激動の日本選手権から5週間。東京辰巳国際水泳場にてジャパンオープン2017が開幕した。このジャパンオープンには日本人選手だけでなく、海外の選手も参加しているため日本選手権以上にハイレベルな戦いとなる。初日のきょうは男子200メートルバタフライで坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)が優勝。また、男子100メートル平泳ぎでは渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)が自己ベストを更新して3位につけるなど7月の世界選手権出場コンビが揃って結果を残す上々の滑り出しとなった。3日間のワセダ勢の活躍に期待が高まる。
★しっかりと結果残した坂井
課題が明確になった坂井
大会初日のきょう、坂井は2種目に出場。「正直調子はあまり良くないです」と語るように、万全とはいえないコンディションの中、しっかりと結果を残した。男子200メートルバタフライ決勝では、三好悠介(東洋大)を追う展開となったが、見事優勝し、この種目の日本選手権覇者としての意地を見せる。しかし、レース内容については「1分53秒台を狙っていたので、悔しい結果に終わってしまった」と振り返った上で、前半からスピードに乗れず、ラスト50メートルでも失速してしまったことを課題に挙げた。現在、坂井が取り組んでいる『スピードの強化』と『ラスト50メートルの泳ぎ』。今大会ではその2点を改善しきれなかったものの、世界選手権での日本新記録更新に向けて、改善点は明確のようだ。一方で、男子100メートル背泳ぎにも出場した坂井。表彰台も視野に入れて臨んだ決勝では、予選よりもタイムを上げ、5位入賞と健闘した。「インカレのメドレーリレーで背泳ぎを泳ぐと思うので、それにつながるレースはできたと思う」(坂井)。専門種目でない背泳ぎにも、確かな手応えを感じているようだ。
(記事・写真 大島悠輔)
★対抗心を力に自己ベスト更新!
自己ベストを更新も3位に終わった渡辺
男子100メートル平泳ぎには、渡辺が出場した。予選を3位で通過して迎えた決勝では、世界記録保持者のアダム・ピーティー(イギリス)ら、実力者が集う中で、「自分に落ち着けと言い聞かせながらレースに入った」。ストロークのペースを守り、プラン通りの泳ぎで50メートルを28秒34で折り返したものの、終盤にやや失速。3位でレースを終えた。自己ベスト更新を果たした一方で、目標としていた58秒60には届かず、悔しさも口にした渡辺。それでも、「僕らしい泳ぎができた」と振り返る納得のレースとなった。そのパフォーマンスの影にあったのは、大会前からともに練習を重ねてきたイェン・ズーベイ(中国)の存在だ。似たような体格の持ち主ながら、「スピードは僕よりも勝っている」と、日々刺激を受ける中でレースに臨んだ。隣を泳ぐイェンを終始追う展開だったが、「(後半も)しっかりイェンを目指すことができた」。結局終盤に競り負けたが、対抗心が好記録につながったと言えるだろう。思えば、ことし1月に男子200メートル平泳ぎの世界新記録を樹立した際も、隣のレーンにこのライバルの存在があった。「200メートルにつながるいいレースだった」と渡辺。今後に弾みをつける初日となった。
(記事 守屋郁宏、写真 大島悠輔)
★志賀、決勝に進むも悔しい結果に
「決勝は予選よりも早く泳ごうって意識し過ぎてしまって身体があまり動かなかった」。決勝終了後に志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南)は悔しげに語った。力まずに気持ちよく泳げたと振り返った予選では、前半を10人中8位とスローペースで進め、ラスト50メートルで前を泳ぐ6選手を一気に抜き去り、2位でフィニッシュ。会心のレースだった。2分11秒86というタイムで予選全体で5位で、決勝の舞台に駒を進めた。迎えた決勝では、予選と比べて力みの出たレースとなってしまった。集中して泳げていた予選とは異なり、周囲の選手に遅れを取らないようにと前半100メートルを予選よりも速いペースで折り返すも8位。その後、予選で素晴らしい追い上げを見せた後半に入るも力を出し切れない。予選より早く泳ごうという意識が志賀自身を焦らせ、空回りさせた。そのまま8位でゴールイン。予選で久々に好タイムをマークしただけに決勝の結果への悔しさは強かった。田村美紅前女子主将(平29スポ卒)が抜けた今、志賀は女子部のバタフライを引っ張っていかなくてはいけない存在。9月の全日本学生選手権へ向けて成長に期待がかかる。
(記事 石田耕大)
結果
◇決勝
女子200メートルバタフライ
志賀 2分13秒92【8位】
男子200メートルバタフライ
坂井 1分54秒78【1位】
男子100メートル背泳ぎ
坂井 54秒95【5位】
男子100メートル平泳ぎ
渡辺 59秒80【3位】
◇B決勝
男子200メートルバタフライ
幌村尚(スポ1=兵庫・西脇工) 1分56秒66【1位】
◇予選
女子200メートルバタフライ
志賀 2分11秒86【5位】
男子200メートルバタフライ
坂井 1分57秒47【4位】
幌村 1分58秒24【9位】
女子200メートル自由形
伊藤愛実(社3=東京・早実) 2分03秒74【30位】
男子200メートル自由形
竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付) 1分50秒74【20位】
井上奨真(スポ3=県岐阜商) 1分51秒11【23位】
女子100メートル背泳ぎ
山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園) 1分03秒83【36位】
男子100メートル背泳ぎ
坂井 55秒13【5位】
大芦知央(スポ2=大阪・関大北陽) 57秒30【33位】
丸山優稀(法1=埼玉・大宮) 57秒77【47位】
男子100メートル平泳ぎ
渡辺 1分00秒49【3位】
今井流星(スポ1=愛知・豊川) 1分04秒03【66位】
男子1500メートル自由形
寺崎拓海(スポ4=茨城・並木中教校) 16分04秒79【39位】
コメント
決勝進出者
坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)
――泳ぎを終えていかがですか
2バタ(男子200メートルバタフライ)のほうは、53秒を狙っていたので、ちょっと悔しい結果に終わってしまって、1バック(男子100メートル背泳ぎ)のほうは、ちょっとワンチャン表彰台も狙っていこうかなと思っていたんですけど、54秒9でほど遠いタイムにはなったんですけど、インカレでメリレ(メドレーリレー)でバック泳ぐと思うんで、それにはつながったんじゃないかなと思います。
――バタフライについて聞かせていただきたいんですが、タイムを確認した時の納得いかない顔が印象的だったんですけど、もうちょっとタイムが出ているかなと思われたんですか
もうちょっと出ているとは思わなかったんですけど、前半からあまりスピードに乗れていなくて、隣の三好くん(悠介、東洋大)にも負けていたので、ちょっと自分的には感覚も良くなくて、ラスト50で絶対バテるだろうなと思って泳いでいたら、案の定すごい失速したんで、すごく課題が残る2バタになったんじゃないかなと思います。
――ずっと取り組んでおられるラスト50の課題についてはこれから2ヶ月後に向けてどのように改善していかれますか
毎回言っているんですけど、スピード強化というのはいちばん重点的に置いて、なおかつきょうもラスト50ですごく失速してたんで、そこの強化もあわせつつ、両方上げるのは難しいことなんですけど、上げないと勝てないので、そこはしっかり頑張っていこうと思います。
――あと2日間大会は続きますが、そこに向けた抱負などをお聞かせください
今回はスピードという目標もありますし、何種目も出て、タフなレースをして今後につなげたいなと思っているということもあるので、今回はとにかくスピードを出して粘るというのを目標に頑張っていこうかなと思います。
――改善中のターン後のドルフィンキックというのは、実戦でトライしてみていかがでしたか
あまりうまくいっていなかったですね。それもあってラスト50で失速したということにつながったのかもしれないですし、単純に僕の力不足でバテたのかもしれないですけど、そこの改善点ももうちょっと明確に考えながら、今後練習していこうかなと思います。
――ちょっとプルのタイミングが合ってないということはなかったですか
正直合ってなかったですね。予選の時の泳ぎを見たんですけど、タイミングが全然合っていなかったんで、少しでも決勝は改善してやろうと思ったんですけど、まだビデオを見ていないんでわからないんですけど、自分の泳いでいる感覚では手と足のタイミングがすごくずれていたので、それがバテにつながった原因の一つでもあるかなと思います。
――ずれるというのは、プルのタイミングが早くなるんですか。それとも足のタイミングが早くなるんですか
プルのほうが早いですね。足がついてこなくなって、腕だけでかこうとするんで、だから腕がパンパンになって失速してしまうんで、そこもあと2日間あるんで、もうちょっと改善できるところかなと思います。
――最近の練習の中でも、そのズレというのは感じていた部分なんですか
疲れてくるとタイミングがずれてくるというのはあったんですけど、調子が良くてのっているときはほぼタイミングもずれずにやっていたんで、今回はちょっと調子が悪いまま大会に臨んでいるというのもあって、タイミングもずれて思い通りのタイムが出なくて、そのままずるずる終わってしまったのではないかなと思います。
――最後は泳ぎが小さくなってしまっているのではないかという印象も受けたんですけど、そこについては実感はありましたか
実感はありましたね。前半は(三好に前に)出られていてちょっと力んだというのもありますけど、全体的に体が動いていないというのと、ラストの5メートルくらいで4かきくらいしていたんで、いつもは2かき半とか3かきでいくんですけど、今回は4かきくらいしていたので、それもあってタイムが出なかったですね。
渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)*囲み取材から抜粋
――レースを終えていかがですか
日本選手権で前半僕らしい伸びのある泳ぎというのができなくて、それを生かして、今回は前半から僕らしく、伸び伸びと泳ごうという気持ちでこのレースに臨みました。前半はすごく僕らしい良い泳ぎができたと思うんですけど、50メートルから後半勝負だという気持ちでいったんですけど、80メートル付近からちょっとバテてしまって。自己ベスト更新はできたんですけど、もう少しタイムを狙っていたんで悔しいです。
――自己ベストを更新しても悔しいという気持ちは、どこからくるんでしょうか
もちろん過去の自分を超えることができたというのは、僕としても評価していいかなというふうには思うんですけど、練習を見る限りはもう少しタイムが出るんじゃないかなという練習を積むことができていたので、そういう部分が悔しいです。
――大会最終日には200メートル、こちらでも自己ベストを更新すれば世界記録ということになりますが、それについてはいかがでしょうか
まずは明日、400メートル個人メドレーと、50メートル平泳ぎにも出場するんですけど、400メートル個人メドレーは恐らく泳いだことがないので、少し不安もあるんですけど、その後の50メートル平泳ぎは、予選からアダム・ピーティー選手(イギリス)と隣ということで、僕としてもわくわくしていますし、楽しみたいなという気持ちがあるので、楽しんで3日目につなげられればなというような気持ちがあります。3日目は200メートル平泳ぎになるんですけど、日本選手権では小関さん(也朱篤、ミキハウス)に負けてしまって、悔しい思いをして、今回も日本選手権レベルのハイレベルな勝負になると思っているので、世界水泳につながるいいレースをしたいなという気持ちがあります。
――100メートルの平泳ぎで、世界一速いピーティー選手と泳いでみて、何を感じられましたか
隣の隣だったので、あまり泳ぎを見るということはできなかったんですけど、たぶん身長は一緒だと思うんですけど、何が違うのかっていうのは僕自身まだわかっていないので、きょうの映像をしっかりと見返して、少しでもピーティー選手に近付けるように頑張っていきたいと思います。
――身長が一緒だとおっしゃったんですが、やはり厚みが違うかなと見ていて思うんですが、いかがですか
たぶん体重は20キロくらい違うんじゃないかなというのは僕自身思います。体重は少なからずスピードに関係してくるとは思うんですけど、僕もこの長身というのを生かしながら、僕らしい泳ぎをしたいなという気持ちがあります。
――隣を泳いでいたイェン選手(ズーベイ、中国)の泳ぎについては
イェン選手の泳ぎは見ていたんですけど、最初の50メートルはかきの数もあまり変わらなかったと思うんで、抵抗を減らす技術というのがイェンとは違うのかなと思ったんですけど、それ以上に80メートルから僕は失速してしまって、イェンもすごくきつかったんじゃないかなというふうには思うんですけど、そこで動かせていたので、そこはやっぱり僕との違いなのかなって思いました。そこを強化していけば200メートルにもつながると思っているので、100メートルでは僕自身の課題を見つけることができるので、200メートルにつながるいいレースだったんじゃないかなと思います。
――100メートルで自己ベストが出たということは、スピードがついている証拠だと思うんですけど、それをどういうふうに200メートルで生かしていきたいですか
日本選手権の時は、59秒99というのが(100メートルの)自己ベストで、(200メートルでは)前半1分00秒台でターンしようという気持ちがあったんですけど、今回59秒80というように(100メートルの)自己ベストが更新できましたし、どうなるかはわからないですけど、前半から思い切ったレースをすれば今の僕なら1分00秒台でターンができるんじゃないかなという気持ちもあります。(200メートル平泳ぎで)2分05秒を目指すというのは高いハードルだというふうには思っているんですけど、世界選手権で世界新記録を更新して優勝できるように、課題を見つけながらやっていきたいです。イェンも早稲田で練習をしている時に200メートルでも調子良さそうに泳いでいたので、2分7、8秒というハイレベルな勝負になるんじゃないかなという気持ちがあるので、僕らしい泳ぎをして、まずは勝ちたいなというふうに思います。
――結果として自己ベストの更新という好記録が出たわけですが、周りにいいライバルがいるという影響はあったんでしょうか
もちろんあると思います。59秒80というふうに自己ベストを更新しながらも、3番という順位で、ピーティー選手とは1秒離れていますし、隣でイェンとも泳いだんですけども、後半に競って負けてしまっているので、こういう悔しい思いを持ち帰って、世界選手権の200メートル平泳ぎでぶつけたいなという気持ちがあります。
――力のあるメンバーが揃っていた中で、力みはなかったですか
前半50メートルは落ち着いていこうという気持ちがあったので、自分に落ち着けと言い聞かせながらレースに入ったので、僕らしい泳ぎをすることができたので、良かったと思います。
――結構競ると周りをを意識して力んじゃったりとかもあると思うんですけど、そのあたりはブレーキできていたんですか
隣でイェンが速い感じで入ったんですけど、そこで落ち着いて、かき数もこのくらいでというのは決めていたんで、そういうかき数でも追うことができましたし、50メートルでターンしてからも、しっかりイェンを目指すことができたので、結果としてはラスト20メートルくらいで離されてしまったという悔しい部分はあるんですけど、そこは持ち帰って、強化していきたいなと思います。
――レース展開としては試合前に考えていた通りだったんですか
はい。(50メートルを)28秒30で入りたいというのは思っていたので、59秒60っていうタイムを目指していたんですけど、後半ラスト20メートルのバテで、目標タイムに届かなかったと思っているので、その20メートルの動かなくなったところを動かすという練習をして、強化していきたいと思います。
――ピーティー選手を意識というよりは自己ベストを更新してするというのを考えておられたんですか
そうですね。まずは自己ベストを更新していきたいというのはありましたし、ピーティー選手以上に、イェンはジャパンオープンの前からずっと早稲田で練習をしていて、一緒に練習をした時に100メートルでぶっちぎられたりとかしたので、その中で隣で泳ぐことができて、イェンを良い目標にすることができたというか、良いペースメーカーとして、僕らしい泳ぎをすることができたので、この59秒80というのはイェンのおかげかなというように思いますし、世界新記録を出せた時もイェンが隣にいて、イェンに絶対負けないという気持ちをを持ってレースに臨んで、世界記録を更新することができたので、今回200メートル平泳ぎは最終日になるんですけど、良い勝負になると思っていますし、簡単に勝たせてもらえるレースだとも思っていないので、頑張って勝ちたいと思います。
――ここで一つ自己ベストを出せたということは、日本選手権から前に進めたと言えますか
そうですね。ジャパンオープンで自己ベストを出せなかったことがないので、200メートル平泳ぎでも、きょねんも4月に9秒4(2分9秒45)で(リオデジャネイロ五輪)代表を決めて、ジャパンオープンで9秒2(2分9秒22)というタイムで優勝しているので、日本選手権より上げたいという気持ちもありますし、まずは2連覇を目標に頑張りたいと思います。
――どういうところが勉強になるなと印象に残っていますか
イェンもピーティー選手も、結構身長が高いのに、あのスピード感というのは、足を引きつける時に抵抗を生むと思うんですけど、そこをどういう技術で抵抗を減らしているのかっていうのは、僕自身はそこは課題だというふうには思っていますし、そこを盗むことができれば200メートルにもつながると思っているので、そういう見習うべき部分がたくさんあるんじゃないかなと思っています。
志賀珠理奈(スポ3=埼玉・武南)
――今のレースを振り返って
予選で最近の中ではかなりいいタイムで泳げてたので、決勝は予選よりタイムを上げることだけ考えてたんですけど、タイムを落としてしまって順位を落としてしまって残念です。
――予選でよかったところ
予選では予選一本だけに集中して力まず気持ちよく泳げたんですけど、決勝は予選よりも早く泳ごうって意識し過ぎてしまって身体があまりうまく動かなかったという感じです。
――ジャパンオープンでのレースはまだありますが
3日目にバタフライの100メートルがあるので、そこでは自己ベストを狙って、きょうと明日で切り替えて頑張りたいと思います。
予選後
山口真旺女子主将(スポ4=兵庫・須磨学園)
――今のレースを振り返っていかがでしたか
タイムは良くなかったですし、練習がちゃんとできてなかったかなと思いました。
――練習が思うようにできなかったのは、なぜでしょうか
就活との両立と、あと体調を崩したりもしていたので、そういうところが結果に出ちゃったかなと思います。
――女子50メートル背泳ぎに向けての意気込みをお願いします
スピードは出ると思うので、50ではちゃんと2回泳げるように頑張りたいと思います。
坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)*囲み取材から抜粋(男子200メートルバタフライ終了後)
――泳いでみて感触はいかがでしたか
そうですね、正直調子はあまり良くないです。
――ガイ選手(ジェームズ、英国)と同じレースでしたが、意識はされましたか
まあガイ選手いたんですけど、あまり意識せずに、予選はとりあえず自分の泳ぎをしようと思って、でも自分の思ってるタイムとちょっとタイム差があって、自分は1分56秒前半で泳いでいたつもりが、57秒かかっちゃっていたので、そこのタイム誤差があるので、決勝までにはそこを修正して、アップから集中してやろうかなと。
――体が重い感じですか
そうですね。前半からあまりスピードが出ていないのもありますし、飛ばしていないのにラスト50結構しんどかったので、体の全体の力を抜きながら泳いだんですけど、あのままいってたら決勝もあんまりいいタイムで泳げないかなと思って、ラスト50はちょっと追い上げてって感じでした。
坂井聖人(スポ4=福岡・柳川)*囲み取材から抜粋(男子100メートル背泳ぎ終了後)
――この結果は狙い通りという感じですか
そうですね。ちょっとタイムが思ったより速くて、タッチしたとき55秒9くらいかなと思っていたら、55秒0だったので、予想外のタイムでした。
――マックスの力でしたか
ほぼマックスです。前半ちょっと抑えて、ターンしてからのドルフィンキックは思い切りいったんですけど、もうちょっとあがりそうなので、決勝頑張りたいなと思います。
――スタートはどうでしたか
めちゃめちゃおいていかれたんですけど、これはやばいなと思って、泳ぎで巻き返しました。
井上奨真(スポ3=県岐阜商)
――今のレースを振り返っていかがでしたか
タイムが全然良くなかったので、最低でも2回泳ぎたいと思っていたんですけど、タイム的に厳しいので、ちょっと悔しい結果になってしまいました。
――レース展開はどのように考えていましたか
前半抑えて、後半あげようとおもっていたんですけど、前半結構遅いと思うので、レース展開のイメージとは程遠い結果になってしまいました。
――日本選手権で自己ベストを更新しての今回のジャパンオープンでしたが、練習や調整などはどのようにしましたか
日本選手権で結構いい結果が出たので、それで甘えじゃないですけど、少し気が抜けていた部分があって、練習にも集中して取り組めないときもあったので、練習不足かなと思います
――残りのレースに向けて意気込みなどあれば
まずはあしたもレースがあるので、あしたきちんと結果を出して、ここからインカレに向けてまだまだ強化が始まっていくので、インカレに向けて頑張っていきたいと思います。
渡辺一平(スポ3=大分・佐伯鶴城)*囲み取材から抜粋
――ピーティー選手(アダム、英国)の泳ぎはどういった目でご覧になっていましたか
前半27秒6というタイムで入ったんですけど、自分のレースに集中していたので、ピーティー選手のタイムくらいしか見れなかったんですけど、それ以上にイェン(、中国)の方が速かったので、僕予選3番通過ということでイェンの隣で泳げるので。
――午後の決勝に向けて抱負をお聞かせください
日本選手権では自己ベスト更新すらもできなくて、悔しい思いをしたので、ジャパンオープンで自己ベスト59秒99を大幅に更新できるように頑張りたいと思います。
――朝一発目のレースとしては調子は良かったのでは
そうですね。後半いい泳ぎをしたいというのを決めてレースに臨んだので、前半28秒7ってそんなに速くはないんですけど。
――きのう言ってた自分らしい泳ぎがしたいというのはできましたか
100メートルの前半というのは僕自身、いつものびやかにいってるんですけれども、日本選手権だけは少し詰まったような泳ぎをしてしまっていたので、タイム的には28秒7は全然速くないんですけど、僕らしい泳ぎはできたかなというふうに思うので、後半も僕らしくテンポあげることができたので、まあ良かったと思います。
――決勝もその泳ぎのイメージを保ちながら、記録を上げていきたいという感じですか
そうですね。イエンが58秒9というタイムを出した時に、27秒6の31秒2か3だったと思うんですけど、そういう前半からつっこむレースもあるとは思うんですけど、後半も31秒3という、僕はそんなタイムで泳いだことないので、何か一つでも勝ちたいなという思いがあるので、いい勝負ができるように頑張りたいなと思います。
大芦知央(スポ2=大阪・関大北陽)
――今のレースを振り返っていかがでしたか
日本選手権で結構タイム良くなくて、水泳辞めたいというか、自分の中でどん底まで落ちて。そこから監督とも話し合ったりして、奥野さん(景介監督、平10教卒)の練習をしてもらえるようになって、自分の中でも気持ちが上向いたというか。水泳を楽しむというのをこの1ヶ月くらいでできて、まあタイムは良くなかったんですけど、久々にレースを純粋に楽しみというか、楽しんでいこうという前向きな気持ちで臨めたかなというのはあって、自分の中でそれが1番良かったんじゃないかなと。
――きょうの結果はポジティブに捉えていいということで
そうですね。タイムだけを見たら本当に遅くて、全然話にはならないんですけど、泳ぎの面でも今までと違った少しいい泳ぎができたんじゃないかなっていうのがあります。
――今後の目標は
インカレまであまり時間がないので、1日1日を大切にして、いま水泳が楽しいと思えているので、その気持ちを忘れず、前向きに取り組んでいけたらなと思います。
竹内智哉(スポ1=神奈川・湘南工大付)
――今のレースを振り返って
ベストタイムだったので、いい感じだなと思います。
――日本選手権を終えて取り組んできたことはありますか
初めての寮暮らしなど環境に慣れることを第一に取り組んでました。その中で、練習環境も違うので競って負けないように思っていた。自分より速い先輩もいるので、それを頑張って追いかけてやってきたところがフリー(自由形)での結果につながったと思います。
――ジャパンオープンでの目標はありますか
自己ベストを狙いつつ、日本選手権よりも順位を上げられるように頑張ります。
丸山優稀(法1=埼玉・大宮)
――今のレースを振り返って
疲れました。
――朝一のレースでしたが、このタイムについてはどうですか
あまりタイム的にはよくなかったので、次は頑張ります。
――日本選手権を終えてやってきたこと
キックの強化をやってきました。
――あす以降へ向けて
あしたの(男子)200メートル(背泳ぎ)で頑張れるように努力します。
今井流星(スポ1=愛知・豊川)
――今のレースを振り返って
日本選手権もそうだったんですけど、全然ダメでちょっと意味わかんないです。水泳全然面白くないです。
――日本選手権を終えてやってきたこと
大学入って環境が変わったのが大きいのかもしれないんですけど、自分の中でしっくり来るものが見つかってないんでこれからインカレ(日本学生選手権)まで3ヶ月あるのでインカレに向けてやっていきたいと思います。
――強化していきたいところ
全体的に悪いので、全体的にしっかり見直して頑張りたいと思います。