日本選手権開幕 初日から3人が決勝へ!/日本選手権1日目

競泳

国内最高峰の大会といえる第98回日本選手権が4月28日に開幕した。初日から池江璃花子(日大4年)、瀬戸大也(平29スポ卒=TEAM DAIYA)ら有名選手が登場する中で、早大選手たちも初日から多数出場した。

★男子100メートル自由形では2名が決勝進出!

 男子100メートル自由形には、菅野遼(スポ3=大分・佐伯鶴城)、須田悠介(スポ3=神奈川・湘南工大)、田中大寛(スポ3=大分・別府翔青)、今野太介(スポ4=山形・羽黒)の4名が登場。須田は長水路での日本選手権は初出場ながら、序盤から積極的な泳ぎを見せる。「決勝に進出するには自己ベストを出すことが必須」と考えていた須田だったが、見事自己ベストを更新した上で予選8位で決勝に進むことができた。また、須田と同組だった田中も序盤からハイペースで飛ばし、須田を上回るタイムでフィニッシュ。予選2位の好成績で、こちらも決勝進出を果たした。

決勝のレースを終え、タイムを確認する須田

 迎えた決勝。種目8連覇を狙う中村克(平28スポ卒=イトマン東進)が前に出る中で積極的なレースを展開。50メートルの時点では須田が2位、田中が3位と好順位につける。表彰台も期待されたが、そこからペースを落としてしまい後続に抜かれていく。終わってみれば須田が6位、田中が8位という結果となった。

 後半の泳ぎに課題を残した決勝だったが、大舞台での経験は選手人生において必ずプラスになったはずだ。これからの3日間、そしてそれ以降に向けて更なる成長を期待したい。

 

★平河が2年続けて決勝へ!

 男子100メートル平泳ぎでは、平河楓男子主将(スポ4=福岡・筑陽学園)が2年連続で決勝進出を果たした。予選は「朝のアップはタイムも感覚も良かったが、レースの時にその感覚が無く、無理して泳いだ感じがあった。」と語ったように、昨年を下回るタイムとなる。それでも全体4位と危なげなく予選を通過することができた。

力強い泳ぎを見せる平河

 表彰台を目標に決勝に臨んだ平河。「落ち着いたレース運び」をレースプランとして掲げ、プールに飛び込んだ。前半は山中祥輝(東亞)が前に出る中で、平河も徐々にペースを上げていき、前半50mを2位で折り返す。しかし、後半は「泳ぎが少し空回りしてしまった」とペースが落ち、3人に抜かれて5位でフィニッシュ。表彰台には0.19秒届かなかった。

 ただ、この後も50m、200mのレースを控えている平河。この反省を糧に、表彰台に登ることができるか。

(記事・写真 芦沢拓海)

結果

◇決勝

男子100メートル自由形

須田悠介 49秒85(6位)

田中大寛 50秒13(8位)

男子100メートル平泳ぎ

平河楓  1分00秒64(5位)

◇B決勝

男子50メートルバタフライ

今野太介 24秒21(3位)

女子100メートル平泳ぎ

浅羽栞  1分09秒25(3位)

斎藤千紘 1分09秒31(4位)

女子50メートルバタフライ

松本信歩 26秒98(2位)自己新

◇予選

男子100メートル自由形

田中大寛 49秒41(2位)自己新

須田悠介 49秒67(8位)自己新

今野太介 50秒85(31位)

菅野遼  51秒06(37位)

男子1500メートル自由形

金星洋将 15分38秒64(8位)

米山毅  15分42秒87(14位)

男子100メートル平泳ぎ

平河楓  1分00秒52(4位)

松田藍青 1分01秒82(21位)

男子50メートルバタフライ

今野太介 24秒26(11位)

男子400メートル個人メドレー

田丸敬也 4分23秒49(22位)

女子400メートル自由形

小原天寧 4分21秒32(24位)

女子100メートル平泳ぎ

浅羽栞  1分09秒36(11位)

斎藤千紘 1分09秒38(12位)

女子50メートルバタフライ

松本信歩 27秒14(11位)

船越彩梛 28秒39(41位)

コメント

須田悠介(スポ4=神奈川・湘南工大) 

――日本選手権の雰囲気はどうでしたか 

非常に緊張しました。昨年度は標準記録を切っていないため、出場することもできていなかったこともあり、自分への期待と緊張を複雑に感じていました。

――今回の目標はどのようなものであったのでしょうか。 

100メートルでは決勝に進出することでした。自己ベストを出す事が必須だと想定していたのでいずれも目標を達成することができました。

――予選の泳ぎを振り返ってください。 

緊張により、力みがあった中でのレースだったと思います。非常に良い練習を詰めていたのでその甲斐があったのか、自分の泳力自体が高まっているように感じました。ベストを出すことができたのは非常によかったと振り返ります。

――決勝のレースプランを教えてください。 

前半から積極的に攻めることを一番に考えていました。後半についてはきつい状態になることは想定していたのでいかに耐えることができるかを考えていました。

――決勝の雰囲気はどうでしたか。 

予選とは異なり、緊張よりも楽しいの方が大きかったような気がします。以前までの私では到底叶うことのない夢のような舞台に立てていることが誇らしく、嬉しい気持ちでした。

――決勝の泳ぎはいかがでしたか 

予選に引き続き、決勝でも飛び込みと浮き上がり動作は非常によかったと思います。良い状態で前半を折り返しましたが後半での泳ぎ方には大きく改善が必要だと感じました。緊張もありましたし、タイムも落とすことになったレースでしたが私としては良い経験を積むことができたと思います。

――今後の目標があれば教えてください。 

今年の日本学生選手権で個人、リレー共に優勝することです。

 

平河楓男子主将(スポ4=福岡・筑陽学園)

――今回の日本選手権の目標はどのようなものでしょうか 

表彰台を狙っていました。

――予選の泳ぎを振り返っていかがでしたか 

朝のアップはタイムも感覚も良かったのですが、レースの時にその感覚が無く、無理して泳いだ感じがありました。

――決勝のレースプランはいかがでしたか 

落ち着いてレース運びをすることを意識しました。

――決勝のレースを振り返っていかがでしたか 

後半の泳ぎが少し空回りしてしまい、思うように結果に繋ぐことが出来ませんでした。

――昨年も決勝に行かれましたが、それとは違いましたか 

代表選考会とは雰囲気も違く、緊張は全くありませんでした。

――今後への意気込みをお願いします。 

明日の50mでしっかり決勝に残ります。