7日間の熱き戦い、閉幕

競泳

 7日間にわたって熱い戦いが繰り広げられた日本選手権もついに最終日を迎えた。この日は坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)が課題としている男子100メートルバタフライに出場。7位という成績を残した。リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた今大会だったが、早大からは4人の選手が代表権を獲得する結果となった。

★昨年からは成長も課題が残る7位

レース後、タイムを確認する坂井

 「ちょっと残念な結果になりました」。男子100メートルバタフライに出場した坂井は、準決勝を全体4位で通過し決勝に臨んだ。「前半から置いていかれてしまった」と振り返るように、最初の50メートルを6位で折り返す。後半にスピードをあげていきたいところだったが、7位でフィニッシュ。タイムは52秒75で、目標としていた52秒台前半は出なかった。しかし昨年の日本選手権では準決勝敗退という成績だったこの種目。確実に力をつけていると言っていいだろう。

(記事 大森葵、写真 笹澤桜)

結果

◇決勝

男子100メートルバタフライ

坂井 52秒75【7位】

コメント

梶川悟監督(平17人卒)

――今大会の総括をお願いします

もともとリオ五輪の代表は二人決まっていたのですが、新たに坂井(聖人、スポ3=福岡・柳川)と渡辺一平(スポ2=大分・佐伯鶴城)が内定をすることができたので、大学生だけで4人行くことができるというのは非常に良い結果ではないかなと思います。

――一番良かった点はどこでしょうか

ライバルが多い中で、リオを決めた渡辺一平かなと思いますね。北島(康介、日本コカ・コーラ)とか立石(諒、ミキハウス)がいる中で2年生ながら良い記録で泳げたという点が一番良かったです。

――上野聖人主将(社4=神奈川・法政二)など、4年生の活躍も光った大会だったと思います

上野は初日の予選の時は調子がそこまで良くないようなことを言っていたのですが、泳ぐたびに調子が良くなって自信もつけていたので、3回ともベストを出すことができましたね。最初は自信ない感じだったのですが、決勝が終わった後は良い表情をしていたので良かったのではないかなと思います。また安田はシーズンが始まってからケガや体調不良もなくずっと良い練習をできていたので、練習通りの結果がでたのではないかなと思います。

――この後すぐに東京六大学春季対抗戦が控えていますが、チームとしてどのようなテーマで臨むのでしょうか

全員参加の大会なので、日本選手権に出た選手は疲労もあると思いますが、新1年生も入ってきて良い雰囲気で臨める大会ではないかなと思いますので、チーム一丸となって目標に向かって臨んでくれるといいなと思います。

――具体的な目標はどのあたりでしょうか

学生としては男女共に総合優勝と言っていたと思います。

決勝進出者

坂井聖人(スポ3=福岡・柳川)※囲み取材より抜粋

――タイムとしてはいかがでしょうか

ちょっと微妙ですね。前半から置いていかれていたので、このタイムまでしか上がらなかったので残念な結果になってしまったなと思います。100メートルで2秒前半くらいを出しておけば、200メートルでも今後つながっていくかなと思っていたのですが、まだパワー不足かなと思います。

――今大会での収穫や課題は

2バタ(男子200メートルバタフライ)では手ごたえはあったのですが、1バタ(男子100メートルバタフライ)ではあまり良い結果ではなかったので、そこが一番の課題ではないかなと思っています。

――とはいえスピードはついてきていますよね

中途半端な感じですね。できれば52秒前半を出したかったかなと思います。

――100メートルと200メートルでは泳ぎは変わりますか

そうですね、変わってきます。