アジア大会でもメダル獲得!

競泳

 4年に一度のアジアの祭典・アジア大会。日本のメダルラッシュとなった競泳は全日程が終了し、早大勢が8月のパンパシフィック選手権(パンパシ)に続く国際大会でのメダリストになった。複数種目でのメダル獲得が期待された瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)が男子200メートルバタフライと男子800メートルフルーリレーで優勝。中村克(スポ3=東京・武蔵野)も男子400メートルフリーリレーのメンバーとして銀メダルを手にした。

インカレでの瀬戸

 「ゴールドで40億分の1」。夏への目標をそう語っていた瀬戸は2種目でアジアの頂点に立ち、有言実行を成し遂げた。競泳競技初日に出場した男子200メートルバタフライ。前半をトップで折り返すと終盤にかけては他を寄せ付けず、1分53秒台に迫る今シーズン世界ランク1位のタイムを記録。この種目では負け知らずの強さを誇った今季を象徴する圧倒的なレースを見せつけた。さらに男子800メートルフリーリレーにも第3泳者として臨み、A代表のリレーメンバーとしては初の金メダル獲得となった。一方で、首をかしげる結果となったのは男子400メートル個人メドレー。決勝では平泳ぎまで首位争いを繰り広げるも、最後の自由形で萩野公介(東洋大)に引き離された。さらに楊之賢(中国)にも競り負けて3位。課題を日本に持ち帰ることとなった。

 男子400メートルフリーリレーのみへの出場となった中村は予選、決勝ともにアンカーを務め、日本の銀メダル獲得に貢献。同時に日本チームが叩き出したタイムが日本新記録となり、偉大な記録のメンバーとしても水泳界にその名を刻んだこととなる。決勝では引継ぎタイム47秒94を記録するなど安定したパフォーマンスを見せたが、中国に及ばなかった点で世界のレベルの高さを見せつけられたことも事実。パンパシに続く国際大会での経験をさらなる飛躍につなげていきたい。

 今大会は8月のパンパシ、9月上旬の日本学生選手権からの連戦となり疲労も抱えた中での国際舞台となった。しかし、2選手ともにしっかりとメダルというかたちで結果を残し、シーズンを締めくくったことは大きな意味を持つだろう。今後はワールドカップなど短水路でのレースの中で調整していくこととなる。リオデジャネイロ五輪まで残り2年を切り、より一層の強化も始まる時期を迎えている。

(記事 荒巻美奈、写真 谷田部友香)

★OBOGも強い!

 今夏の国際大会代表には早大OB・OGも3選手が出場し、成績を残している。日本代表ではキャプテンも務める藤井拓郎(平20スポ卒=現コナミ)、アジア大会では男子50メートル背泳ぎを制した古賀淳也(平22スポ卒=現第一三共)、2種目でメダルを獲得した星奈津美(平25スポ卒=現ミズノ)と、日本チームを引っ張る活躍を見せた。

結果

中村克(スポ3=東京・武蔵野)

▽男子400メートルフリーリレー

決勝 日本(塩浦、原田、藤井、中村) 3分14秒38【2位】※日本新記録

予選 日本(塩浦、原田、伊藤、中村) 3分17秒41【1位】

瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)

▽男子200メートルバタフライ

決勝 1分54秒08【優勝】

予選 1分57秒18【1位】

▽男子400メートル個人メドレー

決勝 4分10秒39【3位】

予選 4分15秒94【1位】

▽男子800メートルフリーリレー

決勝 日本(小堀、萩野、瀬戸、松田) 7分06秒74【優勝】