インカレ準々決勝 専修大に一歩及ばず無念の敗退

水球男子

第100回日本学生選手権水泳競技大会水球競技 8月29日 東京アクアティクスセンター

 第100回日本学生選手権水泳競技大会水球競技(インカレ)準々決勝。初戦沖縄大に勝利した早大は、関東学生リーグ戦をコールドで敗北した専修大との一戦に臨んだ。序盤から専修大ペースで試合が進み、第1Pを1ー5とする。しかし、第2Pで体制を整え、6ー9と点差を縮めて試合を折り返す。その後、一進一退の攻防を繰り返すも専修大に一歩及ばず12ー16で今年のインカレを終えた。

シュートを放つ永野

 加納恒心(スポ2=東京・明大中野)のセンターボールで第1ピリオド(P)が幕を開ける。序盤から両者一歩も譲らないカウンター合戦が続くも開始3分専修大にペナルティーファールを誘われ、先制される。4分中村大智主将(スポ4=埼玉・秀明英光)がゴールに押し込むシュートですぐさま追いつくも、流れは専修大へ。専修大の鉄壁なディフェンス陣を前に早大の攻撃陣は何度も阻まれ、フラストレーションの溜まる時間が続き、気づけば4連続得点を許してしまう。1ー5と4点ビハインドで迎える第2P。センターボールを専修大に奪われるも開始1分永野冬惺(スポ2=東京・明大中野) のミドルシュートが決まると早大が流れを掴む。専修大の強烈な攻撃をGK加納凪人(スポ3=三重・四日市中央工)の懸命な守りで、得点を許さない。開始3分中村が鋭く差し込むシュート、続けて、小林稜典(スポ1=岐阜・大垣東)からのパスを古谷典也(スポ3=東京・明大中野)が受け取り得点。専修大のゴール端を狙う巧みな攻撃が続くも5分小林の右サイドからのシュート、そして5分半加納(恒)から受け取ったボールを小林が再び鋭いミドルシュートで決めきり、2連続得点。6ー9と点差を縮め、前半を折り返す。

シュート放つ小林

  反撃を試みる第3P。序盤は、取っては取られる一進一退の攻防が続く。両者得点の無い時間が続くも6分ディフェンスの要となる曵地孝太郎(スポ4=埼玉・秀明英光)が永久退水となると専修大に2連続得点を許してしまう。しかし、6分半中村からの縦パスをゴール前の加藤旺道(スポ2=静岡・磐田)が得点、続けて残り20秒斎藤昴泰(スポ1=神奈川工)がゴール左上を突き刺すシュートで早大も2連続得点し、8ー11で第3Pを終える。

シュートを放つ中村

 逆転の望みをかけた第4P。開始1分加納(凪)が1度止めたこぼれ球を専修大に拾われ得点を許すも4分中村の潜りながらのシュートや斎藤が自らボールをゴールまで運んでのシュートと連続得点で早大のペースへ持っていく。しかし、永野が早大2人目の永久退水となると、専修大にペナルティーシュートのチャンスを作ってしまい、得点を許す。残り15秒中村が本日5得点目となるシュートを決め切るも前半での得点差を縮められず、12―16で試合を終えた。

(記事 指出華歩、写真 指出華歩・中村凜々子)

コメント

中村大智主将(スポ4=埼玉・秀明英光)

ーーはじめに、今日の試合全体の振り返りをお願いします

 決め事がいくつかあって、それが通用してもしなくてもやりきろうと決めて入りました。入りのところで差がついてしまったのですが、同じことをしっかり繰り返して、信じてやりきれたのは一番の収穫だったと思います。

ーー個人5得点でした。ご自身のプレーを攻守それぞれの面から振り返るといかがですか

 リーグ戦での対戦の際は、得点がほとんど取れずボールさえ持たせてもらえなかったので、相手に自分のストロングポイントをぶつけることができたのはよかったと思います。ディフェンス面では、キーになる動きをしなくてはならなかったのですが、その点でも落ち着いてプレーできたと思います。

ーー今後に向けた課題点を教えてください

 入りのところが全てかなと思います。1Pを1ー5で取られた分の4点差がずっと続いてしまったので、やはり入りのところが課題です。いつも入りを気をつけようと話しているのですが、それを明確に言語化できていないのでもう少し修正していきます。

ーー最後のインカレとなりました。試合を終えてみての率直なお気持ちを聞かせてください

 早慶戦の時はこの同じプールで、自分が最後ミスをして負けているので、自分がやりたいことをやらせてもらえたのは良かったと思います。その反面、勝てなかったことは一番悔しいです。(日本選手権)最終予選に向けては、1からでなくて今回やったことを続けて、チームのために自分は何ができるのかを考えて戦っていきたいと思います。

加納凪人(スポ3=三重・四日市中央工)

――今日の試合を振り返っていかがですか

専修大学は、僕が入学してから一度も勝てていない相手で、一発勝負であるので立ち上がりから気持ちで負けないようにと意識しました。全体的には、第1Pで4点差と立ち上がりから入れなかったことが残念でしたが、その後は、互角にせった試合展開だったので最初の立ち上がりの部分が反省点かなと思います。ですが、学生リーグ(関東学生リーグ戦)でコールド負けした相手にほぼ互角に戦えたことは、良かったと思います。

ーー今後に向けた課題点を教えてください

第1Pで相手の流れに持っていかれたことが課題です。また、ディフェンスの特に1対1の場面がレベルの高い相手とやると弱さが浮き彫りになっているのでそこが課題かなと思います。

――日本選手権最終予選に向けて

厳しい戦いになると思いますが一戦必勝を目指して頑張ります。

小林稜典(スポ1=岐阜・大垣東)

――今日の試合を振り返っていかがですか

第1Pで少し点差が開いてしまったのですが、第2Pで自分が2連続得点をして流れをつかめたことが良かったです。

――2得点ありましたが個人のプレーを振り返っていかがですか

2連続得点できたことはすごく良かったことですし、特に2得点目は、加納恒心さんとの連携するプレーで、何回も練習してきたものであったので決め切れたことがすごくよかったです。

――初のインカレでしたがいかがですか

とても楽しかったです!

――日本選手権最終予選に向けて

最終予選は4年生とプレーできる最後の試合になるので悔いの残らないようにプレーしたいのと1年生だからと遠慮せずに伸びのびとプレーできたらと思います。