塗師

  Bグループを4位で通過した稲泳会は、目標としていた上位リーグ入りは果たせたなかったが7位での日本選手権最終予選会出場を目指し、Aグループ5位の白鵬クラブと対戦した。第1ピリオド序盤、シュート本数は稼ぐもなかなか得点には至らなかった稲泳会だが、百田恵梨花主将(社4=埼玉・秀明英光)のカウンターを皮切りに一挙4得点。第2ピリオドでも勢いは止まらず、榎本有希(スポ2=千葉・芝浦工大柏)、渋谷紗代(スポ1=埼玉・秀明英光)が今大会初得点を決めるなど、8ー1と大きく点数を離して前半を終える。松岡美有(平31スポ卒=埼玉・秀明英光)のナイスセーブから始まった第3ピリオド。開始約1分で、渋谷が持ち味の力強いシュートを決め自身2点目を獲得。さらに稲泳会はもう1点追加し10ー1。あと1点でコールド勝ちというところまで迫る。最後の1点を決めたのは主将の百田。パスを受けるとすばやくシュートを打ち、残り時間4分を残し試合終了。11ー1と快勝を収めた。

白鵬クラブ戦で2得点を挙げた渋谷

 白鵬クラブ戦を制した稲泳会は、残すところAグループ4位の国士舘大戦のみだ。土屋は「学生リーグ(関東学生リーグ戦)では1勝1敗。はまらなければ負けてしまう相手でもある。」と語る。日本選手権最終予選会出場への切符を手にするためには勝利が絶対条件だ。学生、OGが一体となって最終戦に挑む。

※大会規定により、10点差でコールドゲーム終了

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

(記事 飯塚茜、山田永遠、写真 涌井統矢、山田永遠)

コメント

土屋セナ(創理3=千葉・芝浦工大柏)

――2戦目の試合を振り返っていかがでしたか

2戦目は高校生が相手でした。しかし、今までの課題が攻め急ぐなというものだったため、高校生相手にもかかわらず、あまり攻めることができませんでした。また、笛もよくありませんでした。やはりオフェンスが良くなかったと思います。

――ディフェンスの面ではいかがでしたか

下がりすぎて上から打たれてしまったり、ファールをしてはいけないところでファールをしシュートを打たれてしまいました。上が下がるのか、ノンファールでいくのか、というディフェンスを心掛けた方が良かったと思いました。

――白鵬クラブとの順位決定戦はいかがでしたか

白鵬戦は2試合目に比べ、カウンターも良く出ており、ディフェンスも下がれていたため良かったと思います。

――今回はOGの方と合同のチームでしたが、一緒にプレーしていかがでしたか

学生だけだとベンチが1人になってしまいとても寂しいですが、OGさんがいてくれると雰囲気も良く、楽しいのでこれからもっとOGさんを増やしていきたいと思います。

――あすに向けた改善点はありますか

あすの国士舘は、学生リーグで1勝1敗でした。割と力の差はない相手なので、勝ちきれる試合でもあり、はまらなければ負けてしまう可能性のある試合でもあります。今日の白鵬戦のようにカウンターも出しつつ、ディフェンスも動きつつで頑張っていきたいです。

塗師葵(社2=東京・藤村女)

――Bグループ4位という結果を受けて

上位リーグに入りたかったので結果としては残念ですが、OGの方と合わせることができたのでその点は良かったと思います。

――秀明クラブ戦での作戦や対策は

きのうのNWPC戦で、パスミスからカウンターで点を取られることが多かったので今回はもったいないミスをなくそうと思いました。秀明クラブは特にカウンターのチームなので、そこはパスを一つずつ丁寧につないでいけたらいいなと思って臨みました。

――実際に戦ってみて

途中、点を広げられてしまったのはパスミスからのカウンターでNWPC戦と同じミスを繰り返してしまっていたので、あまり修正されていなかったと思いました。

――2戦目の芝浦柏戦については

実力的には、もう少し点数を離して勝てれば良かったのかなと思います。上手くかみ合わず、前半4ー2で終わってしまったのでそこは良くなかったと思いました。

――白鵬戦はコールドで勝ちました

序盤、私もシュートを外してしまったりしたのですが、その後カウンターで決めたりできたので、コールドで勝てたのは良かったです。

――あすの国士舘大戦に向けて意気込みをお願いします

あすは1試合のみなので、その1試合に全力で臨めるようアップからしっかりやっていきます。

榎本有希(スポ2=千葉・芝浦工大柏)

――予選リーグ2試合を振り返って

秀明クラブ戦は入ったときに緊張していて周りも見えなかったのですが、2試合目(芝浦柏)はしっかり泳ぐということを意識して頑張りました。芝浦柏は私の母校で、ちょうど私が高校3年生の時に1年生だった子たちが今3年生として出場しているので、頑張ってほしいけれど負けてはいけないというプライドもあって難しかったです。でもそこはしっかりと割り切って戦いました。

――白鵬戦で得点されました

とても嬉しかったです。

――国士舘大戦へ意気込みをお願いします

白鵬戦のように、泳いで点を取れたといういい部分は継続しミスした部分を点で取り返したいです。