2日目を迎えた第93回全日本学生選手権(インカレ)。1日目に行われた男子200メートルバタフライで0秒09差で坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)に敗れ、2位に終わった幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)が男子100メートルバタフライで優勝。チームに勢いをもたらすと、竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)が男子200メートル個人メドレーで3位、男子4×100メートルメドレーリレーでも盤石の布陣で優勝。最終日へ向け、ルーキーの活躍がチームにいい流れを起こした。
★幌村が自己ベストで1年生優勝!
優勝でチームに勢いをもたらした幌村
1日目男子200メートルバタフライで1、2フィニッシュを果たした早大勢。得点源としても期待が懸かっていた。池江毅隼(スポ2=東京・日大豊山)は思うようにタイムを伸ばせず予選落ちし、坂井も予選を10位で通過しB決勝止まりとなった。そんななか幌村が唯一A決勝に残る。B決勝で坂井は後半に順位を上げたが4着に終わり、「すごく情けない」とレースを振り返った。惜しくも男子200メートルバタフライで坂井に競り負け優勝を逃していた幌村は「きょうは絶対に優勝する」という強い気持ちでA決勝に挑んだ。前半を落ち着いて入り3位で折り返すと得意の後半に前を行く選手を追い抜かしていき、52秒04と自己ベストを更新するタイムでゴール。「そこまで出るとは思わなかった」とゴール後には大きなガッツポーズを見せた。「男子100メートルバタフライではしっかりと4連覇を目指して頑張りたい」(幌村)。来年以降も幌村から目が離せない。
(記事 杉野利恵、写真 大島悠輔)
★力の差を見せつけ、連覇を果たす
表彰台で声援に応えるメンバー
大会2日目の最終種目、男子400メートルメドレーリレー決勝が行われた。「チーム一丸となって戦えるというのは本当に楽しみにしていた」と幌村。連覇を目指す種目とあって、メンバー全員にも一段と気合いが入る。第1泳者の坂井は、「最初はプレッシャーだった」という背泳ぎでも粘りを見せ、チームに勢いをつけた。第2泳者の渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)は、この大会で男子100メートル平泳ぎの選手権を獲得。持ち味の大きなストロークを生かし、1位へと躍り出る。続く第3泳者は今大会絶好調の幌村。男子100メートルバタフライ決勝の直後にも関わらず、後続との距離をどんどん広げていき、アンカーの井上奨真(スポ3=県岐阜商)に引き継いだ。早大はその後も1位をキープし、そのままフィニッシュ。大会記録に0秒52まで迫る好タイムをたたき出した。「いろんな人に支えられて優勝できたというのはすごくうれしいです」(渡辺)。あすの800メートルリレーにも表彰台の期待がかかる。
(記事 大島悠輔、写真 尾崎彩)
★『シード権死守』へ、あすの巻き返し誓う
女子4×100メドレーリレーで予選を5位で通過し、決勝に駒を進めた早大。インカレシード権獲得が危ぶまれる位置にいる女子部。決勝・B決勝で獲得できる得点が2倍になるリレー種目での奮起が欠かせない。そんな早大の1泳は、山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園)。最後のインカレとなるこの大会。後輩の『シード権死守』のためにも奮起した山口は、予選よりも速いタイムで2泳の渡部香生子(スポ3=東京・武蔵野)につなぐ。「私の平泳ぎのところがポイントだと思っていた」と振り返った渡部は、1分06秒87でチームを一気に2位にまで押し上げる。しかし、3泳の志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南)、4泳の常盤怜以(スポ1=東京・早実)が順位を落とし、5位でフィニッシュ。「私がワセダに入ってから1番人数も少ないしエントリー数も少ない」と渡部が語るように厳しい戦いが続く女子部。インカレ最終日となるあすは、女子100メートル背泳ぎに山口が、女子200メートル平泳ぎに渡部が出場する。『シード権死守』へ最終日での巻き返しに期待したい。
(記事 石田耕大)
★いい流れで最終日へ
初のインカレで3位につけた竹内
男子200メートル自由形に出場した井上は、予選から上位8人が1分49秒台という接戦の中、辛うじて7位で決勝に進出。決勝では、持ち前の前半の積極性と、ラスト50メートルの追い上げのおかげで、予選から順位を上げ、4位でフィニッシュ。「タイムと順位だけ見ると、すごい悔しいです」と振り返ったが、その悔しさも今後の糧となるに違いない。また、男子200メートル個人メドレーでは、幌村に続くルーキーが大活躍した。竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)は、予選から全力に近い泳ぎで好感触を得ると、決勝では高校3年の4月以来出ていなかったという自己ベストを1秒近く縮め、見事表彰台入りを果たした。「僕の前に幌村が(男子100メートルバタフライで)優勝してくれたので、その流れに乗ってワセダに貢献しようと思った」。仲間の声援を受け、また、同期や先輩の活躍から刺激を受け、あすに臨むは得意の男子400メートル個人メドレー。インカレ最終日、竹内のさらなる活躍に期待が高まる。
(記事 大谷望桜、写真 大島悠輔)
結果
◇決勝
男子100メートルバタフライ
幌村 52秒03【1位】
男子200メートル個人メドレー
竹内 2分00秒51【3位】
女子4×100メートルメドレーリレー
山口、渡部、志賀、常盤 4分08秒37【5位】
男子4×100メートルメドレーリレー
坂井、渡辺、幌村、井上 3分秒【位】
◇B決勝
男子200メートル自由形
井上 1分49秒62【4位】
男子100メートルバタフライ
坂井 53秒41【4位】
◇予選
女子200メートル自由形
伊藤愛実(社3=東京・早実) 2分04秒68【18位】
男子200メートル自由形
井上 1分49秒98【7位】
阿久津直希主将(スポ4=埼玉栄) 1分52秒61【27位】
女子100メートルバタフライ
志賀 1分01秒76【17位】
男子100メートルバタフライ
幌村 53秒17【6位】
坂井 53秒37【10位】
池江 55秒34【45位】
男子200メートル個人メドレー
竹内 2分01秒55【3位】
野田飛雄馬(スポ3=茨城・古河一) 2分07秒19【40位】
男子1500メートル自由形
寺崎(スポ4=茨城・並木中教校) 15分50秒94【28位】
女子4×100メートルメドレーリレー
山口、渡部、志賀、常盤 4分09秒71【5位】
男子4×100メートルメドレーリレー
坂井、渡辺、幌村、古川慎一郎(スポ3=長野・佐久長聖) 3分37秒83【1位】
コメント
決勝進出者
坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)※囲み取材より抜粋
――最後のインカレということですが
(男子4×100メートル)メドレーリレー優勝して、最高の気分ですけど、まだあと1日続くので、僕は8継(男子4×200メートルリレー)だけですけど、一平は個人と8継になると思うんで、後輩に頼らず、しっかりやっていきたいです。
――背泳ぎ泳いでみてどうでしたか
未だによくわからないです。調子よくても調子悪くてもあまりタイムが変わらないので、よくわかんないんですけど、これから少しずつ多種目にも挑戦していきたいなという気持ちもあるので、バタフライだけでなく、背泳ぎとか平泳ぎ、世界では戦えないですけど、まずは日本で戦えるようにまた精一杯頑張っていきたいです。
――2日目を振り返って
2バタ(男子200メートルバタフライ)を意地で4連覇したんですけど、2日目も集中はしてたんですけど、1バタ(男子100メートルバタフライ)からなかなか思うように動かなくて、予選のときに全力というよりは少し抑えていたんですけど、メドレーリレーの予選もあって、多少疲労もあって、B決勝となったんですけど、そこでも53秒4ですごい情けないレースをしましたし、チームのみんなにも迷惑かけちゃったんで、最後のリレーぐらいは僕も4年生ですし、チームを引っ張っていく身なので、必ず優勝してやるという気持ちでやってたんで、最高に気持ちよかったです。
――リレー前にチームメートにどんな言葉をかけたんですか
後輩1人1人に少し情けないんですけど、調子悪いから俺も頑張るけど、もし悪かったときは頑張ってくれって言って、それで少し雰囲気も和むかなと思って、そしたらむちゃくちゃメンバーに気合い入ったと思うんで、そういう言葉しかかけられなかったです。
――坂井さんからみてどんな後輩ですか
最高の後輩ですね。僕が今回のインカレで情けない感じでズルズルいっちゃってるんで、後輩頼りにしたら申し訳ないんですけど、あしたの最後の8継出るので、最後の力振り絞って、狙うは優勝という気持ちで頑張ります。
――メドレーリレー優勝について
代々メドレーリレーは優勝してる種目でしたし、僕たちにも意地がありましたし、中村選手(克、平28スポ卒=現イトマン東進)や瀬戸選手(大也、平29スポ卒=現ANA)が抜けて、ワセダは弱くなったんじゃないかと言われるところがあったので、それを見返してやるって一平とは話していて、全力で優勝する気持ちでやっていました。僕が54秒70で足を引っ張ってしまったんですけど、結果は優勝なんで、僕も誇りに思いますし、この優勝が今後のいい流れにつながればなと思います。
――幌村選手の52秒0というタイムについてはどうですか
すごいです。今の僕じゃ出ないです。52秒0は、僕も正直ビックリして52秒前半は出るだろうなと思ってたんですけど、52秒0が出てるんで、すごい後輩が入ってきたなと思いますし、僕も刺激をもらう部分もあるので、後輩ですけど、見習うところもあるので、そういうところを盗みながら、今後の僕のレースにも活かせたらなと思います。
山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園)
――メドレーリレーではいいところで第2泳者の渡部選手(香生子、スポ3=東京・武蔵野)につながれたと思いますが、いかがでしたか
予選よりタイムを上げられたことはすごく良かったんですけど、やはり(1分)1秒台で引き継ぎたかったなという思いはあります。
――女子チームは現在シード権争いをされていると思いますが、どうでしょうか
4継(4×100メートルフリーリレー)ではちょっと悔しい思いもしたので、メドレーリレーは絶対に決勝に残れますし、もしかしたらメダルも狙える位置ではあったので、絶対に決勝は残るという気持ちで4人で、不調のメンバーを調子が良いメンバーが支えるというかたちで決勝に残って、決勝では予選のタイムよりも上げられたのですごく良かったなという風に思っています。
――予選から5位という順位をを落とさなかったことについてはどうでしょうか
落ちなければまずそれが1番なので、まず良かったのかなという風には思います。
――シード権を死守するためにもあしたの山口選手の100メートル背泳ぎは重要になるかと思います。
香生子は優勝すると思うので、私も負けじと決勝に残ってメダルを取って、最後主将らしいところを見せられればなと思います。
渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋
――目標としていた58秒台で泳ぎましたが、いかがだったでしょうか
58秒台で泳げたってことはすごいうれしくて、でもそれ以上に優勝できたってことをうれしく思います。
――やはり(男子400メートル)メドレーリレーは気合入りましたか
坂井さんから「頑張れ、頼むぞ」って声をかけていただいて、そのわりには聖人さんすごい速かったので、「何言ってんだ、この人」と思いながらスタートしたんですけど、しっかり僕は僕の役割を果たせたかなっていうのがありますし、今回の優勝は坂井さんや先ほど優勝した尚もそうですし、同期の奨真もそうなので、僕一人では優勝できないので、いろんな人に支えられて優勝できたというのはすごくうれしいです。
――きのうやっていたテンポアップというのはどうでしたか
最初の50メートルちょっと気持ち高ぶりすぎちゃっていきすぎちゃって、ラストすごいきつかったんですけど、優勝したいっていう気持ちがあったので、粘ったんですけど。明日(男子)200メートル平泳ぎと、出るかどうか分からないんですけど(男子)800メートルフリーリレーで、まず(男子)200メートル平泳ぎで優勝して、チームに流れをっていう気持ちはあります。そして(男子)800メートルフリーリレーに出るなら、聖人さんがリレー組めるの最後だということもあるので、僕が引っ張っていけるように頑張ります。
――明日の(男子)200メートル平泳ぎはどれくらいのタイムを目指しているのですか
きのうの疲れもあって、股関節に痛みがあるので、決勝前とかケアとか温めたりして、体幹とか基礎トレーニングとかもしたつもりだったんですけど、やっぱり痛みもあったので、あしたの(男子)200メートル平泳ぎでは痛みが増してるかもしれないんですけど、僕ができる最大努力っていうのをしたいと思っていますし、(男子800メートル)フリーリレーに出るなら、4年生のためにっていう気持ちが僕の中ですごいあるので、頑張りたいと思います
――あしたの(男子)200メートル平泳ぎの課題っていうのは
あした(男子800メートル)フリーリレーに出るかどうかわからないので、何とも言えないんですけど、世界水泳終わってからずっと取り組んでいるラスト15メートルのテンポアップというものを、僕なりにトレーニングしてきているつもりなので、そこをちゃんと泳げればいいかなと思います。
――リレーがあると個人種目に臨む姿勢も変わってきますか
もちろん違いますね。(男子800メートル)フリーリレーは多分予選を泳ぐので、フリーっていうのは普段泳いでいない種目でもありますし、普段使っていないようなところがきつくなったりもするのですが、そんなことは言ってられないので、頑張るしかないかなと思います。
渡部香生子(スポ3=東京・武蔵野)
――きょうのメドレーリレーの感触はいかがでしたか
予選の泳ぎはきのうよりも進んでいる感じはあったんですけど伸びのない泳ぎだったので、決勝ではそれが修正できたレースだなと思っています。
――山口選手(真旺女子主将、スポ4=兵庫・須磨学園)が5位でつながれてそこから2位まで押し上げられましたが、どうだったでしょうか
やっぱりワセダのメドレーリレーは私の平泳ぎのところが1番のポイントだと思っていたので、できるだけリードを周りと広げて次の志賀さん(珠理奈、スポ3=埼玉・武南)につなげてあげたいなと思って泳いでいました。
――今回インカレ(日本学生選手権)で女子チームはシード権を争っていますが、女子チームとしていかがですか
私がワセダに入ってから1番人数も少ないしエントリー数も少ないので、すごく厳しい戦いだなとは思っているんですけど、あしたの私の個人の200メートル(平泳ぎ)もあるのでそこで優勝して、チームにとって少しでもシード権を死守できるように最後までちゃんと頑張りたいなと思います。
――あした4×200メートルフリーリレーには出られますか
はい。
――最終日に向けての意気込みをお願いします。
毎年インカレは3日目がきついんですけど、これももう3回目なので、この2年の経験とかもしっかりと生かせるように最後まで力を出し切りたいなと思っています。
志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南)
――女子400メートルメドレーリレーを振り返って
個人のレースは本調子じゃなかったんですけど、こうやって(女子400メートル)メドレーリレーで決勝に残れて、チームとして戦う一番メインのレースがメドレーリレーだし、自分のタイムは課題がいっぱいあるんですけれども、全員で協力して泳げたので良かったと思います。
――第2泳者の渡部香生子選手(スポ3=東京・武蔵野)が2位まで順位を上げてくれました
香生子がスタートする前から、きっと順位を上げて帰ってきてくれると思っていたので、少しでも順位を落とさずに4泳につなげられたらなと思いました。
――先ほどおっしゃっていた個人の課題とは具体的に
(女子)100メートル(バタフライ)も(女子)200メートル(バタフライ)も自己ベストから程遠く、レースのペース配分とか、泳ぎ方とかも色々あるんですけど、全体的に今までと同じトレーニングをしていたら、来年も同じ結果になってしまうと思うので、来年は最後のインカレなので、ちゃんとチームに貢献して引退したいと思います。
――今後の目標は
日本選手権とかジャパンオープンとか様々な大きな大会があるんですけど、やっぱり来年の9月のインカレで、自分の納得いく結果とチームに4年間の感謝を込めて、結果でちゃんと貢献できるようにしたいと思います。
井上奨真(スポ3=県岐阜商)
――今のレースを振り返って
レース展開は結構いい感じだったので、タイム・順位だけ見ると、すごい悔しいです。こんな接戦だと思ってなくて。結果だけ見て、すごい悔しいです。
――レース展開としてはやはり前半から
そうですね。なるだけ前半から行って、ラスト勝負しようと思ったんですけど、ちょっとつめが甘かったなと思います。
――予選の時から感触がどうでしたか
きのうからの疲れがかなりあって、あまり感覚は良くなかったんですけど、本当にもう応援してくれる人のために頑張ろうと思って、頑張りました。
――きのうの疲れはどのように対応したのですか
ケアしてくれる人とか、周りのサポートの方たちが力を尽くしてくださって、そのおかげですごく(疲れは)無くなりました。
――リレーに向けて意気込みをお願いします
明日の(男子800メートルフリー)リレーも、この後の(男子400メートルメドレー)リレーも、十分いいところを狙える位置にいると思うので、頑張りたいと思います。
竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)
――今の率直な感想を聞かせてください
(男子)200メートル個人メドレーに関しては、ちょっと高校3年の4月からタイムが出ていなくて、なかなかつらい時期があったんですけど、0秒8、1秒近くベストが出たので、すごいうれしかったです。
――レース展開としてはどのように考えていましたか
バタフライでちょっとゆったりいって、背泳ぎが隣の溝畑くん(樹蘭、明大1年)が速いのを知っていたので、それに背泳ぎからしっかり食らいついていこうと思っていて、全力で泳ぎました。
――予選と比べて感触はどうでしたか
予選のときの組が、全体的に速い人が多かったので、予選から全力に近いくらいには泳げて、ベストは出ていないんですけど、ベストに限りなく近いタイムで泳げたので、この流れに乗って、決勝を頑張ろうと思いました。
――初めてのインカレの雰囲気はいかがですか
今までのインターハイ(高校総体)と比べて、チームで戦うっていうのがすごい大切なんだって感じて、僕の前に(男子)100メートルバタフライで幌村(尚、スポ1=兵庫・西脇工)が優勝してくれたので、その流れに乗ってワセダに貢献しようと思って泳ぎました。
――あしたの男子400メートル個人メドレーに向けて意気込みをお願いします
きょう泳いだ感じだと、結構スピードが出ていて、いい感じだったのであしたの(男子)400メートル個人メドレーも、しっかりそのスピードを落とさずに、最後まで泳ぎ切りたいと思います。
幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)※囲み取材より抜粋
――まずは100メートルバタフライ、改めて振り返ってみていかがですか
そうですね、きのうは(200メートルバタフライで)優勝を目指していったんですけど、坂井選手(聖人、スポ3=福岡・柳川)に100分の9秒負けてすごく悔しいレースとなったので、きょうは絶対に優勝するという気持ちで泳いだので、自己ベスト更新して優勝できたので、これからは100メートルバタフライ4連覇をしっかりと目指して頑張りたいと思います。
――泳ぎ終えてタイムを見たときはどういう気持ちでしたか
ユニバーシアードから帰国して自分自身疲れもあったので、そこまで(タイムが)出るとは思っていなかったんで52秒0台というタイムを見たときすごくうれしくて。次にメドレーリレーもあるってわかっていたので、しっかり切り替えてタイムを上げて頑張らないとという気持ちがあったので、こうやって先輩の力を借りて優勝できたのは本当にうれしいです。
――インカレを振り返っていかがですか
自分自身すごく悔しいレースだったり、うれしいレースだったりもあったのでちょっと複雑なんですけども、こうして最高のメンバーで優勝もできて、リレーの優勝はやはり個人の優勝とは違うので、本当に良い雰囲気でいい経験になったので、あしたは応援サポートをしっかりとやりたいと思います。
――チームのために戦うということについてはいかがでしたか
チームのために戦うというのは今まではインハイ(高校総体)で総合優勝を目指せるような高校ではなかったので、チーム一丸となって戦えるというのは本当に自分自身も楽しみにしていたので、本当に良い盛り上がりで最高でした。
――今までの大会のなかでインカレは違うものに感じましたか
実際に出たことはなかったので、いろんな人に聞いた話ではすごく盛り上がるとは聞いていたので、自分自身すごく楽しみにしていたんで、思っていた以上にすごく盛り上がっていろんな人のサポートがあって優勝できたりしたんで本当に良かったと思います。
――今までいろんな大会で優勝してると思うんですけど、インカレの優勝というのはどうでしょうか
このメンバーでインカレ出られるのも最初で最後なので自分自身1年目として良い思い出になったので、来年以降は自分がもっともっと頼れる先輩になって、タイムも上げて、来年も優勝できるように頑張りたいと思います。
――以前のコメントで200メートルバタフライと100メートルバタフライ7対3でみたいなことをおっしゃっていましたが、またきょうの結果で変わったりしたんじゃないですか
ユニバーシアードから帰国してからそんなに経ってないなかでこうやってきのうの200メートルバタフライがあってすごく疲れているなかで自己ベストを出したことは、自分の自信にもなったので、来年以降の日本選手権でも200メートルバタフライでは代表を目指して、100メートルバタフライでも代表に入れるように200メートル、100メートルの練習とともに頑張りたいと思います。
――フィニッシュのあとガッツポーズをしてすごく喜んでいましたけど、もちろん喜ぶことだと思いますがどういう意味であのガッツポーズをされたのでしょうか
チームに貢献できて自己ベスト優勝というかたちだったので、そういう意味でガッツポーズが出ました。
常盤怜以(スポ1=東京・早実)
――初めてのインカレでしたが、どうでしたか
緊張して頭が真っ白になって辛かったんですけど、先輩方がいたので、泳ぐことができました。
――予選のレースを泳いでみてどうでしたか
予選から頑張らないとダメだと思っていたので、緊張していたんですけど、予選から自己ベストを更新するタイムで泳げて、少しでもチームに貢献することができたかなと思います。
――決勝のレースはどうでしたか
個人レースがないので、このレースが1年のインカレのラストレースなので、全部出し切ろうと思って泳ぎました。
――このメンバーで泳ぐのは最後となりましたが
初めてのリレーでとてもレベルの高い中で泳げて、1年生ながらにいい経験ができたと思うので、来年は少しでもチームに貢献できるように、頼りがいのある先輩になりたいです。
――今後に向けて取り組みたいことってありますか
(女子)100メートル(自由形)に苦手意識があるので、インカレで戦うためには100をもっと頑張って、(女子)200(メートル自由形)も泳げるようになりたいと思います。
予選後
阿久津直希主将(スポ4=埼玉栄)
――きのうは悔しい結果に終わりましたが、きょうはどのような気持ちで臨みましたか
昨日の4フリ(男子400メートル自由形)では、満足のいくタイムが出なかったので、きょうは絶対ベストを出すぞって気持ちで臨みました。
――レースプランはどのように考えていましたか
自分は後半伸びていくタイプなので、後半追い上げようっていうプランで考えていました。
――あす最終日となりますが、リレーでの意気込みをお願いします
個人ではいい結果が出なかったので、リレーでは絶対チームに貢献できるように頑張りたいと思います。
坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)*囲み取材より抜粋
――調子はどうですか
見ての通り(男子)100(メートルバタフライ)で準決になっちゃったんですけど、自分の気持ち的にも緩んでいた部分もありますし、52秒7くらいで泳げているかなっていう感覚もあったので、タッチしてみたらタイム差があって53秒3だったので、ちょっと自分のミスでB決勝にはなってしまうんですけど、日本代表っていうプライドもありますし、そう恥ずかしくないタイムで準決勝も泳いで、最後の(男子400メートル)メドレーリレーで貢献できるようにしっかり頑張りたいと思います。
――感覚と違っていたのですか
感覚とはやっぱちょっと違いますね。正直本当に52秒7くらいでタッチしたと思っていたんですけど、53秒3もかかっていたので、「ああ、こんなにかかっちゃったか」って。タッチしてタイム見た瞬間、「これは落ちたな」と分かったので、周りのレベルもハイレベルでやっていたので、まあちょっと悔しい気持ちもあるんですけど、一回切り替えてやらないと、(男子400メートル)メドレーリレーでも最後抜かされちゃうと思うので、できるだけ僕と一平(渡辺、スポ3=大分・佐伯鶴城)で差を広めて、次の泳者につなげていけたらいいなと思います。
野田飛雄馬(スポ3=茨城・古河一)
――今回のインカレに向けてどのような調整をされてきましたか
いや、うまく調整できなかったので、レースを全力でやろうっていうイメージで。
――2年ぶりのインカレ出場でしたが、どのような意気込みで臨みましたか
去年出れなかった分、まず出ることを目標にしてて。しっかり出ることが決まったので、そこから得点を取るということを目標にシフトしていたんですけど、そこの過程がうまくいかなくて、それを分かった上で泳いでいたので、とりあえずやってきたことを出し切ろうって気持ちで泳いだんですけど…。まあ、しょうがないっす。
――レースを振り返っていかがでしたか
ちょっときつかったです。
――レースプランの方はなにか考えていたものはありましたか
特にこれといってはないんですけど、焦らず、変なレースだけはせずに、落ち着いて最後まで頑張ろうと思いました。
――今後に向けての意気込みをお願いします
僕の同期がめちゃめちゃ強いので、それに置いていかれないように、あいつらと一緒に頑張りたいって思ってて、競技力をひたすら上げていくことを考えていきたいです。
幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工)*囲み取材より抜粋
――引き継ぎで51秒95くらいだったと思うんですけど、いかがでしょうか
(男子400メートル)メドレーリレーはチームのために戦って、4年生のみなさんと組めるのも最後だと思うので、しっかり自分が足を引っ張らないように、できることを精一杯やりたいです。(男子)100(メートルバタフライ)の決勝もあって、悔しい思いもしたので、(男子)100メートルバタフライもしっかり自己ベストを目指して、優勝目指して、その後リレーで大変だと思うんですけど、しっかりチームのためにという思いで頑張りたいと思います。
――ユニバ―シアードから連戦になっていますが疲れの方は
帰ってきた後はちょっと疲れがあったんですけど、そこから上手に調整して、今は調子が少しずつ戻ってきているので、自分のレースはきょうが最後なので、あと2本しっかり集中して頑張っていきたいです。