インカレ初日は優勝種目が盛りだくさん!

競泳

 ついに幕を開けたチーム最終戦・日本学生選手権(インカレ)。男子総合5位以上、女子シード権奪還を目標に3日間熱い戦いを繰り広げる。初日は最終種目の男子400メートルフリーリレーで優勝。個人種目でも3選手が頂点に立つなど、幸先の良いスタートを切った。この流れに乗り、全員が一丸となって戦い抜く。

★男子400メートルフリーリレー、25年ぶりの栄冠へ!

表彰台の頂点に立ったメンバー

 インカレ初日の最終種目を飾った男子400メートルフリーリレー決勝。早大からは世界選手権日本代表など学生自由形短距離において絶対的な立場を誇る中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)や、ジャパンオープン2015で男子100メートル自由形6位に食い込んだ荒木優介(人3=三重・暁)、そこに瀬戸大也(スポ3=埼玉栄)と渡辺一平(スポ1=大分・佐伯鶴城)を加えた最強の布陣で優勝かつ大会新記録を目指してレースに臨んだ。第1泳者の荒木は思うような泳ぎを披露できず3位で引き継ぐ。続く中村は得意の後半の粘りで順位を上げるものの、1位の背中が目前のところで第3泳者の瀬戸にバトンを託した。予定していたプランとは違い出遅れたレース展開に、瀬戸は「ここは自分がやらなきゃいけない」と奮起。ドルフィンキックで前方との差を詰めると、一気に1位に躍り出る。最後はルーキー渡辺がプレッシャーに負けずにしっかりと泳ぎ切ると、後続と1秒以上の差をつけてフィニッシュ。大会新記録とはならなかったが、早大は25年ぶりに男子400メートルフリーリレーで優勝を手にした。試合後、中村は「入学前からの目標を達成できてうれしい」とコメント。あす以降行われる個人種目、リレーでも、各選手の最高の泳ぎに期待したい。

(記事 吉田麻柚、写真 大森葵)

★早大が誇る二人のスプリンター

連覇を達成した中村

 最も層が厚い男子自由形短距離。予選では、昨年から著しい成長を遂げている荒木が自己ベストを大きく上回る22秒79という好タイムをたたき出し2位となる。それを上回ったのが絶対的エース中村。早大勢が1位、2位を独占し、予選を突破した。決勝レースでは中村が貫録の泳ぎを披露。「力みが生じてしまって記録がうまく伸びなかった」と語る中でも他の追随を許さず、学生界では頭一つ抜け出している実力を見せつけた。一方、荒木は後半粘れず5位に。「タイムを落としてしまったというのはまだまだ弱い部分」と表彰台を狙える位置にいただけに悔しい結果となった。それでも多くの期待を受けて臨んだインカレでしっかりと自己ベストを更新し、伸びしろは充分。得意の100メートル自由形でリベンジを果たし、表彰台をエンジに染めたい。

(記事 谷田部友香、写真 大森葵)

★渡部インカレデビュー!実力差を見せつける

盤石の泳ぎを見せた渡部

 若き女王がついに学生最高峰の舞台に足を踏み入れた。女子100メートル平泳ぎに臨んだ今種目日本記録保持者の渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)。初めてインカレ独特の空気に触れ、「緊張した部分もあった」と語った。しかしレースではその様子を感じさせない圧巻のパフォーマンスを披露。終始先頭を譲らず、危なげない泳ぎで優勝し、圧倒的な実力差を見せつけた。今大会は『WASEDA』を身に着けて臨む数少ない機会。「少しでもチームに勢いがついたかな」と早大の一員として高い意識を持つ。世界を相手に戦ってきた大物ルーキーが、学生界で大暴れする。一方、得点源として期待された男子100メートルはまさかの全選手予選落ちという結果に。2日目の男子400メートルメドレーリレー、最終日の男子200メートル平泳ぎでの巻き返しを誓う。

(記事 谷田部友香、写真 大森葵)

★坂井が大会新記録で連覇達成

安定して好記録を出す坂井

 世界選手権を終え、さらに多くの注目をあびている坂井聖人(スポ2=福岡・柳川)。得意の男子200メートルバタフライを予選1位で通過し迎えた決勝。序盤は梅本雅之(慶大)との競り合いとなるが、中盤からは後続を突き放す展開に。最後には体1つ分抜け出し、1分54秒57という大会記録で2連覇を果たした。世界選手権に続き1分54秒台を出し、安定して高い実力を発揮している坂井。優勝という結果にも、「ラスト50メートルで上げられるようになることが課題」と語るように向上心は欠かさない。今後のさらなる進化に期待がかかる。一方、女子200メートルバタフライでは、ルーキー志賀珠理奈(スポ1=埼玉・武南)は予選8位で決勝進出を決める。「150メートルで体が本当に動かなくなってしまった」と、ラスト50メートルで前を追い上げることができず。予選よりもタイムを2秒ほど落として8位という結果となった。貴重な得点を加え、チームに貢献したことは間違いない。ワセダのためにという強い思いで、残り2日間も力を出し尽くす。

(記事 杉野利恵、写真 大森葵)

★団結力でつないだ女子400メートルフリーリレー

最高学年として粘りの泳ぎを披露した赤尾

  予選を8位で通過した女子400メートルフリーリレー。メンバー全員が個人種目にも出場するというタフな状況で初日の女子最終レースに臨んだ。予選と泳順を入れ替えて挑んだ決勝。第1泳者・伊藤愛実(社1=東京・早実)、第2泳者・渡部は共に期待のルーキー。伊藤から7位で引き継いだ渡部は前半から他大を果敢に追い4位まで押し上げる。第3泳者の赤尾愉歩(社4=東京・早実)が「後輩のためにも気持ちを奮い立たせて頑張った」と最上級生らしい泳ぎで先を譲らない。アンカーの田村美紅(スポ3=埼玉栄)が隣のコースを泳いでいた明大に抜かれたものの、予選より順位を上げ5位でフィニッシュした。1年生から4年生、3年生とバトンをつなぎ、チームワークの良さを見せた女子部。あすは優勝を狙う女子400メートルメドレーリレーが控える。さらに団結力を発揮し、シード権奪還へと突き進む。

(記事 笹澤桜、写真 大森葵)

結果

◇決勝

男子50メートル自由形

中村 22秒23【優勝】

荒木 22秒95【5位】

女子200メートルバタフライ

志賀 2分14秒82【8位】

男子200メートルバタフライ

坂井 1分54秒57【優勝】

女子400メートルフリーリレー

伊藤-渡部-赤尾-田村 3分47秒【5位】

男子400メートルフリーリレー

荒木-中村-瀬戸-渡辺 3分18秒93【優勝】

◇B決勝

女子400メートル自由形

伊藤 4分18秒85【5位】

男子400メートル自由形

井上奨真(スポ1=県岐阜商) 3分57秒24【7位】

女子200メートル背泳ぎ

山口真旺(スポ1=兵庫・須磨学園) 2分16秒88【7位】

◇予選

女子50メートル自由形

赤尾 26秒57【18位】

男子50メートル自由形

中村 22秒65【1位】

荒木 22秒79【1位】

古川慎一郎(スポ1=長野・佐久長聖) 23秒91【41位】

女子200メートル自由形

伊藤 4分20秒00【14位】

男子200メートル自由形

井上 3分56秒44【15位】

阿久津直希(スポ2=埼玉栄) 3分56秒61【17位】

八木隼平(スポ3=京都外大西) 4分00秒00【35位】

女子200メートルバタフライ

志賀 2分12秒68【8位】

田村美紅(スポ3=埼玉栄) 2分15秒02【19位】

男子200メートルバタフライ

坂井 1分56秒70【1位】

女子200メートル背泳ぎ

山口 2分15秒31【14位】

女子100メートル平泳ぎ

渡部 1分07秒52【1位】

男子100メートル平泳ぎ

上野聖人(社3=神奈川・法政二) 1分01秒95【17位】

渡辺 1分02秒04【21位】

加納雅也主将(スポ4=県岐阜商) 1分02秒08【23位】

女子400メートルフリーリレー

赤尾-伊藤-渡部-田村 3分48秒26【7位】

男子400メートルフリーリレー

瀬戸-髙木遼司(スポ2=大阪・生田)-中村-荒木 3分21秒84【2位】

コメント
決勝進出者

中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)

――きょう1日振り返ってみていかがだったでしょうか

ワセダの出だしときょう1日の終わりで男子は優勝できて良かったところはあるのですが、取りこぼしというところもあるので、あしたからまだまだ続くのでそこでしっかり巻き返していきたいなと思います。

――ご自身の泳ぎに関してはいかがでしょうか

やはり僕は50メートルということもあり力みが生じてしまって記録がうまく伸びなかったかなというのがあるので、毎回同じことを言っていますがこの反省を生かしてあしたあさっての泳ぎに繋げていきたいです。

――リレーでは第2泳で泳がれましたが

予定としてはもう少し差をつけて大也(瀬戸)に渡すつもりで、それはできませんでしたが、個人的な目標になってしまいますが、入学前からの目標を達成できてすごくうれしいです。

――それはリレーでの優勝ということでしょうか

そうですね。400メートルのフリーリレーで優勝したいという気持ちがあって、同期でそれを一緒に目標にして入学してきたので。その同期と一緒に泳ぐことはかなわなかったけれど、優勝できてすごくうれしいです。

――最後のインカレということでご自身の中で何か特別な思いも多いと思いますが

その最後のインカレもあと2日で終わってしまうので、あしたの(400メートル)メドレーリレーとあさっての100メートル自由形、あとはもしチャンスがあれば800メートルのフリーリレーの方にも調整してしっかりワセダに貢献していきたいです。

――最後どのようなかたちで終わりたいと思っていますか

自分の在学中の1番いい順位がる総合4位なので、最低でもそれを上回る総合3位を目指し、最後まで諦めずに優勝というのも目指していきたいです。

赤尾愉歩(社4=東京・早実)

――4年生としてさいごのインカレに臨む気持ちを聞かせてください

個人種目では両種目(50メートル自由形、100メートル自由形)ともに決勝に残ろうという気持ちで臨んだのですが、きょうの50メートルフリーがふがいない結果でB決勝にも残れず、きょうは残っているリレーをがんばろうと思いました。

――50メートル自由形の予選からリレーの予選に向けてどのように気持ちを切り替えられましたか

個人種目は自分だけの記録になりますが、リレーは後輩たち3人と私を含めた4人の記録なので、後輩には迷惑をかけられないと思い、後輩のためにも気持ちを奮い立たせて頑張りました。

――リレーは8位で予選を勝ち進み、さらに決勝で5位に上がったことについてどう思いますか

予選を泳いでみて50メートルよりも100メートルの方が泳げたので、もっと上がると思いました。1年生の2人は個人種目があったので、つらい思いをさせたくないと思い、少しでも自分のタイムを上げようと思って臨みました。

――最高学年としてチームをどのように支えていきたいですか

自分がレースで泳いでみていないときも、雰囲気を声で盛り上げたりだとか、後輩たちに声をかけたりとかしようと思います。レースだけでなく雰囲気を盛り上げて、楽しいインカレにしたいと思います。

荒木優介(人3=三重・暁)

――優勝の感想はいかがですか

大会新記録を狙っていて、それを達成するためには僕がベストを更新するということが絶対条件だったので、大会新が出なかったこととベストを出せなかったのは残念です。

――予選ではアンカーで、決勝では第1泳者でしたが、気持ちに違いはありましたか

予選は50メートル自由形の決勝が控えていたので決勝に残れるぐらいで余力を残すという目的でした。決勝では僕が1泳から他のチームを引き離すという目標だったので、決勝の方が気持ちが向いていました。

――泳順の意図はなんですか

僕が引き継ぎでの飛び込みがあまりうまくないということと、他の人の引き継ぎがうまいという点で決まりました。

――初めての表彰台の真ん中からの景色、味はいかがでしたか

景色はもちろん最高だったのですが、その味を最高なものにするには大会新と僕のベスト更新が大事だと思うので、まだ課題が残ったレースだったと思います。

――予選で自己ベストを更新されましたが、どのような泳ぎでしたか

予選はすごくリラックスできたということが良いタイムにつながったのだと思います。

――決勝ではタイムを落としてしまいましたが、決勝での泳ぎについていかがですか

決勝では最近力んでタイムを落とすことが多かったので、そうならないように落ち着いていったつもりだったのですが、結果的に後半バテてしまったので見えないところで力んでいたのかなと思います。

――5位という結果についてはいかがですか

良くはないですね。予選が2位で、そのタイムで泳いでいれば決勝でも2位だったというのは周りからも言われることだと思うので、予選2位で期待させてしまった分タイムを落としてしまったというのはまだまだ弱い部分かなと思います。

――100メートル自由形ではどんな泳ぎをしたいですか

今回できなかった決勝でタイムを上げるということと、個人での表彰台を狙うために最高のパフォーマンスをしていいインカレだったと思って締めくくれるようにしたいです。

瀬戸大也(スポ3=埼玉栄)※囲み取材より抜粋

――まずレースを振り返ってみていかがでしょうか

初日が一番(出場種目が)少なくてリレーだけだったのですが、ぼーっとしているような感じで、体的にはだるい感じだったのですが、決勝は引継ぎベストと同じくらいで泳げ、3泳でしっかり抜いて差を付けて4泳に渡せたので自分の役目をしっかり果たせたかなと思います。

――リレーでは3泳として美味しいところを持っていきましたが

プラン的には1、2泳で抜けてくる予定だったのですが、あまり差がついていなかったので「ここは自分がやらなきゃいけない」と思って泳ぎました。

――良い流れであしたへつなげられたと思いますが

良い流れできているので、あした以降もチーム一丸となって頑張りたいと思います。

――あしたは個人での初の優勝がかかっていますが

公介(萩野、東洋大)が出ないので優勝しなくてはならない立場だと思うのでしっかり優勝することと、メドレーリレーではなかなかおもしろい種目に出るので見ていただければと思います

田村美紅(スポ3=埼玉栄)

――200メートルバタフライの泳ぎを振り返ってみていかがですか

200メートルバタフライはとりあえず2回泳ぐということを目標にしていたので、納得いっていないです。

――次に今回の女子400メートルフリーリレーについてですが、目標というのは

個人の目標においては56秒台ですが、きょうは57秒3でしたので…。きょうの朝に泳いでみて正直調子が良くなくて、それから予選よりタイムを上げられたのは良かったのですが目標には届かなかったかなという感じです。

――リレーメンバー全体としての目標は

リレーにおいては1年生が強いということもあって、3、4年生が引っ張っていかなければならないので、予選を通過することはもちろん、少しでも良い順位に届くようにという目標でした。結果5位ということで3位まであと少しだったので、来年は表彰台を狙っていきたいと思っています。

――アンカーということでしたがどのように3人の泳ぎをご覧になっていましたか

自分も正直きょう調子が良くなかったのですが、奥野監督(景介監督、昭63教卒=広島・瀬戸内)から「経験もあるし3年生だから美紅に任せる」と言われたので、怖い部分もありましたが、3人が頑張ってくれていたのでそれに応えようという気持ちが強かったです。

――上級生としてどのようにチーム全体を引っ張っていこうとお考えですか

1年生にも2年生にも強い選手がいて、そういう泳力も(大切)なのですが、やはり雰囲気として積極的に声掛けやレースが終わった子に対して「次頑張ろう」といったポジティブなことを言って雰囲気を盛り上げていきたいと思います。

坂井聖人(スポ2=福岡・柳川)※囲み取材より抜粋

――決勝のレースを振り返っていかがでしたか

今回のレースはタイムというより、確実に優勝してワセダに貢献できるようにと思ったので、優勝できて非常にうれしいです。

――予選の時には55秒台前半くらいならいいなおっしゃっていましたが、(決勝で)54秒台を出せたということに関してはいかがですか

自分の中では54秒を出さないと世界で戦っていけないと思ったので、54秒を(世界選手権とインカレの決勝で)連発できたのは良かったと思います。

――1分54秒台を出し続けられることは坂井選手にとっても自信になると思いますが、いかがですか

今回のレースで54秒半ばまでいったので、非常に自信になるレースになったと思います。

――良かった要因は、どのあたりだと思いますか

今回のレースの泳ぎは150(メートル)まで全力を出し尽くして、ラスト50でどれだけ粘れるかということでした。150のラップも1分23秒台で回れており、ラスト50で上げられるようにすることが課題だと思います。いい経験になったレースだと思いました。

――4月の五輪選考会に向けて、200メートルバタフライにかける気持ちを聞かせてください。

私は100メートルバタフライのタイムが遅くて、200メートルだけと言われているので、100もいい所を狙っていきたいです。100が速くならないと200も上がってこないので、100も意識して頑張っていきたいです。

――リオデジャネイロオリンピックへの思いを聞かせてください。

レースを通じてリオデジャネイロオリンピックも見えてきていると思うので、しっかりと代表権獲得して、リオデジャネイロオリンピックで戦いたいと思います。

――ラスト50メートルが課題ということですが、今後どのように課題を克服していきたいですか

ラスト50メートルは体がきついというよりは呼吸がきついので、高地トレーニングなど、いろいろな形でいろいろな経験をして、ラスト50メートル粘れる力をつけていけたらいいと思います。

伊藤愛実(社1=東京・早実)

――個人レース2本、リレー2本とタフな1日となりましたが

レースが4本あるということは前から分かっていて、それを前提にして練習してきていましたし、きょうのリレーメンバーは全員個人レースもあったので、レースの本数は関係なく1点でも多くの点数が取れるように頑張りました。

――リレーでは第1泳者としてどのようなことを意識して泳ぎましたか

後ろの3人が気持ちよく泳げるようにと思っていました。

――泳ぎを振り返っていかがですか

個人レースが400メートル(自由形)だったので100メートルへの泳ぎの切り替えが少し難しくて、記録にあまり満足いってないのですが決勝では予選よりもタイムを上げられたので良かったと思います。

――個人レースの400メートルでは予選よりもB決勝でタイムを上げましたが、間の時間はどのような調整をしましたか。

B決勝の前にリレーの予選があったので、400のためにアップはせずにゆっくりして気持ちを高めていました。

――初めてのインカレですが、雰囲気はいかがですか

いままでチームのために戦うという試合をあまり経験したことがなくて自分があまり経験したことのない雰囲気なので圧倒されそうにもなりましたが、飲まれないようにということを1番意識していました。なんとか1日目で慣れることができたと思います。

――きょうをふまえて、あすの200メートルはどう戦っていきたいですか

400メートル自由形の最後の100がちゃんとまとめてこられていたので、今まで200に向けて練習をしてきたのであしたは思い切り頑張りたいと思います。

志賀珠理奈 (スポ1=埼玉・武南)

――レースを振り返っていかがですか

決勝はチームのために頑張ろうと思っていたのですが、150(メートル)で体が本当に動かなくなってしまいました。でも、最後まであきらめないで泳ぎたいという気持ちがありました。タイムと順位は下がってしまいましたが、少しでもチームに貢献できたのなら良かったかなと思います。

――予選の感覚はいかがでしたか。

予選にしてはすごくいい感じで泳げていたので、決勝ではずっとできていなかった自己ベスト更新を目標にしていました。今回は優勝できるチャンスだったので、それをものにできず悔しいです。

――決勝前はどのようなことを考えていましたか

同期や先輩方が「落ち着いて頑張って」とすごい応援してくれていたので、早稲田大学の水泳部のために頑張ろうと思っていました。

――初めてのインカレは緊張しましたか

予選も決勝も全然緊張していなくて、不思議なくらい落ち着いていました。

――きょうのレースをあす以降どのようにつなげていきたいですか

あしたは100メートルとメドレーリレーがあります。メドレーリレーは特に優勝が懸かってきていると思うので、まずは100メートルの予選で良いタイムで泳いでリレーメンバーの入れるようにしたいです。

渡辺一平(スポ1=大分・佐伯鶴城)

――優勝してどんな気持ちですか

優勝して本当にうれしいと思います。

――きょうは初めてのインカレでしたが、雰囲気はどのように感じられましたか

個人の100メートル平泳ぎではあまりいい結果が残せず、予選敗退となってしまいましたが、フリーリレーの決勝は優勝したいという気持ちで臨みました。優勝したのはいいのですが、自分のタイムが速くないので、悔しい気持ちもあります。

――100メートル平泳ぎの予選から400メートルフリーリレーの決勝までに、どのように気持ちを切り替えられましたか

リレーでは1年生の自分がアンカーだったので緊張する気持ちもありましたが、ワセダが優勝するという気持ちで自分を高めました。

――プレッシャーはありましたか

アンカーで1年生だったので緊張する気持ちもありましたが、本当に逃げられて良かったなと思います。

――決勝での目標はありましたか

自分のタイムが良くなかったので悔しい気持ちもありますが、もう少し落ち着いてレースをできたらいいなと思いました。

――200メートル平泳ぎに向けて意気込みをお願いします。

400メートルフリーリレーで優勝して、ワセダがいい雰囲気になっていると思うので、明日も頑張りたいと思います。最終日も個人種目がたくさんある人がいるのでみんなで楽しく終われたらいいと思います。

渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)※囲み取材より抜粋

――インカレ初の決勝レースはいかがでしたか

100メートル(平泳ぎ)に関してはいいタイムが出たのでほっとしています。

――インカレ独特の雰囲気はありましたか

100メートルの時は初めてのインカレの決勝ということで緊張した部分もあったのですが、楽しくレースはできたかなと思います。

――リレーではどのような泳ぎを心掛けましたか

リレーは私でできるだけトップのチームに追いついてということだったので、きょう最後の種目で自分の役割は果たせたと思います。

――平泳ぎは世界選手権後初の決勝レースでしたが、その点についてはいかがですか

そのことはあまり考えていませんでした。世界選手権から気持ちを切り替えてインカレに臨むことができたので、いいレースができたのではないかと思います。

――平泳ぎの決勝ではタイムを上げましたが

予選よりもキックがかかっていた感覚があるので、気持ち良く泳げました。

――優勝したことでチームに貢献できたのではないでしょうか

これで少しでもチームに勢いがついたかなと思うので、あした以降もこの流れに乗ってチーム一丸となって頑張りたいと思います。

B決勝進出者

山口真旺(スポ2=兵庫・須磨学園)

――今回の泳ぎを振り返ってみて

決勝で予選よりタイムも順位も落としてしまったので残念です。

――2回目のインカレということで、何かご自身で意識された点は

きょねんは残念な結果になってしまったので、今回はワセダに貢献できるように苦手意識をなくして200(メートル)から行こうと思っていたので残念です。

――次の100メートルに向けての意気込みをお願いします

100メートルは得意分野なので、メドレー(リレー)では次に香生子(渡部、スポ1=東京・武蔵野)が待っているので、後ろの人がやる気が出るように自分が頑張ってできるだけ良い順位で引き継ぎたいなと思っていますし、3日目で疲労はいっぱいですけれど、自分の種目もちゃんと残って、最終日盛り上げられたらいいなと思っています。

井上奨真(スポ1=県岐阜商)

――初めてのインカレの雰囲気はいかがでしたか

すごく緊張して、とにかく少しでも速く泳いで1点でも多く取ろうと思っていたのですが、全然ベストも出せずに悔しいです。

――今大会の目標は何でしたか

インカレに出るならA決勝に残って舞台を楽しもうと思っていたのですが、残れずにB決勝となってしまいました。目標を達成できなくて悔しいです。

――レースプランをどのように考えていましたか

前半から積極的にいって逃げ切ろうと思っていたのですが、前半もあまり良くないのでレースプラン通りにはなりませんでした。

――自分の泳ぎができなかった要因をどのように捉えていますか

緊張もあったと思うのですが、自分の努力不足だと思います。

――男子200メートル自由形ではどのように挽回していきたいですか

200ではきょう悔しかった分なんとしてもA決勝に残りたいと思っています。あとは800メートルフリーリレーもあるので、メンバーに選ばれるように頑張りたいと思います。

予選後

上野聖人(社3=神奈川・法政二)

――1分1秒台ということで自己ベストを更新されました

正直もう少し良いタイムを期待していたので、自己ベストは自己ベストなんですけれど、物足りないです。

――今回が、個人で出場する唯一のレースでしたが懸ける思いはどのようなものでしたか

今回力不足で1種目しか出られなかったので、チームへの貢献を考えたときに1点でも多く取れるように頑張ったのですが、(決勝出場は)微妙なところですね。

――泳ぎについてどのような点を意識しましたか

奥野さん(景介監督、昭63教卒=広島・瀬戸内)には「丁寧にいけ」「焦らずにいけ」と言われたので、気持ちを落ち着けてテンポは上げるのですが、意識的にはゆったりとした気持ちで丁寧に泳ぎました。

八木隼平(スポ3=京都外大西)

――レースを振り返っていかがですか

目標としていたタイムには程遠いです。2回泳いで点を取ってチームに貢献しようと思っていたのですが、ちょっと情けないですね。

――同じ組に阿久津直希選手(スポ2=埼玉栄)が泳がれていましたが、意識したりしていましたか

直希がいたからいつも通り行けたというところもあったので、あまり意識はせずに自分のレースだけをすればいいかなと思っていました。

――ワセダの自由形の層が厚くなってきましたが、今後どう戦っていきたいですか

きょうは短距離で朝一から良い流れを作ってもらったのにも関わらず、200、400の中距離の一番上の僕がこのような結果なので全然チームに貢献できているとは思えないので、本当にあと一年死に物狂いで頑張って1点でもいいのでラスト終われればと思います。

古川慎一郎(スポ1=長野・佐久長聖)

――初インカレですが、泳いでみていかがでしたか

決勝に残るためには自分が泳いだ8組で1番をとる必要があり、それを目標としていましたが、達成できず悔しいです。決勝とB決勝の両方に残れなかったことも悔しく、今後練習などを通して来年にはインカレで決勝に残り、安定して22秒台を出せるような選手になりたいです。

――目標としている人物などはいますか

目標としている人は中村克さんです。一緒に練習していてすごいなと思うところもありますが、憧れの分も進めて、一緒に練習についていけるようになりたいなと思います。

――今後は安定した強さを発揮できる選手になるために、どうしていきたいですか。

僕のベスト記録がまだまだなので、ベストが更新できるような練習を工夫してやっていきたいと思います。