第100回日本選手権最終予選会 9月23日 静岡県立水泳場
TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 合計 |
早大 | 1 | 4 | 2 | 1 | 8 |
ブルボン | 4 | 7 | 4 | 3 | 18 |
日本選手権最終予選会第3戦。前日の専修大戦に敗れた早大は、敗者復活戦に回り、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎(ブルボン)と対戦した。ブルボンは、昨年の日本選手権を3位とする強豪クラブチームだ。日本選手権出場をかけ挑む今試合。序盤からブルボンの猛攻により、追いかける展開が続いた。5―11で前半を折り返すと早大も速さのある攻撃で対抗。しかし、巻き返すことはできず、8ー18でコールドでの敗北となった。
本日2得点の加納(恒)
ブルボンのセンターボールで試合が幕開ける。ボールはそのままゴール前へと運ばれ、先制される。再び得点を許すも、4分相手のファウルからフリースローのチャンスを得ると、攻撃体制を整え、加納恒心(スポ2=東京・明大中野)が右サイドから鋭いシュートで早大初得点を決める。その後、ブルボンが圧倒的攻撃力をみせ連続得点。早大は、追いかける展開のまま、1―4で第1Pを終えた。流れを変えたい第2P。序盤は、取っては取られての一進一退の攻防が繰り広げられた。1分半佐野裕一朗(人4=長崎西)が退水を誘い、数的有利な状態からゴール前で位置取りしていた曵地孝太郎(スポ4=埼玉・秀明英光)がワンタッチでゴールへ押し込んで得点。2分には、中村大智主将(スポ4=埼玉・秀明英光)が巧みなループシュートを決め、得点を奪った。しかし、ブルボンの連続得点を許すと早大はすかさずタイムアウトを要求。タイム明け、早大にペナルティースローのチャンスが訪れると中村が再び強烈なシュートで決め切った。残り1分左サイドの斉藤がロングドリブルでボールを運び、古谷が最後にワンタッチで決める息のあったプレーが決まるとチームは、盛り上がりを見せる。しかし、ブルボンの猛攻は止まることなく、GK加納凪人(スポ3=三重・四日市中央工)がゴールを果敢に守るも2連続得点を許してしまい、5ー11で前半を終えた。
シュートを狙う斎藤
点差を縮めたい第3P。再びセンターボールがブルボンの手に渡るも中村のパスカットで相手攻撃を防ぐ。カウンターから早大も攻め立てたが、徹底された守備に攻撃を阻まれてしまう。2分半永野冬惺(スポ3=東京・明大中野)からのパスを斉藤が左サイドからバウンドシュートで得点。残り30秒曵地からのパスを中村が潜りながらゴールを狙う技有りなシュートで本日3得点目を決めると7ー15で第4Pへ。1分半中村からのパスを加納恒心が鋭い角度からゴール右端を狙う巧みなシュートを決め、会場を沸かす。しかし、ブルボンの3連続得点により、10点差がつき、コールドで敗北を喫した。
ゴールを守る渡辺(浩)
この試合の敗北により、日本選手権出場権を逃した早大。しかし、強敵ブルボン相手にも堂々とプレーをする姿、そして最後まで諦めずに戦う選手の姿が印象的だった。この試合をもって4年生は引退。来シーズンでは、さらに成長を遂げた「応援されるようなチーム」(斎藤)を期待したい。
(記事 指出華歩、写真 指出華歩・中村凜々子)
コメント
曵地孝太郎(スポ4=埼玉・秀明英光)
ーーはじめに試合全体の展開について、振り返りをお願いします
ブルボンウォーターポロクラブが格上であり強敵なことは分かっていたので、その中でどれだけやるべきことをやって、ストロングポイントである早い攻撃を展開できるかがこの試合のカギだったと思います。相手の強い敵のマークに対してうまく下がれてはいたのですが、そこで上手いパス回しや配置転換についていけない部分があり、自分たちの攻撃に持ち込めなかっことが敗因だと考えています。
ーー結果的には敗北となりましたが、特に中盤はスピーディーな攻撃を繰り出せていたように見えました
そうですね。2P目に関しては4得点で、得点としては理想的でした。ただ同時に7点も落としてしまったので、ここを2失点位で抑えて折り返していれば、もっといい試合ができていたのかなと思います。
ーー攻守でご活躍がありました。個人のプレーを振り返っていかがですか
相手には強い中の選手が3名程おり、それに対してどう勝負できるかが試合のカギだったのですが、そこはもっと頑張れたと思います。オフェンスに関しても、もっと絡めたところがあったと思います。
ーー4年生として最後の最終予選を終えられました。今回の大会全体を振り返るといかがですか
結果的には負け越してしまい、予選敗退となりましたが、13年間やってきたことを出せて、悔いなく締めくくることができました。
加納恒心(スポ2=東京・明大中野)
――今日の試合全体を振り返っていかがですか
日本2位のクラブチームのブルボンとの対戦だったのですが、相手は社会人で強いことはわかっているがビビらずに果敢に攻めて勝ちに行こうと試合前に話していて、その心持ちで試合に臨みました
――2得点ありました。個人のプレーはいかがでしたか
2得点しましたが、自分の力で打開したというよりかは、先輩方や後輩が動いてチャンスを作ってくれて、最後自分に回ったボールを決めきれたことはよかったと思います。
――4年生との最後の試合でした
第4Pの前に円陣して、最後まで戦い抜こうと話した時は、試合中だったのですが泣きそうになってしまって、最後コールドゲームで負けてしまった時には、もう4年生とは試合ができないのかと思ってすごい泣いてしまいました。
――今後への意気込み
4年生がいなくなって、自分も来年からは、3年生になって、チームの中心の選手になっていかないといけないので、自分の力を1から見直して、弱いところを見直しつつ、長所はもっと伸ばしていけるようにしたいです。
斎藤昴泰(スポ1=神奈川工)
――今日の試合全体を振り返っていかがですか
コールド負けで試合で終わってしまって、非常に悔しい気持ちでいっぱいで、その中でも収穫のあるところもあったので、全てが悪かったわけではないのですが、最後4年生と4クウォーター全部プレーしたかったなという気持ちは残っています。
――個人のプレーはいかがですか
個人としては、得点もできて、昨日の専修大戦では、一点も取れなかたということで左サイドとして得点を決めないといけないので、そこを修正できたことはよかったのかなと思います。ブルボンという非常に強いチームに2得点できたことは、非常に自信にもなったのでよかったのかなと思います。
――ディフェンス面はいかがでしたか
ディフェンス面は、ずっと課題として取り組んでいたことで、何度もミーティングで話し合って、プールで実践して試行錯誤してきて、完成したディフェンスをやってみたらかなりハマって、今後の壮大のディフェンスの基盤になっていくのだと思うので、そ点に関しては、次につながる非常に良いゲームだったのかなと思います。
――4年生との最後の試合でした
大好きな4年生だったのでこれで引退になってしまうのは、本当に悲しいですし、日本選手権まで最後一緒にやりたかったという気持ちでいっぱいです。4年生のおかげで、1年生ながらも自分のストロングポイントを活かせることができたので、本当に4人の4年生には、感謝の気持ちでいっぱいです。これからはさらに応援されるようなチームを作っていきたいと思います。
――今後への意気込み
同じポジションであった大智さんが抜けてしまうということで、大智さんは、オフェンスの要で、得点源ということで、そこが抜けてしまうことは大きなことなので、同じポジションである自分が、自分なりにではありますが、チームにいい影響を与えられる左サイドとして、大地さんは、まだ一緒に練習してくれるということで、教えてもらって、2年生ながら、チームのエースと呼んでもらえるように頑張っていきたいと思います。