男女のリレーが共に表彰台!激戦制す

競泳

 日本学生選手権(インカレ)も2日目を迎え、男子200メートル個人メドレーで瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)が銀メダルを獲得。同日最終種目となったメドレーリレーでは、男子部が大会記録を塗り替え、昨年に続く大会2連覇、そして女子部が大健闘の3位となるなど共に表彰台に上がった。2日目を終えて総合成績は男子が5位、女子10位と目標達成に向けてはさらに巻き返しが必要。自らが作り出した流れを最終日に持ち込みたい。

★声援を力に変えて大会新記録・連覇達成!男子400メートルメドレーリレー

中村が驚異的な追い上げを見せ優勝を決めた

 二連覇をかけ、臨んだ男子400メートルメドレーリレー。ワセダは予選と選手を入れ替えて決勝に挑んだ。第1泳者の背泳ぎでは萩野公介(東洋大)がリードするかたちとなったが、多田邦徳(スポ4=埼玉・春日部共栄)は「チームの中でも特に期待のかかった種目だった」と仲間の声援を受け、必死に食らいつき2位につけた。その後、第2泳者の林和希(スポ4=愛知・豊川)、第3泳者の瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)は先頭を追い、良い位置につけてアンカーの中村克(スポ3=東京・武蔵野)へ。「このメンバーで大会記録を出したい」と話していた中村は、前半から一気に順位を上げていき、ラスト10メートルから先頭に躍り出る。そのまま大会新記録で同種目二連覇を成し遂げ、チームは勢いそのままにあすの最終日に乗り込むこととなった。男女ともにメドレーリレーでの表彰台に乗り、より一層「結束」したワセダ。あしたは今季の集大成を見せつけてくれるだろう。

(記事 笹澤桜、写真 荒巻美奈)

★女子400メートルメドレーリレー、表彰台へ!

感動のレースを見せた女子リレーメンバー

 前日の400メートルフリーリレーの悔しさを晴らしたい女子部は、2カ月前に行われた早慶対抗戦(早慶戦)と同じメンバーで女子400メートルリレーに挑んだ。予選でその早慶戦から最終的に約2秒もタイムを縮め、全体2位で決勝へと駒を進める。決勝のレースでは第1泳者の山口真旺(スポ1=兵庫・須磨学園)が「もう少し速いタイムで(第2泳者に)渡したかった」と話しながらもレースプラン通り前半から飛ばし、主将の杉山沙侑南(スポ4=静岡・日大三島)に引き継ぐ。徐々に差を詰め、続く田村美紅(スポ2=埼玉栄)は「絶対に(タイムが)あがる」と強い気持ちで最終泳者の赤尾愉歩(社3=東京・早実)へとリレー。「表彰台に上りたい」という全員の思いを胸に最後まで必死に食らいついた。予選よりもさらにタイムを上げ3位でフィニッシュ。目標としていた表彰台に見事乗ることができた。最後のメドレーリレーとなる杉山主将は「みんなが沙侑南さんのためにと言ってくれて幸せです」と、目に涙を浮かべた。まさに『結束』の力で得た結果。あすのワセダ勢もこの勢いに続きたいところだ。

(記事 黒田菜々子、写真 荒巻美奈)

★瀬戸が自己ベスト更新、銀メダルを手にする!

予選からハイレベルなレースを展開した瀬戸と萩野(左)

 今大会400メートルフリーリレーに続く2つ目の種目である男子200メートル個人メドレーに臨んだ瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)。予選では「自分でもびっくりした」と自己ベストに迫る1分57秒93という好タイムをたたき出し全体2位で予選を通過。決勝のレースでも予選1位通過の萩野公介(東洋大)との激しい競り合いになるかと思われた。しかし予想に反してレースは一方的な展開に。予選よりも上回るラップタイムを刻んでいく瀬戸だが、快調に飛ばず萩野には及ばず。そのまま日本新記録を打ち立てた萩野に次いで2位でフィニッシュ。ライバルに水をあけられた結果となったが、予選から好調を維持し決勝のレースで自己ベストを更新したことからは調子の良さがうかがえる。男子400メートル個人メドレーや男子800メートルリレーが控える最終日に向け、「パンパシ(パンパシフィック選手権)より速いタイムで泳いでアジア大会につながる泳ぎができたら」と語った。残り全てのレースにも果敢に挑み、自信を深めたい。

(記事 伊藤なつ実、写真 荒巻美奈)

★個人種目2戦目は悔しさ残る結果に

大きな泳ぎで前を追う坂井

 初日の男子200メートルバタフライを日本学生選手権(インカレ)初出場ながら制した坂井聖人(スポ1=福岡・柳川)が、2日目は男子100メートルバタフライに出場。予選を7位で通過すると、今大会2種目の台乗りを目標として決勝に臨んだ。持ち味である後半に上げていくスタイルに従い、スタートから浮き上がりの時点では後塵を拝する。「前半は離されても、ラスト15メートルで差していけたら」(坂井)というレースプラン通り、50メートルを5位でターン。ここから追い上げが始まるかに思われたが、疲労が坂井を襲った。「水が上手くつかめていないという感覚で、後半ばててしまった」と、上手くスピードに乗れないまま6位でレースを終える。自己ベストを更新する53秒05というタイムを出しながらも、坂井に納得した様子は見られなかった。目標としていた53秒の壁を破ることはできず、悔しさが残った。200メートルバタフライを磨くためにも、今後はさらなるスピード強化に注力する。

(記事 村上夕季、写真 難波亮誠)

★わずかな差でA決勝進出ならず

森川は最終日での雪辱を誓った

 「あと少し」。女子100メートルバタフライに臨んだ田村美紅(スポ2=埼玉栄)と女子200メートル個人メドレーに出場した森川愛理(スポ4=東京・淑徳)は予選で共に9位となり、A決勝に進むことができず。田村は0秒4差の8位とわずかな差で悔し涙をのんだ。B決勝に進んだ2人には、対照的な結果が待っていた。田村は最初の50メートルを3位でターンすると、残り15メートルで一気に加速。横一線からスッと頭一つ分抜け出し、そのまま1位でフィニッシュした。一方でB決勝でも悔しいレースとなったのは森川。苦手とする前半で中位に沈むと、その差を縮めることができない。得意の平泳ぎで巻き返しを見せるも、結果は6位。だが、最後の50メートルを泳ぐ姿には勝負への気持ちの強さ、スイマーとしての意地があった。女子では唯一、ミドルチームとして男子に混じって厳しい練習を乗り越えてきた。個人メドレーを引っ張ってきた自負もある。入学以来インカレではA決勝に進んだことのない森川。あすの最終日、得意の女子400メートル個人メドレーに挑む。目標はもちろんA決勝、そしてチームへの貢献だ。これが正真正銘のラストチャンス。4年間の集大成を満面の笑顔で締めくくってほしい。

(記事 市川祐樹、写真 難波亮誠)

★それぞれの思いをぶつけた、男子自由形

B決勝に進出した柴田

前日のレースを「大失敗だった」と振り返った柴田慎一郎(スポ4=愛知・豊川)は、副将としての意地を見せた。雪辱を晴らすべく臨んだ男子200メートル自由形予選。序盤50メートルは慎重な滑り出しとなった。その後、100メートルを折り返してからは安定した泳ぎを展開し、今シーズンのベストタイムをマーク。400メートル自由形ではかなわなかったB決勝に進出した。続くB決勝、50メートルでの順位は7位も、「最後はばててしまった」という予選と比べ、100メートル、150メートルと順位を1つずつ上げていく。予選タイムをわずかに上回り、5位でフィニッシュした。あすはいよいよ競技人生最後となるレースを迎える。これまでの思い、副将としての誇りを胸にベストを尽くしたレースを期待したい。一方、寺崎拓海(スポ1=茨城・並木中教校)は早大唯一の長距離選手としてインカレ初出場。自主練習を取り入れるなど記録向上への強い気持ちを持って臨んだというルーキーだが、健闘したレースをしたものの、全体14位で惜しくも決勝進出とはならなかった。

(記事 井口裕太、写真 難波亮誠)

関連記事

インカレ開幕!初日から3選手が優勝/第90回日本学生選手権(0906)

インカレ展望/第90回日本学生選手権(0904)

結果

決勝

▽男子100メートルバタフライ

坂井 53秒05【6位】

▽男子200メートル個人メドレー

瀬戸 1分57秒08【2位】

▽女子400メートルメドレーリレー

山口、杉山、田村、赤尾 4分06秒75【3位】

▽男子400メートルメドレーリレー

多田、林、瀬戸、中村 3分35秒13【優勝】


B決勝

▽男子200メートル自由形

柴田 1分51秒21【5位】

▽女子100メートルバタフライ

田村 1分00秒35【1位】

▽女子200メートル個人メドレー

森川 2分18秒25【6位】


予選

▽女子200メートル自由形

佐藤恋(スポ4=東京・藤村女) 2分07秒42【39位】

▽男子200メートル自由形

柴田 1分51秒16【15位】

▽女子100メートルバタフライ

田村 1分00秒78【9位】

▽男子100メートルバタフライ

坂井 53秒32【7位】

▽女子200メートル個人メドレー

森川 2分17秒42【9位】

滝本純子(社2=東京・早実) 2分19秒63【22位】

▽男子200メートル個人メドレー

瀬戸 1分57秒93【2位】

▽男子1500メートル自由形

寺崎拓海(スポ1=茨木・並木中教校) 15分43秒47【14位】

▽女子400メートルメドレーリレー

山口、杉山、田村、赤尾 4分08秒50【2位】

▽男子400メートルメドレーリレー

多田、上野、坂井、中村 3分39秒30【3位】

コメント



◇決勝進出者

瀬戸大也(スポ2=埼玉栄)

――200メートル個人メドレーの予選のレースを振り返っていかがですか

パンパシ(パンパシフィック選手権)よりも速くて、予選から1分57秒には自分でもびっくりしました。個人1種目目なので気持ち良くそこそこのタイムで、1分59秒くらいで泳げたらいいかなと思っていたのですが、1分57秒までいけるとは思いませんでした。隣に公介(萩野、東洋大)がいたのもありますが、いいタイムだったと思います。

――決勝では1分57秒08というタイムについてはどう思われていますか

正直予選で1分57秒台を出して、56秒狙えるなと思って泳いだのですが、あともう一歩でしたし自己ベストも出せたので評価はしています。今シーズン200メートル個人メドレーは最後だったので、こうやってベストでシーズンを終えられて良かったと思います。

――萩野選手が隣で泳いでいらっしゃいましたが、やはりお互いに高められる存在でしょうか

そうですね。公介が隣にいると世界レベルの勝負になりますし、自分を高められるので必要な存在です。

――きょうは悔しい思いもありますか

でも自己ベストを更新できたことは良かったです。泳いでいる時に予選より遅いかなと思うくらい差を付けられてしまって自由形もきつくなってしまったので、200メートルを最後まで踏ん張れる体力を付けていけたらと思います。

――400メートルメドレーリレーのレースを振り返っていかがですか

タイムを見てみないと優勝に貢献できたかわからないのですが、後半浮いてしまって中京大を抜いていこうと思っても逆に差を付けられる感じになってしまいました。本数を重ねて体がきつくてもしっかり泳げるようにしていかないといけないと思いました。でもきょう出せる精一杯の力は出し切って第4泳者の克くん(中村克、スポ3=東京・武蔵野)に送れてしっかり抜いてきてくれて、大会新で優勝することができてすごく良かったと思います。

――きょうは萩野選手に隣で日本新記録出されるかたちとなりましたが、あすには400メートル個人メドレーがあります

個人種目もきのうのリレーもすごくいいタイムで泳げているので、しっかりパンパシよりは速いタイムで泳いでアジア大会につながる泳ぎができたらなと思います。公介との勝負も楽しんでラスト1日頑張っていきたいです。

坂井聖人(スポ1=福岡・柳川)

――レースを振り返って

できれば52秒台に乗りたかったのですけど、53秒0台ということで、やはり53秒の壁は結構あるなと実感したレースでした。

――100メートルバタフライで意識していることは

100メートルが速くならないと200メートルも伸びないので。タイムとしては52秒台の真ん中くらいを目指しています。

――レースプランとしては、後半上げていきたいとおっしゃっていました

前半は離されるだろうけど、ラスト15メートルで差せたらなと思っていました。前半もっと楽に入りたいと考えていたのですが、思ったよりも前半に体が動きすぎてしまって。水が上手くつかめていないという感覚で、後半ばててしまいました。

――52秒台にあと一歩届かない要因としては

自分にはまだスピードが足りないと感じています。前半を24秒5あたりで回って、後半もっと粘れるようにしたいです。

――自己ベスト更新に関しての率直な感想は

自分としては52秒台を目標にしていたので、ベストはあまり重要な点ではありませんでした。

――メドレーリレーの予選にも出場され慌ただしい中でどのように調整しましたか

疲労がたまっていたのは事実なのですが、それは皆同様なので。その中でもできれば3位に入りたかったのですが、調子を落としてしまいました。

――決勝に向けて具体的にはどこをケアしましたか

泳ぎが崩れていたので、そこを意識してアップをしました。

――2日目を終えて、日本学生選手権(インカレ)の雰囲気はいかがですか

1年生で初めてインカレを経験したのですが、結構刺激があります。高校総体とは違う雰囲気が漂っていますね。

――落ち着いているようにも見えますが緊張などはありませんか

100メートルはチャレンジなので、緊張というよりは、とにかく自分の泳ぎに集中しようという気持ちでした。

――あすの800メートルフリーリレーに向けて

予選、決勝とどうなるかわかりませんが、第1泳者として良い流れをつけられたらなと思います。

◇リレー出場者

林和希主将(スポ4=愛知・豊川)

――メドレーリレー優勝おめでとうございます。感想はいかがですか

ありがとうございます。今シーズンずっと調子が悪かったので、足を引っ張ってしまうと思っていたんですが、できる限りのことはしようと思いました。差は開いてしまったんですが、しっかりつなぐことができてよかったです。

――あすの個人のレースにもつながるレースになったでしょうか

自信にはなりました。みんなの力を借りての勝利なのですが、チームとしてはかなり勢いに乗ったと思うので、あしたにつなげられるようにがんばりたいと思います。

――昨年もこのメドレーリレーのメンバーとして泳がれました。昨年と今回の違いは

ことしはケガのこともありましたし、主将としてチームを引っ張らなければいけないという立場でもあり、今までと違った経験をした一年だったと思うので、そのなかでもチームとしては絶対に結果を残さなければいけないというリレーで絶対に勝ちたいという気持ちで泳ぎました。

――多田選手(邦徳、スポ4=埼玉・春日部共栄)から引き継ぎを受けましたが、どんな思いを感じましたか

多田とは寮で同じように生活をしてきて、同じ部屋で心身ともに過ごして、すごく絆も強くなっていました。前半、東洋大に置いていかれるので、そこをどうやっていくかという話をずっとしていたので、僕と多田にとってこの種目に懸ける思いは特に強かったです。

――あとを託した後輩の二人について

二人ともチームに入ってきた時に比べると本当にたくましくなって、中村(克、スポ3=東京・武蔵野)も一年生のときからどんどんと強くなって、瀬戸(大也、スポ2=埼玉栄)も昨年は初めてのインカレですこし経験不足なところもあったように感じましたが、ことしは全てきっちりとレースを勝ってくれて、二人に頼るかたちになってしまったのですが、先輩として関われてよかったです。

――あす最終日を迎えます。意気込みと目標は

あすが僕がつくるチームとしては最後の日なんですけど、これまで『結束』というスローガンを掲げてやってきたので、みんなが力を出し尽くして最後まで粘れるようにしたいです。

――メドレーリレーでは女子も3位に入る健闘を見せましたね

男子が泳ぐ前にかなり勢いをもらったと思います。3番に入れるかどうかといったところだったので、すごくびっくりしましたし、男子に勢いを与えてくれました。それもあって最後がんばれたと思うので、ある意味、結束できたかたちだと思います。

多田邦徳(スポ3=埼玉・春日部共栄)

――優勝と大会新記録、おめでとうございます。

ありがとうございます。

――順位について、率直な感想をお願いします。

この種目はきょねん優勝してから絶対もう一回勝とうと言ってたので、それができたのは素直に嬉しいのですが、後輩に頼る形になってしまったのでもっと自分でちゃんとタイム出したかったなというのはあるのですが、それはあしたに気持ちを切り替えてあしたもう一回しっかり優勝して、ちゃんとチームに貢献したいなというのが今終わっての率直な気持ちです。

――きのうの200メートルからきょうのメドレーでの100メートル、特に意識した点などはありますか。

やはり、テンポをあげてしっかりスピードを出さなければいけなかったのですが、どうしてもきのうの疲れがちゃんと抜けなくて、うまくそれがはまらなくて、今みたいなベストが出ない感じで終わってしまったのかなと思います。

――同じ第一泳者で萩野選手と泳がれましたが、何か意識などありましたか。

負けたくなかったので勝とうとは思ったのですが、やはり速かったですね(笑)

――ワセダとして、リレーに出場するのは最後になったと思います。先ほど二冠という言葉も出ましたが、特別な思い入れもありましたか。

リレーは毎回ベストが出ていてきょねんも全国の舞台で初めて優勝という形ができたので、すごく自分の中でも特別な種目ですし、チームの中でもやはり一番期待のかかった種目だったと思うので4年生として最後に出場できるリレーだったので、本当に気持もはいっていましたしそれが優勝という形で終われたのがすごく良かったなと思います。

――レースの前はチームの声援も聞こえましたか。

ああやって、応援してくれる仲間がいることが力に変わりますしすごくありがたいことなのでそれにちゃんと応えられたというのが良かったです。

――三冠もみえてきましたね。きょうをふまえて、明日の100メートルへの意気込みをお願いします。

しっかりこの2日の分の疲れをできるだけ取って明日最後優勝という形で終われるように、もう一度気を引き締めて最後まで全力で必死に、本当に全部の力を出し切って終われるように頑張ろうと思います。

中村克(スポ3=東京・武蔵野)

――最終泳者としてどんなことを考えて順番を待っていましたか

もう夢中だったので、何を考えていたかちょっと覚えてはいませんが、間違いないのはすごくワクワクしていたなというのは覚えています。

――47秒94と100メートルの自己ベストよりも速いタイムでしたね

この試合で47秒台出せたのはすごくいいことだと思いますし、最後に東洋大を抜いて、ワセダが2連覇できたというのはすごくよかったなと思います。

――4年生の多田選手(邦徳、スポ4=埼玉・春日部共栄)、林選手(和希主将、スポ4=愛知・豊川)と一緒に泳ぐ最後のリレーとなったと思うのですが、そういう思いも強かったですか

1年目からずっと一緒にいる先輩たちで、特に多田さんと和希さんには本当にお世話になってすごい仲良くさせてもらった先輩だったので。このメンバーで絶対に大会記録を出したいというのはきょねんから思っていたことなので。それが実現できてうれしいです。

――コンディションの面はいかがですか

コンディション自体はすごい最悪だと思うのですけど。その中でこのタイムで泳げたというのはすごく今後の自信につながるのではないかなと思います。

――第12回パンパシフィック選手権の泳ぎからかなり自信をつけた泳ぎをしているなという印象があるのですが、ご自身でも成長というのは感じていますか

そうですね、はい。やはり自分が成長していることは肌で感じています。泳ぐたびに自己記録を更新するのが一番だとは思うのですけれど、一つ一つの大会で自信を得ていって、課題も一個ずつ見つかっています。そういうものを克服していければ、必ず日本一にはなれるかなと思います。

――あすは男子100メートル自由形に出場されるということで、50メートル自由形との二冠に向けて

レースに出る以上コンディションとかは関係なく、二冠して早稲田大学に貢献して、1フリ(男子100メートル自由形)のあとは自分が苦手とする男子800メートルフリーリレーに出ると思うので、そこでも足を引っ張らないで、チームを引っ張るぐらいに頑張っていきたいと思います。

――きょうの男女のリレーからチームの結束も感じました。チームとして、最終日への意気込みを聞かせてください

あしたがインカレ(日本学生選手権)最終になっているので、きょうの夜もミーティングしてよりみんなで結束して、チーム一丸となって一つの目標に向かってやっていきたいなと思います。

杉山沙侑南女子部主将(スポ4=静岡・日大三島)

――3位という結果についての率直な気持ちをお願いします

表彰台にみんなで上がりたいという話をしていたので、その目標が叶って本当に嬉しいです。

――きのうのレースから一夜明けて、どのように気持ちを切り替えましたか

きのうは表彰台に上がることができなかったので、きょうは後輩を引っ張るレースをしたかったのですが、後輩に引っ張ってもらって、表彰台に上がることができてうれしいです。

――予選では2カ月前の早慶戦より2秒程、決勝では4秒程もタイムを縮めています。何か意識されたり工夫されたりしたことはありますか

練習は個々で課題を克服できるようにしていたので、今回は気持ちの面が大きかったと思います。

――予選から決勝にかけてどういった思いで臨まれましたか

私は今まで4年生の方に引っ張ってもらってメドレーリレーを出させてもらっていたので、今度は私がメドレーリレーを引っ張っていきたいなと思って泳いだのですが、結果的には後輩に引っ張ってもらうかたちになってしまって、あまり貢献できていなかったかなと思うのですが、みんなが沙侑南さんのためにって言ってくれて、本当に幸せでした。

――ご自身としては最後の100メートル平泳ぎとなりましたが、どういった思い入れがありましたか

今までで一番速い記録で引継ぎたかったのですが、あんまり私自身調子は良くなかったかなって思います。本当に後輩の力を貸りて表彰台に上れたと思っています。

――一緒に戦ってきた後輩に一言お願いします

本当に私に力を貸してくれて嬉しかったですし、このメンバーで戦ってすごく良い思い出ができました。

――あすのレースへ意気込みをお願いします

あしたの200(メートル平泳ぎ)では絶対A決勝に残って、主将として最後は自分自身も良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

赤尾愉步(社3=東京・早実)

――女子400メートルメドレーリレーは3位になりました

予選の時点で2番残りだったのですが、周りが上げてくることは予想がついていました。3番を狙える位置にいて、最後のフリー(自由形)が勝負になると思っていたので、前半から果敢に攻めて沙侑南さん(杉山、スポ4=静岡・日大三島)にメダルをプレゼントしようと思って泳ぎました。

――メドレーリレーの予選のタイムは早慶戦と比べて、2秒以上早いタイムでした。どのような練習をしてチームワークを高めましたか

女子は学内と学外とでわかれていて、毎日一緒に練習をすることはなく、チーム力を上げていくことがずっと課題ではありました。合同練習をしていく中で引き継ぎ練習をしたり、意識して声をかけ合ったりしていきました。インカレに向けてこのチームで沙侑南さんが一人だけ4年生でメダルをとったことがないということで、どうしてもメダルをあげたいという意識がみんなにあったので、それを軸にみんなで頑張ってきました。

――さらに決勝では予選よりタイムを2秒上げました。後ろからは筑波大が猛追してくる中、どのような思いで最後タッチしましたか

自分の持ち味としては、前半突っ込んでいくことなので、予選の時は少し消極的なレースをしてしまいました。決勝は自分の持ち味を生かせる積極的なレースをするよう果敢に攻めて、最後隣が猛追してくることはわかっていたので、最後は何が何でも1番早くタッチするんだと思って泳ぎました。

――きょうの100メートル自由形の泳ぎをあしたの個人種目にどのようにつなげていきたいですか

先ほども述べたように、積極的なレースをしていきたいと思って、今回はリレーで引き継ぎなので早いタイムが出るのは当たり前だったのですが、そのタイムをあしたの個人で出せるように積極的なレースをしていきたいです。

――あすの具体的な目標を教えてください

現在のベストタイムが57秒50なので、今回は1日目にそのタイムが出たのでそれよりも早いタイム、56秒台を最低でも出したいと思います。

田村美紅(スポ2=埼玉栄)

――女子400メートルメドレーリレーは3位になりました

きょうは個人のレースがあった中で、(女子100メートルバタフライの)B決勝が決まった時点で、沙侑南さん(杉山、スポ4=静岡・日大三島)のためにリレーに尽くそうと思いました。

――予選、決勝共にチームの順位を上げましたね

きょうは4本あって、1本ずつ自分で意図したわけではないのですが、1本目より2本目という感じで(タイムが)上がっていきました。最後は絶対にもっと上がると思って、愉歩さん(赤尾、スポ3=東京・早実)につなげました。要因は、周りの方々がもっと上がるよとおっしゃってくださったことだと思います。

――女子100メートルバタフライのB決勝後ということで、疲れはありましたか

1時間後だったのですが、周りの方々がケアを優先的にやってくださり、気を使っていただいたので、疲労をあまり感じずにいけました。

――女子100メートルバタフライでのB決勝1位の要因は

予選で自分の思ったタイムが出ず、0コンマ04秒差で9番となってしまいました。B決勝になると1~8点まで点差があるので、絶対に1番になって(チームに)貢献しようという思いが強かったです。調子はよかったので、メンタル面が昨日より強かったように思います。

山口真旺(スポ1=兵庫・須磨学園)

――女子400メートルメドレーリレーの泳ぎを振り返って

とにかく3位に入れたことが嬉しかったですね。

――早慶対抗戦での記録よりも、予選、決勝共に大幅にタイムを上げました。チームで取り組んだことがあるのでしょうか

予選よりもタイムを上げるという目標をみんなで一致させて臨みました。すごく緊張したのですけれど、どうしても先輩方と表彰台に上りたかったので、そのために頑張りました。

――前半からかなり飛ばして入ったように思いましたが、レースプランは

前半から(全力で)行くっていうことは決めていました。本当はもっと速いタイムで(第2泳者に)渡したかったですけど、予選よりタイムは上げることはできて良かったです。

――このメンバーで泳ぐ最後の機会でしたが、特別な思いはありましたか

特に沙侑南さん(杉山、スポ4=静岡・日大三島)とは最後だったので、沙侑南さんのために表彰台に上りたいという強い気持ちがありました。

――あすは個人の女子100メートル背泳ぎに出場されますが、泳いでみて調子はいかがでしょうか

1分01秒台で2本泳げたので、調子としては良いと思います。あすは自分のメイン種目の本番なので、また気持ち切り替えて臨みます。しっかり決勝に残って、個人でも表彰台を目指したいです。

◇B決勝進出者

柴田慎一郎(スポ4=愛知・豊川)

――予選と比べて、B決勝のレースの出来はいかがでしたか

タイムを落としてしまったことは残念だったのですが、一応、最低限順位は上げられたので、よかったのかなと思います。

――きょうまで2日間のレースを振り返ってみて

4フリ(400メートル自由形)は正直大失敗だったので、少し気持ちを引きずってしまいました。ですが、B決勝までしっかり残れて自分なりに頑張れたのかなと思います。チームに1点でも貢献できました。

――ミドルチームのリーダーとして、自身の成績を上げることと、後輩を引っ張っていくというバランスをどのようにとりましたか

僕はがみがみ注意してチームを引っ張るというよりかは、練習メニューにおいても率先的に取り組む姿を見せて後輩たちに見習ってほしいと思ってやっています。僕が引退して、そういったのを受け継いでくれれば嬉しいです。

――あしたの男子800メートルリレー予選のポイントは

おそらく予選では、1年生の阿久津くん(直希、スポ1=埼玉栄)を使うことになると思います。坂井(聖人、スポ1=福岡・柳川)と直希の1年生が2人いて、たぶん坂井のほうは場慣れをしていて大丈夫だと思いますが、阿久津くんのほうはインカレの雰囲気にのまれてしまうかもしれないので、しっかり僕がタイムを出すことと、後輩が気持ちよく泳げるように声かけのほうをしていきたいと思います。

――個人としての意気込みは

僕はあしたが競技人生最後なので、悔いのないように全て出し切りたいと思います。

森川愛理(スポ4=東京・淑徳)

――悔しさが残ってしまうレースになってしまったかなと思います。振り返っていかがですか

200メートル個人メドレーはこのレースが引退レースだったので、予選よりもタイムを上げて、2分16秒台を出して終わりたいなと思っていました。予選よりも大幅にタイムを落としてしまったことと、タイムに満足してこのレースを終われなかったことがすごく悔しいです。

――最後の50メートルから森川選手の粘り、気持ちを感じました。どのようなことを考えて最後は泳いでいましたか

クロールは一番最後きついところなのですけれども、最後だという気持ちでした。足にムチを打って、粘ったつもりだったのですがタイムには出てくれなくて。それは残念です。

――予選で惜しくもA決勝に進めなかったという悔しさをこのレースではぶつけられましたか

感覚としてもアップとかの感覚はよかったので、いけるかなという自信はあったのですけれども、ちょっと力みもあったのかなと思います。でも気持ちでは本当に悔しさをぶつけてやろうというのはあったのですけれども、身体がついてこなかったというところです。

――あすの女子400メートル個人メドレーに向けて

400メートルは自分の中で得意としているので。きょうの200メートルの予選は400メートルよりも苦手な中でも9位だったというのをプラスに考えて、あしたは絶対にきょう9位だったということと、B決勝での悔しさを400とリレー(女子800メートルフリーリレー)にも出場するのでそこで晴らして。最後は笑顔で終わりたいと思います。

◇予選

佐藤恋(スポ4=東京・藤村女)

――レースを振り返って

あまり調子が良くない中でのレースだったので、すごくレース前不安で良いレースができるかどうかずっと不安だったのですが、タイムも情けないタイムになってしまって。でも泳いでる最中に声援が聞こえてきて、スタート台に立った時も色んなところから名前が聞こえてきたので、ありがとうと思いながら泳げるレースでした。

――最後のインカレをどのような気持ちで臨みましたか

4年生として最後の試合ということもありますし、自分自身としてもずっと続けてきた水泳の集大成ということにもなるのできょう決勝は厳しいのですが、あしたのリレーがあるので、ゲームを一人の種目に直すと200メートルの計算なので、きょうと同じ距離ですけど、またあした立て直して後輩を引っ張っていけるようにきょう一日調整していきたいと思います。

――このレースで見つかった課題はありますか

全体的にローペースというか50(メートル)を4回のペースで直すとかなり遅いペースになっているので、もう少しウォーミングアップで身体を動かして50につき0秒5でも上げられたら絶対に2秒上がるので次は意識していきたいと思っています。

――スタートに関して意識していたことはありますか

スタートは結構上手く浮き上がれたかなと思うので、そこで上手く飛び出ることができたのが良かったなと思います。

――あすに向けて意気込みをお願いします

ワセダはことし『結束』ということをスローガンに1年やってきたのですが、この試合の最後の試合をリレーという風に締めくくることができて1番結束というのを再確認できるレースだと思うので、応援を力に変えて自分の持っている力を120パーセント出せるように頑張ります。

滝本純子(社2=東京・早実)

――レースを終えての感想などをお願いします。

情けないという感じですね。

――課題などは見つかりましたか。

まだラップをみてないのでなんとも言えないです。

――バタフライから積極的にいっている感じでしたが、ご自身でそういう意識はありましたか

前半からいこうと思ってたのでいきました。

――2年生ということで昨年の経験は生かせましたか

昨年よりは、インカレという雰囲気もわかっていたと思います。

――今後にどう生かしていきたいですか

とりあえず、まだあしたもあるので切り替えて頑張ります。

寺崎拓海(スポ1=茨城・並木中教校)

――泳ぎを振り返って

悔しいです。最低でもベストは出したかったです。ですが、14位ということで、得点は入れることができたのでそれは良かったと思います。

――初めての日本学生選手権(インカレ)でレギュラー入りし、どのような気持ちで臨みましたか

ジャパンオープンで悔しい思いをして、1年からインカレの決勝に残ることが目標だったのでした。スポーツ推薦で入学しているということを考えると、やはり悔しいです。

――課題を克服するために夏、どのような練習をされましたか

高校の時にやっていた自主練習を、大学に入ってからなくしてしまっていて。ジャパンオープンを終えてから、それも結果が出ない原因かなと考えたので、自主練習を復活させました。あと、監督に自分専用のメニューを作ってもらい、それに取り組みました。

――インカレを終えて、率直な感想を

来年は絶対に決勝に進出して、チームに貢献したいと思います。