大量得点を許し、女王・秀明大にコールド負け

水球女子
TEAM 1P 2P 3P 4P
秀明大 17
早大
▽得点者
齋藤、小泉

※第4ピリオド途中でコールドゲーム

 

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)も残すところわずか2試合。連戦に疲れもたまるが、なんとか踏ん張りたい1戦であった。ワセダは第1ピリオド、思うように流れに乗れずリードを許してしまう。その後も試合の主導権を握ることはできず。2得点に沈み、第4ピリオド途中でコールド負けを喫した。ワセダはあすに行われる3位決定戦に挑む。

 「とにかくディフェンス重視でいこうと思っていた」(徳用万里奈、社3=埼玉・秀明英光)。しかし、ワセダは前半で12得点を許す苦しい立ち上がりとなった。退水(※)やパスミスで相手にチャンスを与えてしまう。第1ピリオド終盤にはペナルティスローを得る絶好の機会にも恵まれたが、齋藤有寿(スポ3=山形工)の放ったボールはゴール枠に。思わず齋藤は悔しい表情を浮かべた。その後、小路安希女子主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が相手ボールを奪い、パスを受けた齋藤がキーパと1対1の状態からシュート。ワセダに待望の1点目をもたらしたが、第2ピリオドでは1度もゴールネットを揺らすことができなかった。

ゴールを狙う齋藤

 第3ピリオド開始すぐ、立て続けにゴールを狙われたワセダ。松岡美有(スポ2=埼玉・秀明英光)の好セーブや小路のパスカットなど、前半に比べてディフェンス面で改善が見られた。しかし、相手の守りに攻めあぐねる展開が続く。徳用のパスから小泉まお(教2=中大付)がシュートを決めるものの、さらなる追加点は得られず。第4ピリオド序盤に得点を許し、2-17でコールド負けとなった。

ディフェンスに徹する小泉

 「パスミスが多かったことが失点の原因」と振り返った徳用。ディフェンス、オフェンス共に1対1の場面で力負けしてしまう場面も多く、シュートにつながるパスがなかなか出せなかった。秀明大との差が明らかになった今試合。見つけた課題点を早急に改善し、笑顔でリーグ戦を終えたい。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事、写真 杉野利恵)

コメント

  

徳用万里奈(社3=埼玉・秀明英光)

――きょうは秀明大との対戦となりましたが、意識したことなどはありますか

今まで大量失点などで負けてきているので、とにかくディフェンス重視で点を取られない、相手のペースにもっていかせないようにして、逆に自分たちのワセダならではのペースにもっていくというのがきょうやろうとしていたことです。

――当たりの強いチームでしたが、何か対策などはされましたか

無理なパスやキープミスをせずにまずはターンオーバーを無くすことを1番に考えていました。しかし、きょうはミスが多かったですね。

――試合を振り返っていただいていかがですか

あまり良いとは言えませんね。1番はパスミスが多かったことが失点の原因だったので、そこを無くしていって、1対1のプレーなので1人1人意識を高めていかなくてはいけないところが今後の課題になってきます。

――ゴール前までボールを持ち込んでも、相手のディフェンスで得点ができない場面が見られましたが、その点についてはいかがですか

1対1の場面も多くてそこで決め切れたら良かったのですが、そこまでのシュート力や決定力がまだ足りない状態で、ディフェンス、オフェンス共に1対1を強くしていきたいです。いいパスが出ればチャンスができてもっと得点できると思うので、課題はパスですね。

――後半は前半に比べるとディフェンスが機能しているように見えましたが、その点についてはいかがですか

ディフェンスは後半の方が良かったと思います。ワセダは少し体力が無かったりもするので、1クォーター目と3クォーター目が強いんですよ。きょうの1クォーター目は流れをつかみきれずに大量得点されてしまい、3クォーター目はいつもフレッシュな状態でチームのペースを持っていくことができるのがワセダの強みだと思っているので、そこであきらめずに、プレーできるのはいいところだと思います。

――今チームとしては万全な状態ではないのでしょうか

今故障者や肩が痛いという人が多かったりもするのですが、そこは日々のケアで補っていくしかないですね。あとは1人ずつケガをしないように注意をしてほしいです。人数がいるならまだいいのですが、少ないので、1人1人の意識をもっと強く持ってもらわないと今後厳しくなってくると思います。

――あしたは3位決定戦となりますが、意気込みをお願いします

これから東女体大と日体大の負けた方との試合になりますが、どちらのチームも全然違うプレースタイルなので、新たに分析しつつ、あしたは勝つ気でしっかりと万全な状態にもっていけたらいいと思います。