波乱のリーグ戦、1次リーグを6位で終える

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大
筑波大 13
▽得点者
深川3、吉村2、中安2、池水、山田
   

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)も終盤にさしかかり、ワセダは1次リーグの最終戦を迎えた。この日の相手は筑波大。5月中旬に行われたジャパン・ウォーターポロリーグの試合では6-12で敗北を喫した相手だ。「全部後手に回ってしまい、相手の思うようにやられてしまった」と吉村崇(スポ2=大分商)が振り返るように、前半で4点差をつけられ、試合は終始筑波大を追う形で進む。後半は点を取り合う展開に持ち込んだが、点差を縮めることはできず、9-13で敗戦。1次リーグを6位で終えるという不本意な結果となった。

 試合開始からワセダは積極的にゴールを狙っていく。先制点は筑波大に許したものの、その後得点を返し、序盤は一進一退で試合が進んでいった。第2ピリオドでは深川幹徳主将(スポ4=福岡工)がペナルティーシュートを確実に決めたが、後半にディフェンスの隙を突かれ、相手に連続得点を奪われてしまう。シュートを打つ場面は多く見られたものの、枠をとらえることはできず、3-7で試合を折り返した。

豪快なシュートを放つ深川主将

 第3ピリオド序盤、得点した直後に失点を許す場面が見られた。しかし、その後も得点のチャンスをうかがい、深川の得点に続き中安正巳(スポ2=静岡・磐田南)がディフェンスを交わしてバックシュートを決める。ワセダは連続で3得点を挙げ、3点ビハインドで最終ピリオドへ向かった。何としても追いつきたい最終ピリオドだったが、退水(※)で相手に得点を許してしまう状況が続く。「チームみんなが1点を取りにいく意識を持たないといけない」(池水勇太、スポ3=鹿児島南)。最後まで得点を狙っていったものの、追い上げることはできず、9-13で試合を終えた。

積極的な攻撃を見せた眞板

 1部8チーム中6位という想定外の結果となった1次リーグ。これからの順位決定戦で戦う相手は必ず勝たなければならない相手だ。そして、そのような試合だからこそ結果と同様に、より一層の内容の充実が求められる。「常に敗者だと思ってしっかりとどの試合も全員で気持ちを込めていきたい」(吉村)。これから始まる背水の陣。ワセダの健闘を祈るばかりだ。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事 井嶋梨砂子、写真 田中一光、松富リサ)

コメント

池水勇太(スポ3=鹿児島南)

――きょうのディフェンスを振り返って感想をお願いします

かみ合わない部分や中途半端になっている部分があったので、そこを中途半端にしていなければもっと失点を減らせたんじゃないかなと思います。相手のフローターに対して下がるか、下がらないかという部分をはっきりすべきでしたね。

――4点差で後半を迎えましたが、どういった気持ちで臨みましたか

まだ負けるとは思ってなかったので、先に1点取りたかったんですけど、それも取られちゃって。そういうところもチームみんなが1点を取りにいく意識を持たないといけないなと思いました。

――試合全体を通してうまくいかなかったことはどういったことでしたか

中途半端になっていたこととシュートの決定率が悪かったことだと思います。カバーをしてくれるとシュートも思い切り打てるので、その意識があれば決定率もあがると思います。

――きょうで1次リーグは終了となりましたが、振り返っていかがですか

勝てる試合を逃して負けることが多かったんですが、やっぱりこれからにつながる試合はできたと思うので頑張っていきたいです。

――強いチームとの対決や接戦をものにするためにはどういったことが必要となるでしょうか

技術とかスタミナとかもそうなんですが、集中力も途中で途切れないようにしていくことが大事だと思います。

――あす以降の順位決定戦に向けて意気込みをお願いします

しっかり勝って、下位の中で一番を取れるように頑張っていきたいです。

吉村崇(スポ2=大分商)

――チームのディフェンス面はいかがでしたか

全部後手に回って相手の思うようにやられてしまいました。積極的なディフェンスができませんでした。

――上手くいかなかったのはどのような点でしょうか

退水のディフェンスが噛み合わなくて相手に良いシュートを決められたという感じです。

――常に追っていく試合展開となりましたが

うちは守ってからカウンターというのがベースなので。点を決めた後すぐに失点してしまうというのが多かったです。しっかりとやってうちのペースに持っていけば勝機はあったと思います。

――後半どのような切り替えを行いましたか

後半は中にフローターを2枚置いて、オフェンスを工夫したので、得点はそれなりにあったんですが、折り返しのディフェンスが結局上手くいかなかったです。

――強いチームと戦う上で必要となるのはどのようなところでしょうか

決してうちも筑波に勝てないチームではないと思います。ディフェンスからカウンターで得点するためにもディフェンスの立て直しが必要です。1対1とか下がりとかをひとりひとりしっかりとやるべきかと思います。

――ディフェンスで上手くいかなかったのはどのようなところでしょうか

相手のフローターが強いということもあって、そこに上手くつなげられてしまいました。

――きょうで1次リーグを終えましたが、いかがでしたか

正直勝って当たり前だと思っていたので危機感もありますが、4年生中心に立て直してインカレにつなげたいです。

――あすからの順位決定戦ではどのようなことを意識していきたいですか

相手を格下と思わず、常に敗者だと思ってしっかりとどの試合も全員で気持ちを込めていきたいと思います。