TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
秀明大 | 6 | 4 | 5 | 1 | 16 | |||||
早大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |||||
▽得点者 徳用1 ※第4ピリオド途中でコールドゲーム |
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前日から始まった関東学生リーグ戦、早大は東女体大と日体大に負け、好発進を切ったとは言えない状況。敗戦した試合からはマンツーマンでの守備力、体力強化という課題を得た。本日の相手はインカレ2連覇中の強豪・秀明大。女子主将・齋藤有寿(スポ4=山形工)は試合に「挑戦者という気持ちでしっかり早稲田らしい水球をして、前日の試合で見つかった課題を一人一人が克服できるようにしたい」と目標を定めて臨んだが、実力差は容易には埋まらなかった。終始試合の主導権を握られた早大は1-16と第4ピリオド途中でコールド負け(※1)を喫した。
試合開始直後、早大は退水(※2)を取られピンチを迎えると、相手に守備陣の中央を抜かれて得点を決められてしまう。早大も攻撃に転じ、ゴール前までボールを運ぶも、相手の強固なディフェンスを前に、得点につなげるプレーができない。遠目からシュートを放つ攻撃に作戦変更するも、決定率が悪く第1ピリオドは無得点で終わった。第2ピリオドに入り、早大は速攻を仕掛ける。齋藤からの好パスを受けた徳用万里奈(社4=埼玉・秀明英光)が相手ゴール正面から見事なバウンドシュートを決め、秀明大に一矢報いた。しかし、その後は相手のペースに飲まれてしまった。秀明大は早大ゴールに巧みなパスワークで迫ると、キーパーの逆をつくシュートや難しい角度からのシュートも決めるなど、得点を量産した。前半だけで1―10と大差をつけられてしまった早大、後半で巻き返しを図れるか。
貴重な一点を早大にもたらした徳用
秀明大を追いかける立場として始まった後半戦だが、早大は相手の守備を切り崩すことができない。第3ピリオドにはキーパーが退水という判定をされ、守りが手薄になったところで得点されたり、相手のカウンターに対応しきれなかったりと5点を追加された。あと1点でコールド負けという状況で迎えた第4ピリオド、早大はゴール前まで迫ってきた秀明大の攻撃をチーム全体でカバー、跳ね返す粘りのプレーを続けた。しかし、あと3分で試合終了というところで守備を突破されると、秀明大の選手が放ったボールは無情にも早大ゴールに吸い込まれていった。試合終了の笛がむなしく会場に鳴り響いた。早大は対戦相手に15点差をつけられたので、第4ピリオド途中で無念のコールド負けを喫した。前日から3連敗、選手たちの表情は曇っていた。「一番の課題は個々のディフェンス力です」と保見監督は試合を振り返った。選手たちは敗戦から課題を発見し、向き合い、克服していくことだろう。リーグ戦は来週からも続く、早大が勝利をつかむ瞬間に立ち会いたい。
早大の砦、松岡美有(スポ3=埼玉・秀明英光)
※1関東学生リーグ戦においては、15点差がついた時点でコールドゲームとみなす。
※2重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。
(記事、写真 上野真望)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
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コメント
保見万里女子監督(平16教卒)
――関東学生リーグ戦が始まりましたね。土日は開幕試合となりましたが、チームの成績はいかがですか
そうですね、結果を見ると3連敗なので、選手たちのモチベーションが下がってしまうのは心配です。しかし、捉え方を変えればこの敗戦から課題が見つかるので、そこはこれから改善しつつ這い上がるしかありませんね。厳しいですが、やるしかありません。
――今のチームのプレーや雰囲気はいかがですか
今年の4年生がとてもしっかりしていて、下級生をまとめているので、チームの雰囲気としては悪くないと思っています。上手い選手はもちろんいるんですけれども、選手の能力を生かしきれていない状況なので、アイコンタクトで意思疎通ができるレベルまで連携を高めていければ勝てるチームになると考えています。
――本日見つかった課題は
一対一で負けてしまうことが多いことと、早大は選手層が厚くないので、反則を取られて出場停止になると厳しいこと、いかに反則をせずに攻守バランスよくプレーをするべきかなどいくつかあるのですが、一番の課題は個々のディフェンス力です。
――試合中はどのような指示を選手に出されていたのでしょうか
細かな指示を出すこともあるんですけど、選手のモチベーションが上がるような激励の言葉をかけるようにしています。
――今季キーマンとなるプレーヤーは
主将の斎藤と日本代表に選出されている徳用ですね。この二人が機能してくるようになると非常に強くて、他のチームにとっても脅威となります。二人を生かしつつ、周りも得点を取れるようになるのが理想形ですね。
――来週の試合に向けて
今回の試合を通して見つかった課題をしっかりと克服していくことに徹したいですね。