勝利も不安の残るスタートに

　学生の頂点を決める戦い、日本学生選手権（インカレ）がついに幕を開けた。インカレ優勝を目指す早大の初戦の相手は新潟産大。関東学生リーグ戦ではコールド勝ちを収めた相手だ。しかし、思うように得点が決まらず、１０－７と接戦での勝利に。なんとか初戦を突破したものの、あしたからの試合に不安を残すスタートとなった。

　第１ピリオド序盤、先制点を奪ったのは早大だった。小路安希女子主将（スポ４＝埼玉・秀明英光）のパスから齋藤有寿（スポ３＝山形工）がふわりとループシュートを決める。その後も百田恵梨花（スポ１＝埼玉・秀明英光）が得点を決め、順調なスタートに見えた。しかし、相手キーパーのセーブやシュートミスによりなかなか追加点を奪うことができない。４－２で迎えた第２ピリオドでは、何度もゴールを狙うもシュートを決められず。松岡美有（スポ２＝埼玉・秀明英光）の好セーブや相手チームのシュートミスにも助けられ、５－２で前半を終えた。

先制点を決めた齋藤

　第３ピリオドでは徳用万里奈（社３＝埼玉・秀明英光）が積極的にオフェンスに参加。さかんにシュートを打ち、第３ピリオドだけで２得点を挙げる。しかし、徳用が永久退水（※１）となってしまい、早大にピンチが訪れる。なんとか踏ん張りたい場面であったが、第４ピリオドでもなかなかゴールを決められなかった。小泉まお（教２＝東京・中大付）と大竹いこい（教３＝東京・藤村女）がゴールネットを揺らしたものの、新潟産大に３得点を許してしまう。ゴールを狙う場面は何度も見られたが、決定力に欠ける結果となった。

攻守ともに活躍を見せる徳用

　退水（※２）の多さやシュートチャンスでなかなか得点につなげることができないという場面が目立ったきょうの試合。苦しみながらも早大は初戦を突破した。あしたは決勝進出を懸けて日体大との対戦が控えている。きょうの試合でのミスをどれだけ修正できるか。早大らしい水球で勝利をもぎ取りたい

※１ パーソナルファウルが累積３回となった選手は、残り時間出場できない。

※２　重大なファウルを犯した選手は、２０秒間ディフェンスに参加できない。

（記事　杉野利恵、写真　井嶋梨砂子、榎本透子）