全員が得点し、コールド勝ち

　　　

　関東学生リーグ戦（リーグ戦）中盤となる第４戦目、早大は新潟産大と対戦した。第１ピリオドから早大は積極的な攻撃を展開。試合開始２５秒、大久保映見（人３＝大阪・茨木）のパスに合わせた齋藤有寿（スポ３＝山形工）が先制点を取ったのを皮切りに、終始主導権を握り続ける。ルーキー、河村南風見（スポ１＝大阪・茨木）らを含めた全員がゴールを決め、第４ピリオド開始２分１５秒で１８－３とし、コールド勝ちを挙げた。

この試合、４得点を挙げた大久保

　小泉まお（教２＝東京・中央大附）がセンターボールを取って始まった今試合。第１ピリオドでは小路安希女子主将（スポ４＝埼玉・秀明英光）の２得点など計６得点を挙げる幸先の良いスタートを切る。第２ピリオドに入ると相手にパスカットされる場面がやや目立ち始めるものの徳用万里奈（社３＝埼玉・秀明英光）らが得点し、前半を１１－３で折り返した。後半でも相手チームの退水（※）からチャンスを生かし、大竹いこい（教３＝東京・藤村女）らが得点を重ねる。第４ピリオドでは河村がゴールキーパーと１対１の状態から、ボールをゴールへたたきこむ。最後には齋藤が相手の隙を突いたバックシュート。これが決勝点となり、コールド勝ちを収めた。小路、大久保の４得点を始め、全員が高い決定力でシュートを決め、後半には失点を０に抑えるなどオフェンス面、ディフェンス面共に光る試合となった。

攻撃の起点となる小路女子主将

　「最初よりは良くなってきた」（小路）と試合を積み重ねるごとに調子を上げていっている早大。後半には経験の浅いルーキーたちが得点に絡む活躍も見られた。一方、「カウンターに行けていない」（大久保）と同じ点が課題に挙げられ続けている。次は勝負の日体大戦。全員が息を合わせたプレーで勝利を挙げたい。

※重大なファウルを犯した選手は、２０秒間ディフェンスに参加できない。

　　　

（記事　杉野利恵、写真　井嶋梨砂子、井口裕太）

コメント

　

小路安希女子主将（スポ４＝埼玉・秀明英光）

――リーグ戦中盤となりましたが、チームの調子はいかがですか

最初よりは良くなってきたと思います。

――先週の試合から、練習で力を入れたところはありますか

就職活動であまり練習に行けてなかったんですが、後輩たちがしっかりと反省点を見直して１対１の強化をやってくれたので、それが試合で生かされたと思います。

――後半の失点を０点に抑えましたが、ディフェンス面はいかがでしたか

オフェンスよりもディフェンスで守ってカウンターというのを重視していたので、ディフェンスを意識して失点０でやれました。

――１年生を含め、下級生の動きはいかがですか

まだ水球の試合慣れもしてないですし、あと経験が浅い面もあってあたふたしているところもあったんですが、試合経験を積んで最初よりは上がってきたんじゃないかと思います。

――来週の日体大戦ではどのようなところを意識していきたいですか

相手もスピードのあるチームなので、自分たちもそれに負けないようにやっていきたいなと思います。

大久保映見（人３＝大阪・茨木）

――大差での勝利となりましたが、感想はいかがですか

いい点もあったと思いますけど、悪い点もすごく明らかになってしまった試合でした。試合はまだ続くので、きょうの悪い点を修正しつつ来週につなげたいと思います。

――いい点と悪い点とは具体的にどのあたりでしょうか

まず悪い点から言うと、退水オフェンスが形がぐちゃぐちゃになってしまったのと、あとはカウンターに行けていなかったり、チームの息が合っていなかった点がありました。いい点は決めた流れの中で点をいつも通り取ることができたことと、大差だったので全員出られたのが良かったかなと思います。

――ご自身のプレーには満足できましたか

ミスも多かったのでまだ満足していないですけど、思いっきりシュートを打つというのは自分の中でも課題だったので、打つところは打てたかなと思います。打ってはいけないところも打ってしまったのもありましたけど。

――リーグ戦を通しての課題は何かありますか

ワセダのチームとして、インカレに向けて修正しつつあるので、チームの中での自分の役割をもっと明確にして、その役割をきちんとできるようにこの学生リーグの中でやっていくことが自分の目標です。

――ここまでのリーグ戦の結果はどのように感じていますか

いまのところは格下のチームのときにもっと早く勝てる部分があったのでそれが反省点です。きのうの東女体大戦は主将の安希さん（小路、スポ４＝埼玉・秀明英光）が不在の中で同点に終われたのは良かったかなと思います。次の日体大戦が勝負になると思います。