新体制始動 早大勢は9種目の決勝レースへ

競泳

 短水路での日本最速を競う、日本選手権(25m)が開催された。大会1日目では、インカレ(日本学生選手権)を終え新体制となった早大から10種目に11人が出場。通常よりも出場人数の少ない試合となったが、複数人が短水路の自己ベストを出すなど各自が力を尽くした。

★原が自己ベストで5位!

積極的な泳ぎを見せた原

 インカレでも自己ベストを連発していた原空輝(スポ2=東福岡)が、短水路でも結果を出した。200メートル自由形にエントリーし、予選2組に登場。トップ選手でも51秒台での通過が多かった前半の100メートルを50秒台で通過し、持ち味の積極的な泳ぎを見せる。後半ではラップタイムが落ちたが、何とか予選通過ラインである8位に入って決勝進出を決めた。決勝では予選をさらに上回るペースでレースに入っていく。50mを4位で通過すると、100メートルは50秒台前半で折り返した。後半に入ると予選よりはわずかにペースが落ちたが、前を行く選手たちを懸命に追ってゴール。タイムは1分45秒09で自己記録を更新し、5位タイで決勝レースを終えた。

★決勝進出者続出の大会に

新主将として泳ぎでもチームを引っ張る長牛

 1日目は前述の原を含めて9種目で早大選手が決勝レースを泳いだ。なお女子800メートル自由形と男子1500メートル自由形はタイム決勝が実施されている。中でも長牛太佑主将(スポ3=京都外大西)と船越彩椰(スポ2=東京・淑徳巣鴨)は2種目で決勝に進んだ。長牛主将は100メートルと400メートルの個人メドレーに出場。100メートル個人メドレーの予選では自己ベストを出して7位に入り、決勝進出を果たして、自信にもつながったという。400メートル個人メドレー決勝では、予選からタイムを2秒近く伸ばして8位から6位に順位を上げている。中盤では3位争いにも加わる泳ぎを見せるなど、新主将としてチームを泳ぎでも引っ張っていく。船越は100メートル個人メドレーと50メートル自由形に参加し、それぞれ最終順位7位と8位で競技を終えた。順位を大きく上げることはできなかったが、2種目とも予選からしっかりとタイムを上げる、チームにとっても安心感のある泳ぎとなった。また松﨑りん(人1=東京・日大二)は女子200メートル自由形に出場し、予選突破こそならなかったが自己ベストを更新している。

(記事 新井沙奈、写真 堀内まさみ)

結果

◇決勝

女子800メートル自由形

小原天寧 8分37秒93 【6位】

男子1500メートル自由形

金星洋将 15分12秒26 【9位】

男子200メートル自由形

原空輝 1分45秒09 【5位】自己ベスト

女子100メートル個人メドレー

船越彩梛 1分01秒43 【7位】

男子100メートル個人メドレー

長牛太佑 54秒87 【8位】

女子50メートル自由形

船越彩梛 25秒33 【8位】

男子50メートル自由形

須田悠介 21秒80 【8位】

男子400メートル個人メドレー

長牛太佑 4分10秒73 【6位】

男子200メートルバタフライ

新開誠也 1分55秒44 【7位】

◇予選

女子200メートル自由形

松﨑りん 2分00秒80 【16位】自己ベスト
小原天寧 2分01秒46 【20位】

男子200メートル自由形

原空輝 1分45秒54 【8位】

女子100メートル個人メドレー

船越彩梛 1分01秒69 【8位】
木崎京香 1分04秒29 【22位】

男子100メートル個人メドレー

長牛太佑 54秒27 【7位】自己ベスト

女子50メートル自由形

船越彩梛 25秒37 【7位】

男子50メートル自由形

須田悠介 21秒76 【6位】
山口遼大  22秒30 【20位】

男子400メートル個人メドレー

長牛太佑 4分12秒00 【8位】

男子200メートルバタフライ

新開誠也 1分55秒26 【7位】
入江崇也 1分57秒19 【22位】

コメント

長牛太佑主将(スポ3=京都外大西)

――今日の泳ぎの振り返りをお願いします

 100メートル個人メドレーでは少し力んだ所もありますが決勝に進出できたことは自分でも自信になりました。また、400メートル個人メドレーでもハードなプログラムの中決勝に残ることができ、4種目全てで安定した泳ぎができていたと思います。逆に言えば全種目もう一段階ギアを上げたかった所です。

――今日の自身の結果はについてはどう受け止めていますか

 2種目共に決勝に残れたことは自信につながりましたし、400メートル個人メドレーでは決勝でタイムを2秒近く上げることができたので体力も付いてきていると感じます。

――新体制に入りましたが、チームの雰囲気や意識の変化はありますか

 大学水泳ラストイヤーに突入し後悔なくこの1年やり切りたいと思ってます。また、早くも最上級生の色がチームの主柱的色になっているような気がしており、嬉しく思います。主将と言う立場になった以上このチームより良いチームに引っ張って行けるよう、同期と共に精進して行きたいです。

――改めて今季の目標と意気込みをお願いします

 ひとつの練習、試合で悔いなくできる事に全力で取り組んで行きたいです。そして来年の夏を、チームとして、1人の選手として有終の美を飾れるような1年にしたいと思います。