強豪相手に対応力を見せたリーグ初戦

水球女子
 

TEAM 1P 2P 3P 4P
秀明大 21
早大
▽得点者
徳用2、大久保2、小路、大竹、齋藤
   

 男子の関東学生リーグ戦(リーグ戦)開幕から1週間経ち、女子も初戦を迎えた。初戦の相手は秀明大。5月上旬に行われた日本選手権関東地区予選の試合で1ー15と大きく差をつけられてコールド負けを喫した相手だけに、今回どのような戦いを見せるかが重要となった。試合は序盤から相手のディフェンスに苦しみ前半で12点差をつけられる苦しいスタートとなる。しかし、第3ピリオドでは攻撃が噛み合い連続で得点を決めるなど、追い上げを見せた。結果としては7ー21と大差での敗戦となったが、「1試合の中でチームの歯車が少しずつ合っていった」と齋藤有寿(スポ3=山形工)が振り返るように、押されている状況から上手く切り替え、のびしろを残す試合となった。

 開始1分、先制点を許すとそのまま立て続けに得点され、相手のペースに飲まれてしまう。ゴール寸前のところでボールを押し出す松岡美有(スポ2=埼玉・秀明英光)の好プレーもあったが、攻撃のチャンスを得られないまま0ー6と厳しいスコアをつけられることとなった。続く第2ピリオドでは徳用万里奈(社3=埼玉・秀明英光)からのパスを受けた小路安希女子主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が待望の1点目を決めたものの、流れをつかめないまま相手に得点を許し2ー14で試合を折り返す。

ゴールを死守する松岡

 後半が始まってから、一時点差は14点まで開きコールドゲームも予想される展開となった。しかし、そこでワセダが粘り強さを見せる。秀明大の選手の退水(※)という好機に、大竹いこい(教3=東京・藤村女子)が確実にシュートを決め、次いで徳用がカウンターで追加点を挙げる。第3ピリオド終了直前に大久保映見(人3=大阪・茨木)が点を決め連続で3得点。このピリオドでの失点を2点に抑える健闘を見せた。最終ピリオドでも秀明大に食らいついていき、7-21で試合終了。秀明大の強さに圧倒される部分もあったが、後半から相手に対応していくことができた試合だった。

果敢に相手ゴールを狙う徳用

 強豪相手に苦しい試合運びとなったものの、後半の巻き返しには目を見張るものがあった。前回の大会に比べ、チーム力は大きく向上したに違いない。「ワセダらしい水球を完成させていく大会にしたい」と齋藤は力強く語る。悲願の日本一へ、このリーグ戦を通して大きく近付いてほしい。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

  

(記事、写真 井嶋梨砂子)

コメント

 

齋藤有寿(スポ3=山形工)

――リーグ戦初戦となりましたが、この大会のチームにおける位置づけと目標をお願いします

優勝を目指していくんですが、とりあえずインカレ(日本学生選手権)に向けてチームのワセダらしい水球を完成させていく大会にしたいと思っています。

――秀明大は5月上旬の大会で大きく差をつけられたチームですが、対策や意識したことはありましたか

相手のディフェンスが強くて、そのプレッシャーに押し負けずに自分たちのペースでボール展開するように心掛けました。

――きょうの試合内容と結果はどう捉えますか

やはり相手の強いプレッシャーに苦戦しているところはあったんですが、前回の東日本予選(日本選手権関東地区予選)の時と比べて自分たちのやりたいプレーができるようになったのと、相手に飲まれず自分たちのペースでの水球ができたと思います。

――前半に大量リードを許した一方で、後半から順調に得点を重ねていきましたがどのような切り替えをしたのでしょうか

前半は自分たちのミスが大量失点につながっていたので、無理なパスをしないことと、一人一人が味方に思いやりのあるパスをするように、パスの精度を高めました。

――チームのオフェンス面はいかがですか

もっとスムーズな流れのオフェンスをしていくべきチームだとは思うんですが、まだ1年生と上級生が噛み合っていない部分もあったので、この1試合の中でチームの歯車が少しずつ合っていったので後半良い試合ができたと思います。

――試合内容はプラスの面が多かったでしょうか

まだチームが完成していなくてコールドゲームにならないように気を付けるような状況だったんですが、4ピリで手応えはあったのでチームとしても良い試合だったと思います。

――これから強豪チームと戦っていく上で、必要なのはどのようなところですか

相手のペースに飲まれない、ワセダの緩急のある水球を心掛けていくことと、やはり点を取れるところでしっかりと点を取っていくというのが自分のポジションでもあるので、そこを確実にしていきたいです。

――最後に意気込みをお願いします

あしたもあるんですが、一戦一戦を丁寧に戦って、確実に今後のインカレや日本選手権に向けてチームを完成させていけるようにしたいと思います。