3日間にわたる日本学生選手権(インカレ)が終幕を迎えた。最終日の全ての種目を終えて、早大の総合順位は男子が6位で、女子が8位。見事女子はシーズン目標であったシード権を、2年連続で獲得した。一方男子は目標の総合3位には届かず。それでも、昨年エースとして活躍した渡辺一平(平31スポ卒=現TOYOTA)らが卒業して戦力が低下し、故障者も続出する中でも、シード権は守り抜いてみせた。
★粘り強い泳ぎを見せ、佐藤が銀メダル獲得!
2年連続で2位入賞を果たした佐藤
インカレ3日目の決勝競技最初の種目である女子800メートル自由形には、佐藤千夏(スポ2=埼玉・埼玉栄)が登場した。1日目の女子400メートル自由形決勝は4位に終わった佐藤。このレースでは表彰台を懸けて臨んだ。昨日の予選では8分42秒99をマークし、全体2位で通過。迎えたきょうの決勝では開始早々、2レーンの小堀倭加(日大)がハイペースで入り、後続との差を広げる展開となった。そんな中佐藤も積極的に入り、小堀に次ぐ2位につけた。しかしレース終盤、3番手の望月絹子(神奈川大)に猛追されてしまう。「ラストに絶対来るとは思っていた」。佐藤もギアを上げるもその差は着実に縮まっていき、最後は同時にタッチ。まさかの同着フィニッシュとなり、何とか銀メダルは死守した。試合後、「今の状態だと納得のいくタイムで泳ぐことができた」と振り返る佐藤は、これからの目標を聞かれると「どんな状態でも表彰台にたどり着けるようにしたい」と意気込んだ。来年は女子400メートル自由形と同800メートル、両種目でメダルを手にすることができるか注目だ。
また、男子1500メートル自由形決勝には古畑海生(スポ2=兵庫・市川)が出場。予選では15分25秒を切る自己ベストをたたき出して3位で決勝進出を果たしたが、決勝ではタイムを落として5位に。「決勝ではメダルを狙いにいった」と話す古畑は、「ベストを2本出す力がないといけない」と悔しさをにじませた。これからのさらなる飛躍と、来年以降のメダル獲得を期待したい。
(記事 小山亜美、写真 菊池廉)
★伊東がわずかに表彰台を逃す
決勝のレースに入場する伊東
男子100メートル自由形では、伊東隼汰(社2=東京・早大学院)が2年連続の決勝進出を果たした。前半50メートルを6位で折り返すと、そこから順位を上げていく。隣のレーンの川根正大(中大)と3位争いを演じたが、最後は0秒1及ばず4位でフィニッシュ。タイムは49秒67とシーズンベストを更新したが、レース直後は悔しそうな表情を見せた。それでも、昨年に引き続き9レースをこなすなど、大車輪の活躍を見せた伊東。スプリントのエースとして、さらなる飛躍に期待したい。
一方男子100メートル背泳ぎでは、丸山優稀(法3=埼玉・大宮)が登場。初日の同200メートルでは決勝を逃したが、前日のメドレーリレーからは「切り替えられた」と55秒台をマークし、6位で予選を通過した。ところが、「結構体が重かった」と想定通りのレースはできず。予選よりもタイムを落とし、8位で今大会を終えた。「来年こそは200も100も優勝できるタイムを出して、メンタルもつくれるように練習していきたい」。目前に迫ったラストイヤー。納得のいく結果を残し、早稲田の背泳ぎの底力を示してほしい。
(記事 宇根加菜葉、写真 吉田優)
★200平は物足りない結果に
出場種目全てで決勝進出を果たした平河
両ルーキーにとって、ほろ苦い結果となった。昨年、渡辺と渡部香生子(平31スポ卒=現JSS)による早大のアベック優勝で会場を沸かせた200メートル平泳ぎ。今年は女子から浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)が、男子から平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)の注目ルーキーコンビが決勝に進出した。
先に行われた女子決勝では「最初の100メートルは思い切っていこう」と決めていた浅羽が前半から積極的にレースを進める。100メートル時点で2位に浮上し、そのまま1位を捉えたいところであったが、後半に伸びを欠き6位でのフィニッシュとなった。男子決勝では平河が、疲れからか、足がつりそうになるというアクシデントに見舞われてしまう。そこでストローク数を減らそうとしたことで体力を使ってしまい、普段のテンポで泳ぎ切ることができず。7位でレースを終えた。
上位を狙える実力があっただけに、悔しい結果に終わった今大会。しかしこの経験を糧にして、2人はさらなるジャンプアップをすることだろう。「五輪の切符を勝ち取りたい」(浅羽)。「最近目標に変わってきたのが渡辺一平さんと五輪で戦うこと」(平河)。2人が見据えているのは五輪だ。
(記事 宅森咲子、写真 吉田優)
★女子8継、万感の5位入賞
レース終了後、最上級生の濱口をねぎらうリレーメンバー
インカレ最後の種目、4×200メートルフリーリレー。早大は牧野紘子(教2=東京・東大付中教校)、佐々木杏奈(スポ1=神奈川・日大藤沢)、佐藤、濱口真子(スポ4=石川・金沢錦丘)で挑み、昨年逃した決勝への切符をつかんだ。第1泳者を任された牧野は、「0秒1でも速く杏奈に引き継ぎたい」と話すように、自由形を専門とする他大の選手たちの中で快泳を披露。2位で佐々木に引き継いだ。続く佐々木も粘りの泳ぎを見せ、3位で第3泳者の佐藤へ。佐藤も後続との差は縮められたが3位をキープし、アンカーの濱口が飛び込んでいった。「第4泳者ですごく不安で、でも私は最上級生だから絶対にみんなに弱いところを見せたら駄目だなと思って」(濱口)。そんな中でも必死で泳ぎ、順位こそ落としたものの、タイムを予選から1秒近く縮めた濱口。予選よりも2つ順位を上げた5位でフィニッシュした。「アンカーの真子さんが4年生なので、チームのみんなで笑顔で終わりたくて」(牧野)。レース後、目に涙を浮かべる濱口を笑顔でねぎらうリレーメンバーの姿が見られた。
予選で10位となり、B決勝に回ることになった男子。それでも、第3泳者の福岡清流(スポ3=大阪・桃山学院)がトップまで順位を押し上げ、そのまま1位でフィニッシュした。「来年は必ずA決勝に残って自分もその舞台で泳ぎたい」(田中航希、スポ2=埼玉・春日部共栄)。この忘れ物はきっと、来年取り返してみせる。
(記事 宇根加菜葉、写真 吉田優)
結果
総合成績 | ||||
---|---|---|---|---|
男子 | 女子 | |||
順位 | 学校名 | 得点 | 学校名 | 得点 |
1位 | 日大 | 432 | 日体大 | 390.5 |
2位 | 明大 | 318.5 | 神奈川大 | 343 |
3位 | 近大 | 303 | 中京大 | 320.5 |
4位 | 中大 | 291 | 東洋大 | 319 |
5位 | 中京大 | 229 | 日大 | 272 |
6位 | 早大 | 220 | 筑波大 | 237 |
7位 | 東洋大 | 208 | 新潟医療福祉大 | 183 |
8位 | 日体大 | 198 | 早大 | 181.5 |
※シード権獲得校のみ掲載
◇決勝
男子100メートル自由形
伊東隼汰 49秒67【4位】
男子1500メートル自由形
古畑海生 15分31秒86【5位】
男子100メートル背泳ぎ
丸山優稀 56秒04【8位】
男子200メートル平泳ぎ
平河楓 2分13秒28【7位】
女子800メートル自由形
佐藤千夏 8分38秒39【2位】
女子200メートル平泳ぎ
浅羽栞 2分28秒52【6位】
女子4×200メートルフリーリレー
早大(牧野、佐々木、佐藤、濱口) 8分9秒73【5位】
◇B決勝
男子400メートル個人メドレー
福岡清流 4分24秒41【5位】
男子4×200メートルフリーリレー
早大(簑田、伊東、福岡、田中) 7分25秒91【1位】
女子400メートル個人メドレー
牧野紘子 4分47秒84【1位】
佐々木杏奈 4分50秒53【3位】
◇予選
男子100メートル自由形
伊東隼汰 49秒92【5位】
村上雅弥 51秒16【25位】
田中航希 51秒42【33位】
男子100メートル背泳ぎ
丸山優稀 55秒96【6位】
大芦知央 57秒27【31位】
男子200メートル平泳ぎ
平河楓 2分12秒45【6位】
今井流星 2分14秒38【17位】
白石崇大 2分14秒91【20位】
男子400メートル個人メドレー
福岡清流 4分23秒32【15位】
男子4×200メートルフリーリレー
早大(簑田、伊東、福岡、竹内) 7分25秒79【10位】
女子100メートル背泳ぎ
濱口真子 1分3秒77【21位】
女子200メートル平泳ぎ
浅羽栞 2分29秒23【5位】
松浦優美奈 2分35秒79【24位】
女子400メートル個人メドレー
佐々木杏奈 4分50秒05【9位】
牧野紘子 4分52秒40【12位】
女子4×200メートルフリーリレー
早大(牧野、佐々木、佐藤、濱口) 8分14秒56【7位】
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コメント
濱口真子(スポ4=石川・金沢錦丘)
――今のレースを振り返っていかがですか
第4泳者ですごく不安で、でも私は最上級生だから絶対にみんなに弱いところを見せたら駄目だなと思って、その不安をずっと隠していました。それでも心の中ではずっと不安で、でもやってきたことは自分が一番分かっていたので、それを信じるだけでした。
――後輩の皆さんから何か声は掛けられましたか
着いた瞬間にみんなが上から手を差し伸べてくれたので、タイムは正直見えていませんでしたが、良かったんだなと思って。その後にみんなでありがとうと言い合いました。
――競技からは引退されますか
来週の国体で引退です。
――四年間を振り返っていかがですか
この1年に全部が詰まっているかなと思います。それが今年1年につながっていたと思えば、駄目だった3年間も自分も許してあげたいと思います。
丸山優稀(法3=埼玉・大宮)
――今のレースを振り返っていかがですか
結構体が重かったので、納得のいかない結果に終わってしまってすごく残念です。
――男子200メートル背泳ぎの後に調子が良くないかもしれないから調整したいとおっしゃっていましたが、いかがですか
そこからは比較的うまく切り替えられたのかなと思います。メドレーリレーからうまくいきました。
――レースプランはありましたか
前半は割とゆっくりといって後半に上げようと思いましたが、前半を軽くいってうまくいかなかったので、そこは今後の課題かなと思います。
――来季から最上級生になりますが、その点はいかがですか
来年こそは200も100も優勝できるタイムを出して、メンタルもつくれるように練習していきたいと思います。
佐藤千夏(スポ2=埼玉栄)
――女子800メートル自由形の泳ぎを振り返ってみていかがですか
昨日はリレーがなく予選1本だけだったので、その分初日のダメージを回復することができて、今の状態では納得のいくタイムで泳ぐことができました。最後に同着の2番となってしまったのが残念ですが、タッチした時は負けたと思ったので、そこは(2番になれて)良かったと思います。
――後半には望月絹子選手(神奈川大)がかなり追い上げてきました
ラストに絶対来るとは思っていたので私も最後は上げましたが、追いつかれたということはあちらの方が上だったということなので、そこは今後の改善点として取り組んでいきたいと思います。
――女子800メートル自由形の決勝に臨むにあたって意識したことはありますか
逆に昨日の予選では初日のダメージがあったので、(2日目のメドレー)リレーには出ないということだったので、どのように午後を過ごしてきょうにつなげるかを考えていました。
――そこで改善ができたところはありましたか
予選の泳ぎの面ではタッチの部分で注意されました。きょうはそこを意識して泳いだら感覚が良くなったと思います。
――女子4×200メートルフリーリレーを振り返っていかがですか
1泳の紘子(牧野、教2=東京・東大付中教校)が予選からかなりタイムを上げてきてくれたので、やらないとという気持ちになりました。チーム全体的にも予選から大幅にタイムを上げることができて良かったと思います。
――3位で次の泳者につなげることができました
本当はもう少し日大に付いていって4位との差を広げることができたら良かったのですが、そこは私の実力不足で、(4位との)差を逆に縮められて真子さん(濱口、スポ4=石川・金沢錦丘)につなげることになってしまったのが反省点だと思います。
――今後の目標を教えてください
800メートル自由形に関しては、どんな状態でも表彰台にたどり着けるようにしたいです。あと、まだタイムが足りていないので、来年はよりベストに近いタイムで泳ぐことができるように、もしくはベストタイムを出せるように練習していきたいと思います。リレーは、早稲田のチームが少人数精鋭ということもあるのでなかなか厳しいと思うのですが、今年はA決勝に残ることができたので、来年もまずはA決勝に残ることを目標に頑張りたいと思います。
田中航希(スポ2=埼玉・春日部共栄)
――個人の結果について振り返っていかがですか
目標としていたA決勝、B決勝に行くということが達成できなかったのがものすごく悔しくて。今大会を終えて振り返ると悔しさしか残っていないですね。
――最近の練習での調子はいかがでしたか
調子自体は全然悪くはなかったですし、初日の4×100メートルフリーリレーでも、悪くはないタイムでこれていました。感覚や体の調子も悪くはなかったので、なおさら悔しいですね。
――きょうのリレーの結果についてはいかがでしょうか
800のリレー(4×200メートルフリーリレー)は、去年先輩方がA決勝に出て表彰台に上っているのを応援席から見ていました。本来であればメンバーに入れていたものを応援として見ていたので、来年は必ずA決勝に残って自分もその舞台で泳ぎたいという思いがあって。B決勝で1位を獲れたことはみんなで団結して戦えたと思うのですが、去年の悔しさを晴らせなかったのは残念です。
――今後に向けて目標があればお願いします
今シーズンが終わったばかりなので何とも言えないのですが、これから課題や自分の目標をしっかり見極めて来年は絶対にA決勝に残りたいです。あとは3年生になって後輩も増えてくるので、頼れる先輩になりたいです。
古畑海生(スポ2=兵庫・市川)
――予選は自己ベストでしたが、振り返っていかがですか
夏合宿では距離と質、共にいい練習ができていました。なので、予選での自己ベストはうれしい気持ちと安心した気持ちがありましたね。
――決勝進出を目標とされていましたが、達成されていかがですか
A決勝に残ることができたのはすごくうれしかったです。予選では3位で通過することができたので、決勝ではメダルを狙いに行きました。でも、まだ2本(のレース)をベストタイムで泳ぐ力がなかったんだと思います。
――決勝はどのようなレースプランで挑まれましたか
予選では、前半抑えて後半に力を残すレースプランで考えていました。決勝も同じように前半にいき過ぎずに後半しっかり上げたかったですが、後半は疲れがでたのか全然上げることができなかったです。そこは課題かなと思います。
――決勝のタイムはいかがでしたか
3位のタイムが15分19秒くらいだったので。僕は15分20秒を切りたいと考えていましたが、2本泳ぐ力がないとこれ以上タイムを上げられないんだなと思います。
――これからの目標を聞かせてください
今年はA決勝に残ることができたので、来年はメダルを取りたいです。
牧野紘子(教2=東京・東大付中教校)
――きょうの個人種目ではB決勝で1位でした。結果についていかがですか
4個メ(400メートル個人メドレー)は、本来であれば優勝できる種目だったのですがB決勝ということになってしまって、チームの皆さんに申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。でも予選が終わった後にいろんな方に励ましていただいて、B決勝、8継(4×200メートルフリーリレー)の決勝と、きちんと自分の中で泳ぎ切ることができました。しっかりと気持ちを切り替えてできたことは周りの方々の支えのおかげですし、自分の中でも少しは成長できた部分だったかなと思っています。
――リレーの結果についてはどう捉えていらっしゃいますか
個人では得点を稼ぐことができなかったので、ここではとにかく0秒1でも速く杏奈(佐々木、スポ1=神奈川・日大藤沢)に引き継ぎたいという気持ちがありました。アンカーの真子さん(濱口、スポ4=石川・金沢錦丘)が4年生なのでチームのみんなで笑顔で終わりたくて、気合いで泳ぎました。
――連戦の疲れなどは
きつかったのですが、去年も経験しましたし、周りにも10レースこなした方はたくさんいるので、あまり気にはしていませんでした。
――今後に向けて目標があればお聞かせください
大きい目標は五輪に出場することです。でも今の力では代表に選ばれることも遠いと思っているので、きちんと冬場に泳ぎ込みをして自信を持って日本選手権に挑めるようにしたいです。
浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)
――今のレースを振り返っていかがですか
自分のベストタイムよりもかなり遅くなってしまいました。(自己ベストを出せば)優勝できたので悔しい気持ちもありますが、来年の選手権(日本選手権)に向けてもっと頑張っていかないとなと思いました。
――コンディションはあまり良くなかったのでしょうか
そうですね、最初の100メートル(平泳ぎ)からうまく泳げなくて、悩んだ部分もたくさんありましたが、諦めないで泳げたのは良かったかなと思います。
――レースプランはありましたか
最初の100メートルは思い切っていこうと思っていました。自分の今できることはできたかなと思います。
――今後の目標を教えてください
(今回)ベストから離れてしまって目標は難しいですが、日本選手権では絶対に自己ベストを更新して、五輪の切符を勝ち取りたいと思います。
平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)
――決勝の泳ぎを振り返っていかがでしょうか
飛び込んでからの感覚は予選とあまり変わらなかったのですが、疲れからか足がつりそうになってしまって。大きくかいてできるだけストローク数を減らすことを意識して泳いだのですが、大きくかくことに体力を使ってしまいました。いつもテンポでいっているのですが、そのテンポがあまりうまくいかなくなってしまって。シンプルに実力不足だったかなと思います。
――調子が悪かったというより連戦の疲れが影響したということでしょうか
いや、この大会まであまり練習でうまくいかないことがあったので、本当は結構不安でいっぱいの中で迎えた大会でした。初日、2日目と決勝には残れたのですが、決勝ではうまく結果につなげることができなかったし、すごくチームにも迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいです。またたくさん課題が見つかったので、来年こそはこのインカレ(日本学生選手権)でもっといい結果を出せるように頑張りたいと思います。
――具体的に挙げられる課題は何かありますか
やっぱり一レース一レースによって泳ぎが定まらなくて、良いときもあれば悪いときもあるところです。100メートルと200メートルでだいぶ泳ぎが変わってしまったり、自分の泳ぎをあまり理解できていないのかなと今回の試合で思いました。きょうも自己ベストだったら表彰台に乗れたのですが、あまりうまくいかなかったです。
――今後に向けて目標があればお願いします
来年には東京五輪の選考会があります。僕の夢であり、最近目標に変わってきたのが渡辺一平さん(平31スポ卒=現TOYOTA)と五輪で戦うことです。そこに近づくためにはまだまだ足りない部分がいっぱいあって、今のままでは全然戦えないので、まずは一度も準決勝、決勝に残ったことがない日本選手権でそこまで駒を進めて、2024年のパリのオリンピックまで見据えてやっていきたいと思います。