初戦から強豪と対戦 2位通過でトーナメントへ

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
国士館大
早大
▽得点者
小泉3、徳用2、塗師2
TEAM 1P 2P 3P 4P
秀明大 11
早大
▽得点者
百田
 

 2018シーズンは日本選手権の関東予選から始まった。3つのグループに分かれて総当たり戦を行い、その順位によってトーナメント戦が進められる。日本選手権最終予選に向け、出場チームが選抜される大会だ。早大は強豪・秀明大を含んだAグループで、戦いに挑んだ。1試合目の国士館大との対戦では、連携したチームワークを見せ7-4で勝利を収めた。しかし続く2回戦目は強豪チーム・秀明大との試合で、攻守で圧倒されコールド負け(※)。課題が残る試合となった。

 第1試合目の国士館大との対戦は、ワセダが攻め込むシーンが目立った。先制点は小泉まお(教4=東京・中大付)がゴール正面から力強いシュートを決める。その後1点を返されるが、ワセダは左右に大きく振ったパス回しで相手を翻弄(ほんろう)した。第2ピリオドはそのパス回しでじりじりと敵陣へ攻め込むと、2点目と3点目を連取。後半に入って相手が修正をかけ、セットカウントは一時滞るが、それでも第4ピリオドでは得点を重ね、試合時間残り49秒では、日本代表の経験を持つ徳用(平30社卒=埼玉・秀明英光)がカウンターを仕掛け、パワーのあるシュートで点を稼いだ。最後は相手のシュートをキーパー松岡美有主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が阻んだところでゲームセット。新入生の活躍も光り、7-4で国士館を下した。

ディフェンスにも臆(おく)せず、巧みなパスワークを見せた松本桃子(先理1=神奈川大付)

 松岡が「自分たちの水球というのをできるだけ発揮して勝利につなげたい」と意気込んで挑んだ第2試合目。秀明大は昨年の日本選手権で優勝したチームだ。国士館大を打ち破った第1試合とは裏腹に、第1ピリオドからスピードの速い水球に追いつくことができず、一気に3点を奪われてしまう。第2ピリオドに百田のシュートで1点を返したが、それ以上に得点を重ねていく相手の攻撃陣。後半になっても、序盤からスピードを落とすことなく、どんどん攻めてくる秀明大。第4ピリオドの途中、10点差をつけられ、コールドで試合は終了した。最終スコアは1-11。ことごとく隙をつかれ、課題が浮き彫りになった。

得点に果敢に攻めた小泉

 昨シーズンと同様に、秀明大には圧倒的な差を見せつけられた。監督が言うように「個々のディフェンス」や「カウンター」などを改善し、攻撃の幅を増やすことは今後の課題となるだろう。明日のトーナメントに向けてどのように修正をかけるのか。そしてどのような変化を見せるのか。早大らしさを持ち、最後まで粘り続けてほしい。

 ※日本選手権関東予選においては、第3ピリオド以降10点差がついた時点でコールドゲームとみなす。

(記事 佐鳥萌美、写真 池田春花)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

コメント

  

保見万里監督(平16年教卒)

――きょうの試合で意識していたこと、目標などはありますか

まず、「勝つこと」ですね。しっかりプレスして、ディフェンスをしっかりやったうえで、自分たちの攻撃をする。そういうところですね。

――国士館との対戦で7対4での勝利という結果を振り返っていかがですか。

途中までは結構競っていたのでちょっとヒヤヒヤしたところもあったんですけど、いい形でプレスできて、相手の攻めを少し封じながら自分たちのカウンターで点を取るところはうまくいったかなと思います。一年生の葵(塗師、スポ1=東京・藤村女子)がよく点数決めてくれたのでそこはいい形でしたね。5分4つ(ピリオド)なのでいつもより時間短いんですよ、普通(1ピリオド)8分なので。そのなかで3点差だったのでまあまあいいな、よかったかなとは思いますね。ちょっと課題もあるんで。

――1試合目はパスの連携がうまくいっていたように見えました。その勝因というものは

無理なパスをしないとか、あと空いてるからってむやみにそこに(パスを)出さないで一回下がられているようであれば外を経由して投げるっていうところを徹底して練習してきたんですけど、そこがうまくいったかなっていうのはありますね。

――秀明大学との対戦(2試合目の前にインタビューを行いました。)に向けて意気込みをお願いします

強敵というか日本一のチームなので、一つ油断すればズルズルっといっちゃうんで、まずはパスミスをしない、途中でボールを取られない、カウンターを食らわないようにしてロースコアで押さえたいなっていうのはあります。

――明日に向け強化したいポイントは何かありますか

ディフェンスでやっぱりちょっと回されてしまうところもあるので、個々のディフェンスでもうちょっと安定した守りができることが一つの課題と、あとはカウンターで一人多いまま攻められるのであれば、形のいいまま最後まで、シュートまで持っていってシュートが入るっていう、基本的なところなんですけどそこができるといいかなというふうには思います。

松岡美有(スポ4=埼玉・秀明英光)

――チームにとってこの大会の位置づけはなんですか

この試合に向けて練習してきたことがあったので、チームのディフェンスのしかただったりオフェンスのしかたというのを徹底してやったことがあったので、それをいつも通りやるということです。

――新入生を交えての試合となりましたが、連携の部分でチームの調子はいかがでしたか

連携については、前半ちょっともたついた部分があったかなと思ったんですけど、試合の後半になるにつれてだんだん連携もとれたかなと思います。でも練習ではうまくもうちょっと連携できてた部分があったので、練習までには至ってなかったかなと思います。

――新チームの練習で力を入れていることはありますか

いま力を入れていることは、練習時間というのを今までよりも増やしているので、泳力という部分を代が変わってからは強化していて、泳力という部分が去年とか見ていても足りない部分があったのでそこですね。

――パスワークがうまくいっていたと思うのですが、勝因はなんでしたか

勝因は、ディフェンスのプレスというのを徹底してたので、そこがうまくいってたので、そのディフェンスの部分でうまくいったから勝利につながったかなと思います。

――秀明大学との試合にむけて(2試合目の前にインタビューを行いました。)どのような意気込みで臨みますか

秀明大学っていうのはずっと日本一を獲得しててすごいレベルの高いチームではあると思うんですけど、自分たちの水球っていうのをできるだけ発揮して勝利につなげたいっていうのと、まだ今後も試合があるので、その試合にもつなげられるゲームにできたらいいなと思っています。

塗師葵(社1=東京・藤村女子)

――大学初めての試合いかがでしたか

あまり緊張とかはそんなにしてないんですけど、ただ思った通りにプレーできなかったかなっていう、思った通りの動きができなかったなっていう反省点がありました。

――練習など大学に入る前と比べて何か変化はありましたか

学校生活とかもガラッと変わってちょっとまだ両立ができてない状態です。

――きょうの試合中に意識していることは何かありますか

はい。きょうの試合では三つ目標を決めてて、一つ目が顔を上げて泳いだりとかして周りを見ることで、二つ目が足を使うこと。結構手で何でもしがちなんですけど,足をちゃんと使って浮いたりとかディフェンスとかもしたりするようにしました。あと三つめが、ミスとかした後に落ち込まないで常に前向きな気持ちで取り組むことを意識しました。

――きょうの試合で課題は何か見つかりましたか

きょうの試合では泳げなかったので、たぶん体力をもっとつけていかないといけないなって、基礎的なことからもう一回ちゃんとやり直そうと思いました。

――今後の試合への意気込みをお願いします

今後はもっと練習から体力面でも技術面でももっと詰めていって、自分のしたいプレーを、強みを活かせるようにオフェンスもディフェンスもどっちもできるような選手なりたいと思います。