戦い抜いた3日間 大舞台で2位に

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大
秀明大 17
▽得点者
小路3
   

 大接戦を制し、歓喜の勝利を果たした日体大戦の翌日、ワセダは日本学生選手権(インカレ)決勝の舞台に立った。対戦相手は昨年の覇者、秀明大。相手チームの大応援が鳴り響く会場は、前日までとは異なる雰囲気に包まれた。試合が始まると、相手の素早い攻撃に序盤から苦戦し、大量得点を許してしまう。その中でも何度かシュートチャンスを見つけるが、得点に至らない時間が続いた。大きく点差をつけられながらも積極的な攻撃を見せたが、3-17で試合終了。インカレを2位で終えた

 「回されないように一歩離れてディフェンスをするというかたちだった」(小路安希女子主将、スポ4=埼玉・秀明英光)。セットオフェンス、カウンターともに高い得点力を持つ秀明大への対策は十分だったものの、相手はそれを上回る攻撃を見せた。序盤から立て続けに失点を喫すると点差は9点に。第2ピリオド中盤に小路が待望の1点目をチームにもたらすが、1-10と相手に圧倒された状態で試合を折り返した。

秀明大に決死のディフェンスを見せた

 巻き返しを図りたい後半。相手は攻撃の手を緩めないが、ワセダのディフェンスが前半と比べて効果的なものとなり、そこからの持ち味であるカウンターにつなげてシュートチャンスを生み出すことに成功する。しかし、相手のハードプレスに苦しみ、得点までつなげることができない場面が重なった。最終ピリオドで小路が追加の2得点を挙げたが、3-17で試合終了。ワセダはインカレを2位で終えた。

3得点を挙げた小路女子主将

 「あと1勝して優勝までたどり着くことができなかったので悔しい部分はすごくある」(小路)。決勝の戦いは、秀明大の実力を実感させられるものだった。その一方で、小路はインカレを振り返って、「チームが一つになった試合ができた」とも語る。準決勝で日体大に勝利したときは、強さの他にワセダのチーム力が証明された瞬間だったに違いない。また、その勝利は自信となり、これからのチームを勢いづけるだろう。現体制の最終試合となる日本選手権まであと1カ月。インカレでの収穫を生かして、駆け抜けていってほしい。

(記事 井嶋梨砂子、写真 井口裕太、杉野利恵)

 

コメント

  

小路安希女子主将(スポ4=埼玉・秀明英光)

――日本学生選手権(インカレ)2位となりましたが、いまの気持ちを教えてください

去年より順位が上がったので良かったと思いますが、あと1勝して優勝までたどり着くことはできなかったので悔しい部分はすごくあります。

――秀明大相手にどのような対策をして臨みましたか

回されないように一歩離れてディフェンスをするというかたちでしたが、そこでボールを回されすぎた部分はあったかなと思います。あとは自分たちのミスからのカウンターもすごくあったと思うので、自分たちがミスをしないようにあと1ヶ月練習をしていきたいです。

――攻撃面では相手のプレスにかなり苦しめられました

向こうのプレスが強くて、それでボールが一つのところで止まってしまったことがけっこうありました。その強いプレスにも適応できるようなチームになりたいと思います。

――インカレを終えてみてのチームの完成度はいかがですか

最初に比べればすごくすごく上がって、きのうの日体大戦を思い浮かべると、チームが一つになってみんなが勝ちたいという気持ちがあったと思うので。そういうところに関してはチームが一つになった試合ができたと思います。

――次の日本選手権での目標を聞かせてください

最初は強いチームに当たると思いますが、そこでの初戦突破を目指して、さらに目標を作っていきたいと思います。

徳用万里奈(スポ3=埼玉・秀明英光)

――昨年を上回る2位という結果はどう思われますか

上手くかみ合った部分もあり、チーム的にもこの日本学生選手権(インカレ)に照準を合わせてしっかりとできたと思うので良かったです。

――対戦相手の秀明大への対策は何かありましたか。

これまでは(ボールを)回されることが多かったので、当たりすぎずに、ボールを止められるようにチームでディフェンスを徹底したのですが、上手くできたかは何とも言えないです。

――決勝を振り返ってのご感想をお聞かせください

自分もふがいないところがあったので、そこはらいねんに持ち越してらいねんこそ優勝したいと思います。

――きのうの日体大戦は特に印象的な試合でしたが

きのうの日体大戦は素直にうれしかったです。毎年ちょっと接戦で勝ってるところもあるので、またらいねんみんなを興奮させたいなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

自分も、もう次には最高学年になってしまうのでチームのことを考えながら統括していければいいかなと思います。みんなでまとまって一つのチームに仕上がっていけたらいいなと思います。

――1カ月後の日本選手権は現体制での最後の試合となりますが、それに向けての目標をお願いします

日本選手権はこれまでベスト8入り止まりで昨年は出場すらできなかったので、それを上回るベスト4入りは果たしたいと思います。